2011年04月07日
パナマ運河を通航できる石炭や鉄鉱石のばら積み船としては最大のパナマックス船の海運レートが、約55%上昇するとの見方が出ている。
海運デリバティブ(金融派生商品)を取引するヘッジファンドに助言するカスタリア・ファンド・マネジメント(ロンドン)のマネジングディレクター、フィリップ・バンデン・アビール氏は、10-12月(第4四半期)の海上運賃先物契約(FFA)価格が1日当たり2万2000ドルと、6日時点の1万4175ドルから上昇するとの見通しを示した。
同氏は2月に海運レートの上昇を予測。その後、レートはほぼ2倍に高騰した。FFAは将来の海運コストのヘッジ手段として利用される。
日本政府は、3月11日に発生した巨大地震と津波による被害額が最大25兆円に上ると推計している。日本は石炭輸入で世界首位、鉄鉱石では2位。
パナマックス型船舶を多く運航する中国遠洋運輸集団(コスコ・ホールディングス)の魏家福会長は3月30日、香港で記者団に対し、日本の復興は貨物輸送の増加を意味するとの見通しを示した。
ファースト・セキュリティーズ(オスロ)のアナリスト、エリック・フォルケソン・イエンセン氏は「これほどの量の消失したインフラや建物、町を再建するためには、時間と資源が必要だ」と指摘した。
Posted at 2011/04/09 21:54:15 | |
トラックバック(0) |
海運 | 日記