FIAとチーム間の微妙な駆け引きの末、事実上全面禁止になったFRICサスペンション。
本来は前後のサスを作用させ、姿勢を保つものでしたが、進化複雑化され、特に一番強力とされるメルセデスのそれは、ガソリン搭載量、ダウンフォースその他の影響による車高の変化を完全に制御し、事実上のアクティブサスと言えるものでした。
フリーからのメルセデスの走りを見る限り、禁止の影響はもろに出ており、サスセッティングは明らかに硬く変化し、車高のコントロールも他チームと差が無いように感じられ、少なくともこのレースでFRICの影響は大
具体的にどこをどう禁止通達されてるか不明なので、なんとも言えませんが、レッドブルがブローイングの禁止に対し4年間のイタチごっこを繰り広げた様に、今後禁止事項の穴を付いて有効化してくる可能性はあるので、見てく必要があります。
各車の走りを見る限り、やはり一番影響が大きそうなのはメルセデス。逆に上位で一番少ないのはマクラーレンで、レッドブル、フェラーリも少なめの様に見えましたが、これがタイムに直結するという訳でも無いのが、予選結果に現れてます。
その予選は、Q1でハミルトンがブレーキ破損でまさかの大クラッシュ!
ロズベルグがポールも、明らかにこれまでよりタイムギャップは半減・・・2、3位ウイリアムズの後に続いているマクラーレン、レッドブルはFRICサス禁止の恩恵か?
メルセデスはFRIC禁止により0.2~0.3秒失ったと言っている様ですが、ケータハムなどとのタイム差を見るとそれより遥かに大きいタイムを失ってる様に見えます。
明日の決勝は雨の予報がずれて晴れる模様ですので、今年一番のアグレッシブなコンパウンド選択によりピレリタイヤのマネージメントが注目されます。
もちろんタイヤマネージメントにもFRIC禁止は影響が予想されますが、昨年までの様に決勝でメルセデスが大きく減速することは無いと思われますが、ウイリアムズ以下のチームと混戦になる可能性もあります。
楽しみです。
2014年 F1 ドイツGP 予選結果
順位 ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
1 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1分17秒631 1分17秒109 1分16秒540
2 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ 1分18秒215 1分17秒353 1分16秒759
3 フェリペ・マッサ ウィリアムズ 1分18秒381 1分17秒370 1分17秒078
4 ケビン・マグヌッセン マクラーレン 1分18秒260 1分17秒788 1分17秒214
5 ダニエル・リカルド レッドブル 1分18秒117 1分17秒855 1分17秒273
6 セバスチャン・ベッテル レッドブル 1分18秒194 1分17秒646 1分17秒577
7 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1分18秒389 1分17秒866 1分17秒649
8 ダニール・クビアト トロ・ロッソ 1分18秒530 1分18秒103 1分17秒965
9 ニコ・ヒュルケンベルグ フォース・インディア 1分18秒927 1分18秒017 1分18秒014
10 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1分18秒916 1分18秒161 1分18秒035
11 ジェンソン・バトン マクラーレン 1分18秒425 1分18秒193
12 キミ・ライコネン フェラーリ 1分18秒534 1分18秒273
13 ジャン・エリック・ベルニュ トロ・ロッソ 1分18秒496 1分18秒285
14 エステバン・グティエレス ザウバー 1分18秒739 1分18秒787
15 ロマン・グロージャン ロータス 1分18秒894 1分18秒983
16 ルイス・ハミルトン メルセデス 1分18秒683
17 エイドリアン・スーティル ザウバー 1分19秒142
18 ジュール・ビアンキ マルシャ 1分19秒675
19 パストール・マルドナド ロータス 1分20秒196
20 小林可夢偉 ケータハム 1分20秒408
21 マックス・チルトン マルシャ 1分20秒489
マーカス・エリクソン ケータハム
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F-1 2014 | 日記
Posted at
2014/07/20 00:06:57