
結構頑張ったつもりでも、一緒に走られている皆さんからすると10秒とか遅い訳です。2回目の走行の時は、LapShotの画面を見ていました。走りながら『30秒台…29秒台…あれれこんなもんか。おかしいな…』。いやそんなもんなんですね、どう考えても(笑)。1回目の走行で25秒台という記録があるにはありましたが、28秒台の走行感覚からして、そこから劇的に3秒縮めるドライビングを自分がしていたとは何となく思えないので、おそらく計測誤作動の数値だったと判断します(いわゆる追い風参考値にはしません)。
まあそれはいいとしても『ありゃ、しまったな。オレにはライセンスぶっちゃけ時期尚早だったな。だけどスーツ買ってしまったしな…うーん困った』というのが正直な印象でした。今回は走っている最中に、『楽しいな』という実感が全然こみ上げて来なかったからです。人生でサーキット走行2回目だった前回の富士ショートは楽しくて仕方ありませんでしたので、割にショック大きかったですね。なぜかしら?と
そういう印象を抱えて皆さんと食事をし、その帰り道、しばし考えました(打ちひしがれていたのではないのですけれど)。色々と考えが堂々巡りしながら、『オレはなんのためにサーキット走ることにしたんだっけかな』と振り出しに戻りました。これまでスポーツカーを乗り継いで来た訳でもなく、初心者丸出しにも関わらず『サーキットを走ってみたい』と思ったのは、佐藤琢磨選手が『どうやったらドライビングテクニック上達しますか?』の質問に、『サーキットを走ることですね』と即答したからだったことに思い当たります。
そうだったと!まず運転がうまくなりかたったんですね、ワタシは。モノそして記号としての”クルマ”は前から好きだったのですが、”クルマの挙動”にはほとんど関心を持っていませんでした。
ですから、私がサーキット走行を楽しむためには、『このコーナーは自分なりのレベルではうまく回れたぜ』とか『いまの回り方は気持ちがよかったな』という類のドライビングテクニックにまつわる感覚的なこと、そして『教わったことを多少は活かせたな、さっきのコーナリング』といった、クルマの挙動について出来なかったことが出来るようになること。限界とまでは云わないまでも、なるべくそれに近いところでクルマの動きをコントロールしてみようと思うこと、実践してみること。
この三つを改めて重視したいと思います。それを実現するためには具体的な方法をもっと学ばないとダメですね。食事の最中にアドバイス頂いた『スピンをしてみよう』(Aki23さん)、『コーナーを綺麗に立ち上がる、といったことを例えば意識してみよう』(めかかめさん)は当座の課題かもしれません。ということで23秒台(『ゲンロク』誌サンデーレーサー教習所を読んで)などと目標タイムを設けることは、当面しないつもりです。
タイムを気にするなんてのは百万年早いし、いや『タイムを縮めるために、こういうコーナーの攻め方をする』といった段階には当然ない訳です。タイムとスキルは相関関係なのだと思いますが、ドライビングスキルが上がって、結果的にタイムも上がっていたらいいなというシークエンスにしないと、私のレベルでは楽しむことすらスポイルされてしまうことが、自分の中で分かりました。
話は変わりますが、私は時々オーディオ誌でライターをしたりしています。私はオーディオの世界でも、経験豊富なプロの評論家の方から色々と教えて頂いています。またユーザーの立場であっても、もはやプロ級という練達に教えを請うたりしています。こういった方々は本当にオーディオを極めていて大変勉強になります。
そして、オーディオの世界でも圧倒的なタイム、スコアを叩き出すに近いことがあります。機器の総額でフェラーリ1台分、部屋のオーディオ用施工で2台分、他にもビンテージのレコードなんかを含めたら一体フェラーリ何台分なんだ、といったケースです。これは音としてはもはや超絶レベルになります。軍資金と時間的余裕と経験があったら、私もトライしてみたいのですが、すべて”ない”三重苦なので、ではどうしようとなると、『三十万円でも楽しめるオーディオシステム』とか『趣味としてのオーディオを無理なく楽しむための提案』といった企画を練って執筆したりして来ました。
つまり、『何千万円の重厚長大なシステムでなくてもオーディオって楽しめるよね』とか『オーディオ歴が少なくたって充分オーディオ楽しめますよ』という提案をする訳です。これは企画と自分のレベル、価値観が一致しています。
これをサーキット走行というかドライビングスキルといったことに援用しない手はないと思っています。楽しさをスポイルしないための工夫をしてゆきたいなと思います。決して大それたものではないかもしれないにしても、自分の身の丈にあった楽しみ方ができたらよいのではないか。
人に誇れるようなタイムでなくてもいいじゃないかと居直るために紙幅(ブログ幅)をだいぶ使いました。
ここまで読み通してお付き合い頂きました方、有難うございます。いやいや君はやっぱり分かってないなというご意見もあるやもしれませんが、ここはひとつ温かい目で見守って頂きましてご容赦頂ければ助かります。
今後とも上級、中級の皆様、色々とエリーゼのこと、サーキットのこと、ドラテクのことご指南宜しくお願いしまーす!
●追記
『迷い道』=徳永英明さんが『VOCALIST3』でカバーしてます
ひとつ曲がり角♪ひとつ間違えて♪迷い道くねくね♪
これサーキットでのオレのことだなと思いまして、タイトルにしてみました(笑)いや、人生全般か(爆)
※歌詞引用多めにみてくださーい。オレ、アバウト過ぎかな…ダメなら消しますんで
Posted at 2011/05/29 03:22:34 | |
トラックバック(0) | 日記