ニュースで話題になっているので,いつもの様にどんな方?って画像検索したら,おぉ〜ズバリ『描きたいお顔』でした。ま~しかし本当のところはどーだか解りませんが,間違いないのは我々の血税から彼女に給与が支払われているってことで,その額たるや3000万円以上!…バカヤロー! ってことで,さ~今日も一日頑張るぞ〜 笑
上西議員、「維新除名で年収増」のカラクリ
厳しい処分にみえるが、実は大甘だ
【2015年4月8日 東洋経済】
4月4日、大阪維新の会は上西小百合衆院議員を除籍。続いて維新の党も、上西氏を
除名処分としたことが大きな話題になっている。これは一見、厳しい処分のように
みえるが、実は苦肉の策であり、大甘といえなくもない。まずは経緯を振り返って
おこう。
ウイルス性胃腸炎のはずなのに
2015年度予算案が衆議院を通った3月13日、上西氏が本会議を欠席した理由につ
いての疑義などが、除名処分の理由だ。
国会で最も重視されるのが本会議だが、とりわけ予算を可決する本会議には特別の
意味がある。ロッキード事件で渦中にいた田中角栄氏も、高齢まで衆院議員を務め
た中曽根康弘氏も、そしてよく「俺は潜る」といって政治の表舞台から姿を消して
いた小沢一郎氏も、これには欠かさずに出席していた。
もちろん上西氏も、その重要性はわかっていたのだろう。本会議を無断で欠席した
わけではない。12日午後3時に赤坂の医院で「ウイルス性胃腸炎」のために「3日
間の休養と食事療法が必要」との診断書を受け取り、翌日提出している。除籍の理
由はそのような状態であるにも拘わらず、本会議の前夜に自民党の赤枝恒雄衆院議
員に誘われて六本木で会食し、3次会までつきあっていたことだ。
そして、週刊誌やテレビなどが上西氏の議員としての資質を問う報道を過熱させる
中で、大阪維新の会は処分を決めた。これは、統一地方選への影響を最小限に抑え
るためと、5月17日に予定されている大阪都構想についての住民投票までに、その
影響を払しょくするための苦肉の策にすぎない。
一見厳しく見える除籍処分も、その実は大甘だということがわかる。橋下徹大阪維
新の会代表は4月4日の街宣で上西氏を除籍したその他の理由について、以下のよう
に説明している。
「彼女は国会議員としての言動に問題があった。大阪府議会に指導預かりとした。
ところが改善の見込みはないと報告が上がった」
すなわち上西氏が国会議員としての資質に欠けているということだが、それは以前
から明らかだったではないか。初当選直後に上西氏を取材したことがあるが、こち
らから何を尋ねても「橋下代表のおっしゃる通りです」と答え、上西氏が自分の考
えを展開することはなかったことを覚えている。
なぜ上西氏が優遇されてきたのか
そのような上西氏を1度ならず2度までも大阪7区から出馬したことについて、大阪
維新の会と関係の深い関係者は、次のように説明してくれた。
「これまでどうして上西氏が優遇されてきたのかがわからない。彼女は維新政治塾
で優秀な成績を収めていたわけでもないためだ。また本人は羽曳野市出身で、大阪
7区との縁も薄い。上西氏と同じく2012年の衆院選で日本維新の会から出馬して初
当選した村上政俊氏は『問題あり』とされて2014年の公認を外したが、小選挙区
(大阪4区)で勝った村上氏よりも比例復活の上西氏を優遇した理由はよくわからな
い」
推測できることはある。地元の有力者である井上哲也吹田市長が上西氏を支援して
いた、という点だ。井上市長の元私設秘書こそ、週刊誌に上西氏と京都府宮津市に
旅行したと報じられた公設秘書で、3月23日にマスコミの疑惑追及から逃れようと
する上西氏の脇に立って巻き舌で威嚇した男性だ。
ところが橋下氏は上西氏とこの男性秘書との「特別な関係」は否定している。街宣
で、「あの秘書は自分の彼女と宮津に旅行に行った。それを関西テレビが間違えた」
と述べているのだ。
仮に、この橋下氏の発言が正しいのだとすれば、この秘書はきわめて非常識な行動
をしていることになる。国会議員は「金帰火来」といって、金曜日の夜に地元に帰
り、火曜日の朝に国会に戻るものだ。よって地元秘書にとっては議員がいる週末が
最も忙しくなる。
それなのにわざわざ日曜日に、しかも統一地方選や大阪都構想の住民投票日が迫ろ
うとしている時に、別の異性と一緒に私的な旅行を計画する秘書がいるのだとすれ
ば、それこそ大きな問題といえる。
一人会派を結成すれば年収は780万円増える
また橋下氏は「(国会議員は給与が)2200万円!これに1200万円の経費が入り、
3000万円以上の給与が(上西氏に)入る」と述べて、議員辞職を拒んだ上西氏を
批判してみせた。
だが上西氏を除籍することで、さらに彼女に「利益」をもたらすことになることを
見逃している。無所属となった上西氏がもし一人会派を結成すれば、月々65万円
の立法事務費が支給されるのだ。これは年間で780万円にのぼるため、上西氏には、
合計で約4000万円以上の国民の血税が流れ込むことになる。
そしていくら橋下氏が年収の多さを批判しようとも、その原因を作ったのが大阪維
新の会であり、橋下氏である事実は紛れもない。また、いくら会見の場で口汚く上
西議員を批判したところで、橋下チルドレンともいえるような議員の辞職を指導し
きれない点は、問題である。実態としては、"大甘"の処分だろう。
もちろん江田憲司氏が率いる維新の党も責任を免れることはできないだろう。まず
松野頼久幹事長は4月2日午前、「本会議欠席は正当な理由がある。処分はしない方
針だ」と述べている。代表である江田氏は同日午後、代表会見で「事実確認の結果、
問題があれば厳正な対処」と述べたが、実は会見場に向かうエレベーターの中で番
記者にこのように漏らしているのだ。
「昨日、橋下さんが『上西は議員辞職すべきだ』と言ったけど、真意はわからない
なあ。4月1日だから、後で『エイプリルフールだ』と言われたら、かなわない」
これはいかにも緊張感を欠いた発言だが、維新の党は大阪維新の会が判断しなけれ
ば何もできないことを物語っている。実際に大阪維新の会による上西氏の除籍処分
を発表した直後に、維新の党は同じ内容の処分を発表した。要するに維新の党には
当事者意識がなく、真剣さも欠落していることが明らかになったといえる。
たかが一議員の不祥事と看過されがちだが、第3極として力を発揮することを期待さ
れていた維新の党の限界を露呈した事件なのである。