
暑い日が続いております。
今年のお盆休み恒例のお泊りツーリングは中止。
理由は私の怪我。
今年の猛暑は尋常ではなく、病み上がりが長距離走るのは危険だから止めとこう、というバイク仲間からの気遣いなのでした。
替わりに鈴菌軍団と近所に日帰りツーに行って来ました。
雨に降られて散々でしたけど・・・。
実はバイクに乗るのはこのお盆が久しぶりです。
6月・7月と乗っていません。と言うか乗れませんでした。
原因はもちろん怪我。
「4月末にリハビリツーリングで乗ってますやん」と言われそうですが、確かに骨折は5月末に完治しました。
「やれやれ、ようやく手を気にせずバイク乗れるな」・・・・と安心したのも束の間、ある事が起きます。
それは、「突然喋れなくなる」という症状の発生です。
厳密には喋れないのではなく、呂律が回らず外国人がカタコトの日本語を喋っているような状態になりました。
ずっとではなく一時的なものでしたが、さすがに何かおかしいと思い、すぐに脳神経外科を受診。
CTやらMRIやらの検査をして判明したのが・・・・
「慢性硬膜下血腫」
もうね・・・、CTの画像見たら私の左脳真っ白ですわ。
こんな↓感じで・・・。(私ではなく参考画像です)
先生に「なんか頭ぶつけた?」と聞かれたので、3月の事故の件を話すと、「それが原因で間違いない」との事。
事故時に運ばれた病院でCTは撮ったけど、その時は異常なし。
でも「頭打ってるから1~2ヶ月は注意してね」とは言われたんですが、まさかこんな事になっているとは・・・。
最初は何ともなくても後日じわじわと出血し、出来た血腫の中に血が溜まって脳を圧迫しているそうで、薬で治す場合もあるけど言語障害が出てるから手術したほうが良いとの事で即入院。
骨折完治の3日後に人生初入院で脳外科病院のベッドの上・・・・。
一寸先は闇というか、人生何が起こるか想像できません・・・。
そして手術は、頭蓋骨に穴を開けてそこからチューブを入れて頭に溜まった血を抜く「穿頭血腫ドレナージ術」という術式で、脳外科的には初歩の初歩で簡単な手術らしいのですが・・・。
何も知らない素人からすると、頭に穴空けるというだけで大手術です。
ちなみにこの手術は局部麻酔。
意識のある中、頭蓋骨をゴリゴリと穴を開けられます・・・。
痛くはないって聞いてたけど、神経を触るような痛さではなく頭痛的な痛さがあって辛い・・・。
そして、私も仕事でドリルを使う事があるけど、穴が開いた瞬間ズボッっと行き過ぎることが多いので、そうならないか怖くて怖くて・・・・(そうならないような器具使ってはいるだろうけど)。
術中、先生の「あっ!」とか「ちょっ!」とか、「出血!ガーゼ!ガーゼ!」等々の若干不安にさせる声を聞きつつ何とか手術は終了。
術後2日程は感染症防止のための抗生物質を点滴しながら安静ですが、4日後位から入浴が出来るようになり、それまで頭に巻かれていた頭巾を外して手術跡を見ると・・・
ハゲとるやないか~~い!!
グロいのでモザイクかけてますが、医療用ホッチキスで留められた傷跡はかなり衝撃的で、
まさに「なんじゃこりゃ~~!!」状態です。
そして「このハゲの部分どうしよ・・・。すぐには生えんよなぁ・・・」と退院後のハゲ隠しに悩むのでした。
術後1週間でCTを撮って経過を診ますが、結果はちょっと微妙。
先生曰く、血腫が厚かった上に血管が入り込んでいて出血を起こしたので、本来なら頭にチューブを刺したまま半日かけて血を抜くのを中止したから、血腫が結構残っているとの事。
脳の圧迫は取れているので、後は薬で治るかどうか・・・。
もし再発するようなら、穴ではなく頭を大きく開口して血腫を取らないといけなくなるかも・・・・、
と恐ろしい言葉。
もう、あの手術は嫌なのですが・・・。
あ、でも頭開けるって事は全身麻酔だから怖くない?
などと色々な考えが巡ります。
とりあえず退院し、2日後には仕事に復帰。
処方された薬を真面目に飲んで、1ヵ月後の7月某日に再検査。
検査の結果は・・・・・良好!!
ほとんど血腫は無くなっているとの事。
7月はのんびり療養どころか、豪雨災害の影響で激務だったので心配でしたがホッと一安心。
あとは薬を止めて2ヶ月後の9月に再検査して、異常なければ完治です。
「バイク乗っていいですか?」との質問には、「乗っていいけど、怪我しててもしてなくても転んだらいかんでしょ」と言われました。
ごもっともです。
と言うわけでようやくお盆休みに本格的にバイク復帰し、
冒頭の鈴菌軍団とのツーリングを楽しみました。
なんだかんだとありましたが、骨折にしろ脳血腫にしろ軽症の部類で済んだのが不幸中の幸いだったと思います。
教訓としては、「気を失うほど頭打ったら、1ヵ月後にCT撮れ」でしょう。
みなさんもご安全に。
Posted at 2018/08/23 01:57:38 | |
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バイク | 日記