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今回のプロジェクトは、演出兼役者のIさんが企画した公演

約20年前にプロ劇団公演に実際に役者として出演していたIさん
まだ駆け出しの若者で、知り合いの知り合いをたどって
出演にこぎつけた。彼にとっては初舞台の思い出の作品

当時の役は主役ではなく脇役だったが、十分に見せ場はあり
当時のビデオを見たら若さ溢れる動きで思い切り演じていた
今より20キロは瘦せていたと思われる細い身体で
プロの現場で演じれたことは、彼にとっては一生の思い出であり
今後も芝居に関わっていくキッカケでもあったのだと思う

そのIさんが「もう一度あの舞台を作りたい」と
目をキラキラさせて企画を持ってきたので

なんとかして彼の夢を叶えてあげたい

と、私の劇団全面協力で臨んだわけだ

彼の熱意は尋常じゃなかった
企画を持ってきた時点で、全てのシーン稽古のスケジュールが組まれており
役者の出ハケ、舞台装置の異動位置、小道具表、照明プランなど
ほぼ全ての制作業務が事前に作成されていたのだ

特に稽古スケジュールは、今後自分の稽古でも役立つ内容だった

12名も出演する舞台だが、シーンを分けると
その日参加できる役者が決まってくる。つまり12名稽古に参加して
もらわなくても、シーン稽古ができるのだ

役者の参加スケジュールからシーンスケジュールを決め
空いている日程に「ダンス稽古」「歌の稽古」を入れていく

そうすると次第に全体のシーンが埋まってゆく

プロの劇団では当たり前の組立てなのかもしれないが
スケジュール管理さえきちんとしていれば、少ない時間で濃密な
稽古ができ、全体が固まってくる
全体像が見えてくると役者も安心し、チケット販売の営業にも
力が入る・・・ウィンウィンな構図となる

B型でズボラなワタシは、スケジュール管理が苦手

うちも制作さんほしいなあ
って思っている時点で自分はしない方向