「期待に答えられず誠意を示したかった…」「母親にバリカンで丸刈りにしてもらった…」
凄いね、この人。
もし五輪に出て途中棄権なんぞしようなら切腹ですな〜、きっと (´ε`; )
川内「五輪刈り」未練断ち切る30分ざんげ
【2012年2月28日 日刊スポーツ】
五輪選考の東京マラソンで14位と惨敗した市民ランナー川内優輝(24=埼玉県
庁)が27日、レースから一夜明け、ざんげの「五厘」刈りで現れた。
「期待に応えられず誠意を示したかった」と話し、「さらし者になった方がいい」
とまで言い切った。
昨年12月の福岡国際の日本人トップとして五輪候補にもかかわらず、あらためて
「そういう舞台に行けなくて申し訳ない」と終戦を宣言した。
勤務する春日部高校の昼休み。川内は「修行僧」となって現れた。青々と頭を丸
め、神妙な顔つき。約50人の報道陣が色めき立つ。手の指をきっちり伸ばし、直
立不動で話し始めた。
川内 応援してくれた方、期待してくれた方が大勢いた。期待に応えられなかっ
たということで、何かしら誠意を示したかった。
前夜、母美加さんに頼んでバリカンで刈り上げた。学習院大2年で箱根を走り、
期待されながら翌年(3年)は予選落ち。「それ以来の丸刈りです」。長さ1ミリ
ほど、俗に言う五厘刈りだ。
「母からはそこまでしなくてもと言われたが、ケジメをつけなければ」。
多くの激励メールが届いたが返事はしていない。
27日は入学願書の受け付け作業があり、朝8時半から勤務。
職場は「そこまでやったか…」の雰囲気になった。
それでも「それくらいさらし者になった方がいい」。7分台を宣言しながら2時間
12分51秒と散り、自らを卑下した。
敗因を問われると、再び給水の失敗を挙げた。これまでのレースで徹底して練習を
積んできた。自信を持って臨んだ本番で5キロ、10キロと2度連続してボトルを
見失ったことを悔やむ。
「冷静さを欠いていた。マラソンは一瞬、一瞬のことが響く」。
福岡の日本人トップ選手としてなお有力候補の1人だが、レース直後と変わらず
終戦を宣言した。
川内 福岡は練習の一環でたまたま勝てた。本番ととらえた東京で明らかに失敗した。
みんながロンドンに行くと期待してくれた。結局、自分の力不足。そういう舞台に行け
なかったのは申し訳ない。
3月4日のびわ湖マラソン当日は友人の結婚式に出席し、レースは見ないと言う。
自ら強引に五輪への未練は断ち切り「次のオリンピックの機会があればもっと力をつ
けて戦いたいが、今は東京の結果を受け入れ、今後の糧にしたい」。30分間の会見は
終始、ざんげの言葉でつづられた。【佐藤隆志】
◆川内の今後スケジュール 次のレースは3月11日の地元の埼玉シティーハーフ
マラソン。4月29日に初の海外参戦。ドイツ・デュッセルドルフマラソンで「日本人
の強さを示したい」。5月は仙台、岐阜、富山のロードレースと3週続けて出場し、
6月は隠岐の島ウルトラマラソンで再び50キロに挑戦。秋以降は未定だが、12月の
福岡国際への出場意思は示しており、「7分台を出したい」という。
◆男子マラソンのロンドン五輪代表選考 昨年9月の世界選手権と12月の福岡国際、
今月26日の東京、3月4日のびわ湖が対象レース。具体的な設定基準はなく、各レース
に1キロ3分で25キロまでペースメーカーを付け、レース内容を考慮。各大会の上位から
「五輪での活躍が期待できる」3人が選ばれる。福岡は川内が2時間9分57秒で日本人
トップ。東京は藤原が2時間7分48秒、前田も2時間8分38秒。藤原は確実で、
前田も候補に名乗りを上げた。世界選手権7位が評価される堀端は、びわ湖の最有力選手。
3月12日の理事会を経て、当日発表される。
Posted at 2012/02/28 17:46:47 | |
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