
嫁が大事に育てている我が家の月下美人が今年初めて大きな花を咲かせてくれました。
毎年、6月から10月末位までの間、3~4回開花して私たちを楽しませてくれる我が家の月下美人ですが、今年は春先の寒さのぶり返しが影響して木の体力を低下させてしまい、今まで一度も花を着けてくれませんでした。
今年の着花は無いものと諦めていたところ、先週初め頃に小さな花芽を10個も着けてくれたので、嫁と二人で大喜びをして大事に見守ってきました。
しかし、やはり体力が足りなかったのでしょう、途中で8個の花芽を自ら落としてしまったのです。
残った2個の花芽に体力を集中することにしたのでしょうね。
残った花芽はそのまま大きくなり続け、立派な蕾となってくれたので開花を楽しみにしていました。
ご存知の通り、月下美人の花は一夜限りの命で、翌朝には萎れて二度と開くことはありません。
その儚さ故に、気高いほどに美しく、切ないほどに芳しいその花は、月明かりの下でも強い存在感をアピールしているのです。
本日、朝から大きく膨らんだ蕾は、夜8時頃から開花を始め9時半頃には見事な花を咲かせました。
もちろん、その上品で芳醇な香りで周囲は包まれて、まるで高貴なお姫様が舞い降りて来たかのようです。
七(Nana)と比べると、月下美人の花がいかに大きいか、お分かりになりますよね。
花には無関心の七は、花より団子のようです。(^^ゞ
実は、我が家には月下美人を見て楽しむ、香りを楽しむ以外にも、もう一つ楽しみが有ります。
それは、翌朝萎れてしまった花を料理して食べることなんです。
台湾では当たり前のことらしいのですが、さっと茹でてサラダにしたり、甘く煮てデザートにしたり、スープにしたりと調理方法はいろいろです。
そのシャキシャキとした歯ざわりと、とろみのある食感は絶品で、後から鼻に抜ける月下美人の香りはもう堪りません。
残念ながら、今回は花数が少ないので、ささやかな楽しみとなりそうです。

Posted at 2010/10/08 02:05:00 | |
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