二年目以降は生長もよく、枝も出て、苗木もだいぶ伸びています。三年目の三月中旬頃に、いよいよ観賞鉢に植えます。鉢から抜いて、長い根を切りつめたら、伸びた枝を剪定して整えます。剪定は主木の長さを決めて他の幹はこの主木を中心に山形になるように切ります。同時にさし合っている枝や、木の流れに逆行する枝も抜いておきましょう。 観賞鉢は舟形のおしぼり受けにします。底に網を撒いて前後に土止めの水苔を撒き、川土を小商く嘘って、その上に柚えつけます。木を片側に寄せて一方に空間をとると、景に広がりと安定感が出ます。