
ハイパワーLEDバルブについて
バックランプやウィンカー、ストップランプなどに純正バルブと簡単に換装可能な
ハイパワーLEDバルブがないか?
答えは、簡単換装構造で純正電球とそのまま差し替え式で利用可能なLEDバルブは
ありません。
TOP画像は、純正電球との比較となっておりいかにもLEDバルブの方が明るく感じられる
画像になっていますね。
でも、実際の利用シーンではランプハウジングを覗く利用はしないですよね。
路面に照射された光がどうか?・・・となるはずです。
その比較を公開できないのは、LEDバルブが純正より暗いからです!
市販品のほとんどが、純正電球の明るさを下回っております。
市販品のほとんどが、寿命特性を無視したその場だけ点灯すれば良い仕様です。
市販品のほとんどが、リフレクターへの反射特性を無視した設計になっています。
LEDバルブで10W、20W、はたまた50Wなどという触れ込みの製品が出回って
いるようですが、全てインチキなでたらめでしょう。
良く考えてみてください。
一般の家庭にも普及しつつある電球型LEDランプの発熱量を!!
60W相当の電球型LEDランプの消費電力は8W程度です。
それでも点灯中は熱くて触れないほど、あるいは火傷するほどの高温になっていますね。
電球型LEDランプでも放熱面積の確保が課題となっており、これらの理由により
100W電球相当のLEDランプがまだそれほど多くは市販されていない状況にあります。
10Wや20WのLEDランプがどれ程の発熱をするかお分かりいただけましたか?
自動車用の10W/20Wと称するLEDバルブと60W型あるいは80W型の電球型LEDランプ
それぞれの放熱面積を比較してみてください。
如何に自動車用のLEDバルブの放熱面積が少ないか分かりますね。
また、商品の比較画像として純正電球との照射特性を公開していないのは何故でしょう?
それは、発光点の違いによりリフレクターへの照射が十分で無いために純正電球の
光の広がりとは異なる照射特性になってしまうからです。
つまり、実用上LEDバルブは暗くて広がりに欠けるメリットのない光となってしまうのです。
ウェッジ球の21W純正バルブの全光束はおよそ460ルーメンです。
これをLEDチップで実現しようと思うと5W~6W以上のLED素子であれば発光の光量としては
純正電球を上回ることが出来ます。
※80ルーメン/ワット以上の発光効率LED素子を使用する(80×6=480Lm)
しかし、点光源に近い発光特性の純正電球(フィラメント型電球)に比べてLEDバルブでは
その素子を多数個配列して6W以上のバルブとして構成しています。
このときその発光点の違いがう生まれてしまいます。
それ故リフレクターへの照射が中途半端になってしまうわけです。
バルブ選びのご参考にどうぞ!!
※電球型LEDランプでは、まだ有名なメーカーの製品は出揃っていないですよね。
これは放熱に問題が残っているためで、その寿命特性を勘案すると製品として
発売できない状態にあるということが考えられます。
製品保証の条件として周囲温度の影響と動作時間(故障するまでの寿命)は
厳しい検査に合格しなければ販売しないという基本スタンスは崩れていません。
OEM製品を販売しているメーカーや中国製の商品を単に輸入販売している場合
それらは寿命特性について大いに疑義があるわけです。
これは、製品保証のための信頼性試験基準などが甘いわけですね。
※中国製が全てダメといっている訳ではありません。
大手メーカーのように中国に製造工場を配しているケースなどは信頼できます。
中小の会社では中国工場との取引でこれらの信頼性を細かく規定して購入して
いるケースが非常に少ないという意味です。
昨今の国内電機メーカーの業績低迷から一流メーカー・・・と言う表現が過去の
遺物であるような響きにすら感じられてしまうのは悲しい限りですね。
Posted at 2013/03/15 17:09:43 | |
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