プジョー405ブレイクからの乗り換えで、世界一安全なクルマとしてVOLVO V70を選択する。
父親と一緒に使うことを前提に、ベーシックなV70にハーフ本皮シートや専用17incアルミホイル等を特別装備したSE(スペシャル・エディション)に決めた。
ワゴンとしての機能は完璧に近い。これを真似た車は世界に多数あるが、これを超えた車はないだろう。ヘッドレストを引き抜かず折畳みが可能なリヤシート、折畳みモードに合わせて張れるパーテーションネット、床下収納など今でこそ多くの車に装備されているが、これが元祖だろう。
シートはヒップポイントが高く、幅、奥行、高さともに大きい。座高が高い私でも余裕でヘッドレストが頭に届く。硬さはドイツのライバル車(ベンツ、BMW、アウディ)よりも柔らない感じがする。バケット形状ではないものの、ホールド性は高く、何よりもバックレストとヘッドレストの形状のせいか、自然と姿勢が正される。
ドラポジはステアリング位置も高く、日本のミニバンに近い。BMW・3のような若干寝そべるようなスタイルとは一線を画す。リアシートも日本車のワゴンと異なり厚みのあるバックレストだ。ホールド性も良く前席同様、長距離乗車に耐えられそうだ。リアシートは、収納性のために快適性を犠牲にした感はない。
V70は 2500cc の5気筒横置き FF 。車重 1.5 トン。これだけ聞くとカーブでは どアンダーステアと思われそうだが、なかなか素直なハンドリングだ。決して山道を攻める車ではないですが普通に走るには安心して運転できる。初代V70のマイナー前のモデル 850 が出た時に FF 車のハンドリングのお手本になったという話が納得できる。
V70の最小回転半径は横置き FFなのになんと5.2mです。 FF車は小回りが利かないものと思っていたが、努力すれば回転半径は小さくできるのだと驚いた。
包まれ感の高いるコクピット、余裕のサイズのシートクッション、余裕のレッグスペースを持つリアシート。乗車している全員がリラックス出来る快適な空間がそこにある。
永く乗り続ける事を前提で作られていると感じさせてくれる、まさに「Volvo for Life.」なクルマです。