2025年09月30日
同窓会幹事メンバーに
同級生トモくんがいる
私はむしろ彼がいるから手伝う気になった
彼は常におチャラけている
先輩にも後輩にも、常に冗談を言い
飲み会の場は大きな声を出して盛り上げている
かといってチャラいわけではない
彼なりの処世術なのだ
高校時代からそんな感じだが、しっかりと委員の仕事はしていた
だから彼の周りにはいつも友達がたくさん集っていた
私はクラスも違うし部活も違うから
そのグループに入る事はなかったのだが・・・
なぜか気が付くと一緒に帰ったり、テスト期間で早帰りの時に
一緒にラーメンを食べに行くのが定番化した仲だった
彼は高校時クリーニング屋でアルバイトをしていた
ある日、自分ともう1人用事ができたから代わりに出てくれと頼まれた
洗い終わったタオルを畳むだけの流れ作業だから
自分の名前で身代わりになってバイトしてほしいと。。。
実際は総務の人に代わりの人が行くと言っていたらしいが
私ともう一人のアキラくんは完全に身代わりで参加
バイト先の上司は、外国の方で
「ハヤクシロ、オマエ、ハヤクタタメ」
しか言わない
もちろんトモくんの顔も名前も覚えていないようなので
身代わりの私たちにも気づいていない
ボイラーの前なのに真夏だったので汗だく
もう、倒れるかと思った初バイトが終わった
汗だくのまま、自販機で買ったコーラを飲みながら
アキラくんと帰った夏の夕方
良い思い出だった
そのトモくんは、高校卒業後専門学校へ行き
お父さんの後を継いで土地家屋調査士になった
おチャラけているのに、しっかりと資格を取っている彼を
心の中ではとても尊敬している
そのトモくんが同窓会に出た時に、
「ポンコツくん、頼むよ」と言ってきた
どれくらい本気なのかわからないので、
「生徒会副会長のノリに相談してから決めるよ」と言った
するとトモくんは、私の肩を叩き
「ポンコツ、俺はお前に頼んでいるんだ
お前がやると決めたら、俺は全力でサポートする
俺が先輩だろうか後輩だろうかみんなに頭下げて協賛貰う
だから、お前の気持ちが知りたいんだよ」
と、熱く訴えてきた
このトモくんの目が本気だったから、
私も本気で手伝う気になった
「俺たちでポルシエをかつごうや、俺たちはサポートでいいだろ」
今ではお腹も出て、髪も白くなってきたトモくんだが
熱い思いは昔とちっとも変わってないんだな
Posted at 2025/10/10 18:48:07 | |
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