kazuharuのブログ一覧

当方の事務所へ通い始めて早3年以上。
でも全く触らせてくれない「ミーコ」。
すでに３回出産されており、いつか避妊と思っていたのは以前のブログ通り。

先週久しぶりの４連休になり捕獲を決行。
すでに何回か失敗しており、本噛みされて大流血が２回。ここまで警戒心の強い子は経験がありませんでしたが、昨年処方されていた睡眠薬をチュールに混ぜてみたところ完食！
獣医師さんによれば、「効いてくるのは個体差があるので３０分から２時間、多少多めに出しました」とのことでしたが・・・
２時間経っても全く眠りません。尋常じゃ無い雰囲気を察したのか目を爛爛と輝かせて逃げ回ります。

結局格闘すること２時間！　途中から元２階の亭主に手伝ってもらってどうにか捕獲しました！

溶接用の革手袋をしての捕獲でしたが、発狂した「ミーコ」に噛まれて亭主は大流血。

もう少し早く捕まえられれば今夜中に病院へ連れて行くつもりでしたが、残念ながら明日の朝一になりました。

そしてついでと言ってはかわいそうですが、「チビ太」の口臭、鬼嫁の言うところの歯槽膿漏も診てもらうため、朝一で迎えに行き、２匹を病院へ。

「チビ太」も久々のキャリーで鳴きまくり。

到着するとまずは「チビ太」から
先生の診断は「猫口内炎」
人間の口内炎と違い、一度罹患するとまず治らない病気だそうで、相当痛いそうです。
完治を目指すなら歯を全て抜歯するしかないそうで、それでも治る子は６０％ほど。
残りの4割は治らず、痛みや費用の面から現実的ではなく、投薬を一生続けて進行を抑えるのが最善と。

まだ軽度なので「食べなきゃ死ぬ」という本能で痛みをこらえてカリカリを食べてるそうですが、基本はウエットフードでなければダメ。
当然悪化すれば痛みで水も飲めなくなり衰弱死。
幸い他の猫や人間には感染しないそうです。

猫エイズや猫白血病のキャリアに多く見られる免疫不全の一種ということで、その検査もしてもらいました。
結果は陰性、ひとまずホッとしました。
２０日分の抗生剤と痛み止めをもらい、今後の容態を見ましょうと。


そして問題なのが「ミーコ」
捕獲時期が遅すぎて、すでに妊娠しているかもしれません。
堕胎して殺すのは産んで殺処分と一緒ですよね。

獣医師さんと相談しましたが、まだ３～４歳の「ミーコ」。
これから年２回4匹出産するとして・・・・・
そして生後2ヶ月くらいから母猫「ミーコ」に付いて私の事務所へ来る子猫達。
以前にも書いたように「ミーコ」は毎夕道路を渡って来ますので、必ず後を追う子猫が事故に合います。

出産の度に1匹が轢かれるとして、あと何匹死ぬんでしょう・・・・

先生も「開けてみなければわかりませんが、ここは心を鬼にしましょう」と言われ、「よろしくお願いいたします」と返事をしてしまいました。
色々なご意見があるのは重々承知しております。


「チビ太」はそのまま連れ帰り、途中でカルカンパウチとちゅーるを買って鬼女に引き渡し。



夕方「ミーコ」を迎えに行くと、「やはり妊娠していました。小指くらいの子が４匹お腹にいました、妊娠３週目くらいでした」と先生から告げられ、何とも言えない気持ちになりましたね。

警戒心全開の「ミーコ」は里親探しなんて不可能なんで耳カットもしてもらい、明日放すつもりです。

「チロ」も「シロ」も「チビ太」も他にもたくさんの猫を避妊去勢してきましたが、こんなに後味の悪いことは初めてでした。

「ミーコ」、そしてお腹にいた４匹の子猫達に、本当にごめんなさい。

事務所に戻り


「チロ」になぐさめてもらった長い長い１日でした。