リアフェンダー防錆補修

左リアフェンダーに大きなサビを発見しました(泣)
ドアの開口部分、リアドア下側のゴムを受ける部分です。ドアの開閉で塗装が擦れて地金が出てしまい、そこからサビたようです。
長らく気が付かなかったため、年季の入ったサビだと一目でわかる始末(-_-;)

あいにく処置前の写真は撮り忘れたんですが、240～600番相当のスポンジヤスリでガシガシ磨いたのがこの写真。
年季入っていただけにかなりしぶとく、剥がしてみたらやはり見えていたサビの3倍以上の広がりでした(泣)

そして、中にまだ点々のサビが残っていますが、細かい凹凸の中が錆びたのか（サビによる腐食で凹凸になった？）、いくら磨いても取れず、サビ取りケミカルも複数使用しましたが、これ以上は無理。

ついでにそのリアドアの内側端にも大きなサビが…。
恐らく小さな傷が出来て気づかずに放置していたため、そのうちに水などが入り込んで錆びたんでしょう。

リアフェンダーよりは軽微なサビでしたが、同じくスポンジヤスリとサビ取りケミカル複数用いてもこれが限界。

通常であれば赤錆を黒錆に変換するサビ転換剤で処理するんですが、この手の防錆剤の欠点は密着力が弱いこと。
一見何ともなくても、素材から僅かに浮いていて、そこに空気が入り込むことがあり得ます。ましてや、ドアの開閉で衝撃のかかる部位なので明らかに不向き。

そこで亜鉛が身代わりになって錆びるジンクリッチタイプ（ソフト99のサビ止めペイント）を使おうと思いましたが、これはサビを完全に除去しないと効果が無いという話で、実際以前別の部位で長持ちしなかった経験もあります。
前項の写真の通り、まあ効果はないでしょう(汗)

というわけで、やむなくサビ転換剤を塗って、その後中塗りとしてジンクリッチを塗ることに。ジンクリッチは地金に直接触れていないと効果が無いため、今回は割り切って下地塗料としての塗布です。

苦難はまだあって、このサビ転換剤は低気温では使えない（多分化学反応に難があるんでしょう）とのことですが、かといって春まで待っていられず、再発したらまたやればいいと割り切っての処理です。
結局やってみたら、黒くなるまでの時間が夏場よりもかかるだけで、一応反応はしているようです（念のため乾燥時間は数日置きました）。

さらに、ドアを閉めているとゴムが接触する場所なので、乾燥させる間はドアを半ドアにせざるを得ず、指触乾燥できるようになってドアを閉めても、走っていると水しぶきが入り込んでくるため、それで乾いたサビ転換剤が溶けてきたりと、まあ大変。

同様にリアドアも。
こちらはどこかと接触する場所ではないので、だいぶ気楽でした。
もっとも、水しぶきがかかる意味ではリアフェンダーよりも悪条件ですが。

試行錯誤しながらようやくサビ転換剤工程が終わり、引き続きジンクリッチの塗装です。

やはりドアのゴムと接触するうえ、生乾きのまま閉めるとゴムで塗装が凹むので相変わらず大変です。
真冬だから乾燥も遅いし、半ドアで放置は気を使います…。

写真は載せていませんが、リアドアも同じ処理。

その後も悪戦苦闘しながらパールとクリアを塗り、ようやくここまで辿り着きました。塗膜を厚くして防錆効果を上げるため、出来るだけ厚塗りしています。
ゴムによる凹みはしっかりできたものの、思ったよりは綺麗に仕上がってくれました。

同じくリアドアも完了。
普段見える場所じゃないので研磨などは一切せず、塗りっぱなしの手抜き塗装です(^^;)

このままだとまたドアゴムで擦れてしまうので、その防止にマスキングテープを貼っておきました。
NCで味を占めたマットブラックのタイプを使ったので安っぽい光沢が無く、無加工で貼っただけにしてはなかなか上品な仕上がりです。
痛んできたらまた貼り直すだけなのでお手軽です。

ちなみに、逆の右側リアフェンダーはドアの開閉頻度が少ないせいで下地が少しばかり見えていただけだったため、タッチアップして同じくマスキングテープを貼っただけです。