2015/10/12
青柳さんのショップにて…
結果は3番ピストンの溶融によるアルミ鉄粉がオイルに混ざり、エンジン・タービンのオイルラインに循環して焼き付き結果ブローでした。
原因は2ヘアピンの燃焼偏りによるガス欠で一時的に燃焼室へのガソリン供給が止まり、燃焼室内が異常温度になったためによるピストン融解です。
異常燃焼(デトネーション)ってやつですね。
電話にて損傷箇所を聞いていましたがやっぱりこの目で確かめないと…
そしてばらしたエンジンとご対面。
結論から言おう。
エンジン全損
ヘッドです。左から1→3番。
3番がオイルが焼けて黒ずんでますね。
通常F6Aは2番のトラブルが多いのですが…
やっぱり2番も怪しいです。
腰下の2番ピストンを動かしたらやっぱガタが来てました。
ブローしたIHI RHB31FWです。
ブレードの外側が高温で焼け、色が変わってます。
また溶けてクリアランスも広がってます。
オイルパンを覗き込んだ図。
アルミ粉がヘドロのように沈殿してます。アルミ糞です。
これがエンジン全体に回って…
カムです。
一見これは使えそうな感じがしましたが…
横に転がってた別の車両のF6Aカム(AZ-1だったかな?)
これが正常なカム。
比べると鏡面に光っているラインがあります。
戻って俺のカプチの。
無いです。
アルミ糞が回って定着してしまいました。
洗浄してもいいものにはならないな…
帰宅した3番ピストン。
HALF WAY製
上部が融解。クレーター状に。
ブロック内部にあたってガリガリですわ。
飲んでも飲まなくても泣けてきます。
皆さんはピストンを肴に飲まないようにしてくださいね。
そういえばO/Hしたあとの写真上げてなかったな。
以降元気だった姿。
青柳さんが好意で撮ってくれたものなのでピンボケはご愛敬です。
帰りの車内で…
今までのエンジンと今のボロボロになったエンジンが走馬燈のようにぐるぐる回って熱いものがこみ上げてきましたわ。
ああ、オーディオなんかつけてないのにスピッツの楓が脳内でリピートされてる…
ほんといい曲だよ、ちくしょう…
さてと…
オイルが循環している表面部分にはアルミ糞が付着していて再利用は洗浄に手間がかかるので今回は見送り、青柳さんちの在庫の中古エンジン、タービンは在庫のスズスポN2用に換装。
オイルに関係ない補器類、ホース類は全損エンジンから総移植。
中古エンジンはデモカーのオレンジカプチに載っていたものです。
僕は以前の姿をちらっとしか見たことがなくよく知らないのでどなたかご存知の方、教えてください。
前オーナーと話ができるとなお嬉しいです。
シール類は新品に取り替えてもらいました。
ノーマルエンジンから再出発。
オーリンズ車高調とデフ・LSDのO/Hするために貯めてた貯金が全部とんだけどね。
P.S:今現在のエンジン状況をば。
とりあえず調子はいい感じ。
だけどやっぱりO/H済みの方がバランス取りもしてもらったので軽くてよく回ったし、トルクも落ちた気がする。
まあ、しょうがないねー
年男だったしwww
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2016/01/08 11:57:33