なんでも、ご自身の身体をつかった
宇宙空間での人体観察もミッションのひとつとか。
放射線も地上の比ではないほどある
そうですが、無事帰還してください。
古川宇宙飛行士の医学実験ミッション
National Geographic News
June 8, 2011
現地時間2011年6月8日午前2時12分(日本時間午前5時12分)、古川聡宇宙飛行士の
搭乗した宇宙船ソユーズTMA-02Mがカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇
宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。
ソユーズは日本時間6月10日午前6時22分に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング
する予定だ。成果が期待される古川氏の主要な実験ミッションについて紹介しよう。
古川氏は、ISS第28次・第29次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして、ロシア連
邦宇宙局のセルゲイ・ボルコフ宇宙飛行士(ソユーズ船長)、米NASAのマイケル・フォ
ッサム宇宙飛行士とともに約5ヶ月半滞在し、日本の実験棟「きぼう」を中心にさまざ
まな実験ミッションを遂行する。
ISSに長期滞在する3人目の日本人宇宙飛行士となる古川氏は、医師の経験を生かした医
学実験のほか、抗がん効果が期待される物質の結晶実験などを担当する。
医学実験では、ISS滞在中の宇宙飛行士が健康管理を自分でできるようにするため、宇宙
航空研究開発機構(JAXA)が開発した宇宙医学実験支援システムの検証を行う。
このシステムは、軌道上で様々な医学機器から取得した医学データをISS内で一元管理し、
その解析情報を地上とも共有できるシステムである。
古川氏の医師としての視点から、操作性、データインターフェースの信頼性などを検証し、
今後の運用へ向けた課題の抽出を目的としている。
また、注目される抗がん効果が期待されるたんぱく質の結晶実験では、対流や沈降のない
軌道上の微小重力環境を利用して高品質なタンパク質結晶を生成する。
この実験は、以前ISSに滞在していた野口宇宙飛行士なども行っていたミッションを引き継
ぐ形となる。
タンパク質の種類は、自然界全体で約100億、ヒトの体には約10万種存在すると言われて
いるが、タンパク質の立体構造と反応機構がわかると、私たちの体の中の仕組みの解明や
薬の開発につながる。特に、がんの原因となるアンジオジェネシスという物質の成長を妨
げることができれば、がんの治療薬になる可能性もあるという。
タンパク質の立体構造を知るには、きれいな結晶が必要なため、JAXAは微小重力を利用
したタンパク質の高品質な結晶生成を目指している。
古川氏が軌道上で成長させた高品質なタンパク質結晶を持ち帰って地上で構造解析を行い、
様々な疾病の治療薬の開発に繋げることを目指している。
JAXAでは事前に今回の滞在期間中に古川宇宙飛行士が試す実験テーマを一般から募集し
ており、「宇宙医学にチャレンジ!」と「宇宙ふしぎ実験」として行う予定だ。
宇宙空間でヨーヨーを回したりシャボン玉を作るとどのようになるのか、子どもたちに
もわかりやすく伝えることになっている。
古川氏の滞在中には、スペースシャトル計画最後の飛行となるアトランティスの到着も
予定されている。
Photograph courtesy NASA/Victor Zelentsov
今度生まれ変わったら一生懸命勉強して、東大医学部→医者→宇宙飛行士を
目指すことに決めました、マジで。
Posted at 2011/06/08 22:12:02 | |
トラックバック(0) |
我家の人気者 | 日記