私たちが、この列脇に住むよりはるか昔から、大地の上に根を張り、空へ幹をのばし、樹木たちは唯きてきたのである。その樹々のなかで、私たちの祖先である神々は生活し、そこから原始の宗教も芽生えてきたであろう。また、私たちは、それらの樹々から、生活の麦をうけとり、私たちの文化をつくり出してきた。 私たちが、〃樹″に対していだく気持ちは、根元的なものであり、伝統的な蓄積にたっものであり、人間としての本来のものであり、そして、この地上の生命の未来をも暗示した祈りをも含めているものだ。