1日目【2019年5月2日】
【6:50】中部国際空港着
3F一番北側の内向きブースが、今回お世話になるジェットスターの受付窓口。
チェックイン専用機に予約番号を打ち込んでチェックイン完了!専用機から出てくるチケットを持って荷物検査へ。
ジェットスター社の通常料金は、機内持ち込み分しか含まれていないため、手荷物を預ける場合、別途オプション料金追加となる。
機内持ち込みは7kg迄なので屋久島トレッキングだと、まずオプション追加は必要か?
ザックを預け、搭乗迄の間にラウンジに行こうかと思っていだが、思いのほかチェックイン→荷物検査→手荷物カウンター→手荷物検査に時間が掛かる事と、搭乗場所までバスで移動になるので、早めに搭乗口に来いという指示があり慌ただしい空港でのひとときを過ごす。
【7:50】中部国際空港発
【9:15】鹿児島空港着
リムジンバスにて鹿児島港へ向かう!
鹿児島港行のバスもあるのだが、本数が少なく時間が合わないので市役所行きバスに乗り、天文館前停で下車し、徒歩で高速船乗り場へ向かう。
徒歩約15分で港に到着できる。途中、コンビニにて水2L購入。
高速船乗り場内には、お土産屋や食堂有。
お昼はここで済ませてもよかったが、歩いてくる途中にあった吉野家で済ませた。
【12:00】鹿児島港出航
ザックを1F中央当たりの荷物置き場で係員に渡し、2F窓際に指定席へ!
どうやら座席はチケット購入時ではなく、乗船日のチェックイン時に決まっていくようだ。
【13:50】宮之浦港到着
高速船乗り場の売店でガスカートリッジを1つ購入。ガスメーカーはEpiとプリムスを確認。サイズはノーマルサイズのみの取り扱い。
この後、バスにて安房方面へ向かう。ちなみに臨時バスが出ていたので、予定より5分早めの慌ただしい出発となった。
【14:50】安房合同庁舎前着
ここから予約しておいたタクシーにて淀川登山口に向かう。
当たり前かもしれないが、タクシーは必ず事前予約をしておいた方が良い。私は当日、鹿児島港から予約を入れたが1社目は満車で断られ、2社目で、たまたま私の向かいたい所(淀川登山口)に向かうタクシーが待機していたため、予約割り込みが出来た感じだった。もし予約が出来なかったら・・・と思うとぞっとする。
タクシー代は5800円くらいだったかな?
【15:50】淀川登山口着
ココからは軽いアップダウンを繰り返す登山道。
1時間弱で淀川小屋に到着。
【16:40】淀川小屋着
小屋の中をのぞいてみたが、暗くて空きスペースがあるかわからない。
登山靴が、いっぱい並んでいたから満室かな?
小屋泊まりは諦めて、テン泊を決め込む。
テン泊なんて20年振り位だろうか・・・。
この時間では良い場所も残り少ない。
小屋前のテン場はいっぱいで森の中の平らな場所を選んで張ることとなる。
流石、ゴールデンウィークの屋久島と言った所だろうか?
晩ご飯は、わかめ御飯とおでん。そしてウイスキーにあたりめといった具合。
貧相かもしれないが、貧脚な私ではこれが精いっぱい。ウイスキーのミニボトルはガラスではなく、プラボトルで軽量化に一躍かっている(笑)
使用したテントは、モンベルのU.L.ドームシェルター。カテゴリーとしてはテントではなく文字通りシェルターという代物。
テントとツェルトの中間的存在。以前はICIゴアライトを使用していたが、さすがに20年の歳月はシームテープを劣化させるには十分な期間だったようだ。そんな時にアウトレットで現行モデルのコレを見つけ即買いをした。
ちなみに素材は通気性無しの防水生地で天井部のひさし下に、開閉不可なベンチレーターが左右に2ヶ所。もし横殴りの雨に遭遇すれば、ここから中に雨は吹き込む事間違い無し、よってシュラフカバー必須。
また冬場は吹雪でベンチレーターが目詰まりすれば窒息死するので使用禁止。
しかし総重量775g。欠点を差し引いても有り余るこの長所!
貧脚野郎に、軽さは正義です。
2日目【2019年5月3日】
【5:00】淀川小屋発
ここ屋久島は日本アルプス等に比べ、就寝が早い分、早立ちが当たり前の様だ。
テン場のテントも私が出発する頃には半分程度になっていた。
真っ暗な中、ヘッドランプの明かりを頼りに登り始める。
道はしっかりしているので道迷いの心配はない。ただし、いきなりの急登に息が上がる。
急登は左手にトーフ岩が見えるアタリで終わり、この先はアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。
【6:50】花之江河着
本州の標高の高い所や北海道等にある湿地帯とよく似た風景。
屋久島別名「洋上のアルプス」とは上手く言ったモノだ。
縄文杉トレッキングツアーでは見られない風景。
屋久島を理解する上で重要な風景といえる。背の高い樹木もこのアタリから少なくなり始める。
冬になればかなり雪深くなりそうな雰囲気だ。「屋久島は日本の縮図」とも言われている事に合点が行く。
【9:50】宮之浦岳着
ここまでの時間はコースタイム+休憩時間。貧脚な私にとっては上々なタイム。
しかも天気が良い!GW前半は大雨だったようだが、雨の心配はなさそうだ!種子島はもとより、開聞岳まで見渡せる。
360度ぐるっと水平線が見渡せる。当たり前だが「遠い離島まで来たんだ!」と感慨にひたる。GWにこの素晴らしい時間をくれた家族に感謝。
ここから行程は下りとなる。頂上から道がかなり先迄見渡せるが、少しの間激下りとなる。かなり疲労も貯まってきているので慎重に下る。
休憩では、会う人会う人「今日はどこ迄降りるのか?」という話題がメインとなる。女性親子2人組→高塚小屋、女性ソロ→新高塚小屋、若者カップル→高塚小屋といった具合だった。さてさて、私はどこまで行こうかな?(行けるかな?)
平石岩屋を越えたあたりで猿の集団に会う。まったく人を怖がらず、道をとうせんぼ!
人様が猿様をよけながら進む。
【14:00】新高塚小屋着
新高塚小屋につくと、途中休憩時に何度か会話した、女性親子2人組と女性ソロがテントを幕営いていた。
親子は高塚小屋まで行きたいって言っていたが、娘さん曰く「もう歩けない」とのこと。お母さんが途中シャリバテ気味で体調悪そうだったので大事を取っての事だろう。(シャリバテ気味でも私より健脚だったが・・・)
若者カップルは予定通り高塚小屋へ向かったが、私はココ迄とする。
テントを張ってみたが、小屋がガラ空きだったので結局そちらに移動する。
事前情報では、ここ新高塚小屋のウッドデッキの上はすべてテントで埋め尽くされると聞いていたが結局埋まらず、小屋も定員2/3程度での利用となった。
1泊目テント、2泊目避難小屋利用となったが、テントは寒く、小屋は熱かった。
シュラフはモンベルのダウン#3を持っていったが、テントではTシャツ+長袖シャツでちょっど良いぐらい。反面、小屋はかなり暑く、Tシャツにシュラフのファスナー全開でベストコンディションだった。
ただ夜間の外はかなり寒く薄手ダウンを羽織らないと凍える程だった。GWの宮之浦岳登山は夏場の日本アルプスと同等装備で丁度良い。
テン泊の場合は問題ないが小屋泊の場合、日が暮れる前でも日が陰ると急激に寒くなる。早めに夕食を済ませる事をオススメする。
そして日暮れと共に皆さん寝始める。
ただしツアー客(10人位のパーティ)は21時頃迄うるさくしていた。日本アルプスでは問題ないが、就寝の早い屋久島ではちょっと迷惑かもしれない。
3日目【2019年5月4日】
【4:40】新高塚小屋発
ちなみに昨日の朝食はフリーズドライカレーピラフ。食が進まず半分も食べられなかったが、本日の朝食はマジックパスタ「ペペロンチーノ」。
3分で出来上がるし、食が進まない時でも食べられ、食器も不要で登山の朝に最適かも。
【5:50】高塚小屋着
昨日の若者カップルが出発準備中だった。なかなか良い場所にテントが張れたようだ。聞けば他もかなり空いていたとか。(昨日中にここまで降りれば良かったか?)
高塚小屋エリアで、2頭のヤクシカに遭遇。サルと同じくまったく逃げない。
【6:00】縄文杉着
縄文杉テラスは高塚小屋を出発した登山客でごった返していたが、日帰りツアーで来た場合この程度ではすまないとか・・・。某テーマパークのアトラクション待ちの様な列が出来るらしい!
待たずに見られて、写真もすぐ撮れる。これは本格的登山の特権なのだろう。しかも朝に訪れると写真撮影が順光になるので写真映えも良くなる。
縄文杉を少し降りた水場で給水し、ウッドデッキでザックのパッキングを調整していると、昨日の親子連れが追い抜いていった。
体調不良から完全復活のお母さんに、この後追いつく事はなかった。
途中、ツアーガイドをつれた、おっさん3人パーティが説明を受けながらゆっくり下っていた。説明が結構面白いので、聞き耳立てながら歩きたかったが、縄文杉ツアーが上がってくる前にトロッコ道へ降りたかったので、聞き耳を立てるのを止め歩くスピードをあげた。(それでも鈍足だが・・・)
長ーい長ーい階段を何本か下りると・・・
【7:40】ウィルソン株着
ウィルソン株到着。
株に入ってすぐ右の、しゃがんだ場所が写真のベストポジション。
見覚えのあるハート印。
林道迄降りる途中で、またヤクシカ遭遇!さっきも思ったがヤクシカって結構小型だ。本州の鹿はもっと大きいし、エゾジカだともう2回りは大きくなる。日本は北に行くほど鹿は大きくなる??
ウィルソン株から下りると、徐々に縄文杉日帰り客とすれ違いだす。下る途中、すれ違ったツアーガイドから「今から縄文杉ツアー客が400人程上がってくる」という情報を得る。(このときは「このガイド、風呂敷ひろげたなぁ」程度に考えていたが・・・)
その後、人の声がガヤガヤと聞こえ始め、その声がどんどん大きくなる。(下にかなり人がいる?)
【8:15】トロッコ道着
急に視界が広がりトロッコ道が出現。
ガヤガヤの声の主達、かなりの数のツアー客が休憩中。(上記写真の反対側がトロッコ道終点でトイレがあるのだが凄い列)
降りるのが遅れた場合、先程下ってきた狭い登山道や、あの長ーい長ーい階段で、すれ違いするかと思うとぞっとする。
この時間迄にトロッコ道に降れてよかった!
トロッコ道を降りる最中もかなりのツアー客とすれ違う。最初のうちは気にもならなかったら、途中からその数のおおさにうんざりし始める。(400人はマジだった)
登山は登り優先なのでその都度、道を譲るのだが、その数が尋常じゃない。挨拶も億劫になってくる。ツアーガイドが先頭で歩いてくるのだが、「そこのけ、そこのけ」感丸出しのツアーガイドもいるので、ちょっと気分が悪くなる。
しかしこのトロッコ道が思いのほか長い。楠川分岐まで3.7kmと日頃の散歩道より短いはずなのに、すれ違いや疲労からか?かなり長く感じられた。
もううんざり!と心が折れそうな頃に、
【9:40】楠川分岐着
楠川分岐に到着。
ここから先は再度登り。分岐で追いつかれた若者カップルに道を譲り、息を整えながらゆっくり登る。それにしても昔に比べ、カップル登山客や女性ソロが多くなった事に驚く。
しかしカップルが抜き際に「えっ!登りなんですかぁ!」って驚いていたことには、逆に驚いた!
「この先『もののけ姫』の苔の森のモデルになった場所だよ」って告げると、女の子が笑顔で「えっ!そうなんですか?もののけ姫に会えるかなぁ」って言って登っていった。(おじさんはキュンとしてしまったよ)
早く下山しても時間的に宿にチェックイン出来ないから、屋久島にこれた事を感謝し、せっかくだから一歩一歩屋久島の大地を踏みしめて歩く。
立ち休憩していると、昨日のソロ女性が追いつき追い抜いていった。そしてあっという間に姿が見えなくなたった。彼女が爆速なのか?自分が鈍足なのか?まぁ両方だろうな(笑)
【11:30】辻峠着
ここから展望台へ行けば、もののけ姫でモロがアシタカに向かって「黙れ小僧」と言い放った場所の山々を見渡せるのだが、行く気力無く寄り道断念!小休止して降り始める。
この先は、縄文杉コースよりも手軽に楽しめるトレッキングコースなため、軽装での登山客が目立ち始める。幅広い年齢層がトレッキングを楽しんでいる。小さい姉妹がワイワイ言いながら登っているのが微笑ましい。
ガイドをつれたツアー客も多い。ただ屋久杉ツアーのガイドに比べると、かなり年齢層が高め。定年組がボランティアでやっているのだろうか?ただ年寄りにありがちな、回りが見えていない状態が目につく。突然、登山道の真ん中に立って説明を始める、だから渋滞が起こり気味になる。「人のふり見て我がふり直せ」そう遠くない将来に訪れる、お爺ちゃんとなった私への教訓として覚えておこう。
この白谷雲水峡は、公園として歩き易く整備されており、年令を問わず世界遺産屋久島の森を堪能出来る場所となっている。「体力的に縄文杉はちょっと・・・」と言う方におすすめ。
【13:40】白谷雲水峡着
十二分に山歩きを堪能し、ここからバスにて宿へ向かう。バス内で辻峠手前で追い抜かれた女性ソロに再会した事には驚いた。
展望台に寄り道しなかった分、そのタイミングで追い抜いたみたいだった。ちなみにこの女性は、この後5・6日の2日間島内観光を楽しむらしい。うらやましい。
この後、宿へチェックインまでの間に土産屋によったら、女性親子さんに再会!
私がお土産用の焼酎を選んでいたら「ええ!お酒ですかぁぁ!?」と、お母さんから怪訝な顔されてしまった。何かお酒がらみの悪い思い出でもあるのだろか?
ちなみ私はお酒を飲んでも悪い酒にはならないです。
4日目【2019年5月5日】
【10:00】宮之浦港到着
鹿児島港の様にレストランは無いがおみやげ屋は充実している。屋久島の主な土産はここで購入可。焼酎の愛子が売っていた事に驚いた。おみやげ専門店やホテルには無かったのに・・・
【10:45】宮之浦港発
屋久島に帰省していたであろう親子がお爺さんお婆さんに見送られている。孫達は元気に手を振っているが、おじいさん達はちょっぴりどこか淋しげ・・・。その光景に私もちょっとしんみり。
【12:35】鹿児島港着
往路とは違いここからリムジンバスに搭乗。
【13:30】鹿児島空港着
時間があれば足湯につかろうかと思ったが、昼食とショッピングでタイムアップ
【16:30】鹿児島空港発
【18:00】中部国際空港着