彼女のお姉ちゃんはアテネと北京の金メダリスト。
故にかなりのプレッシャーだったろうに、みごとメダル獲得!
笑顔も良いし、素晴らしい!
おめでと~!
上野順恵、有終の銅「ひ弱な娘」輝き
【2012年8月1日 産経新聞】
三姉妹で一番線が細く、スカートとリボンが好きだった。
柔道女子63キロ級に31日、登場した上野順恵(よしえ)(29)=北海道
出身=の父、法美(のりみ)さん(59)は思いだす。
姉の雅恵(まさえ)さん(33)はアテネと北京の金メダリスト、妹の巴恵
(ともえ)さん(22)も柔道を志す「柔(やわら)三姉妹」。銅メダルを
もぎ取り、達成した姉妹メダル。母の和香子さん(56)は「銅でも私には
金メダルと同じ」。上野は「初出場だが、これが最後と思っている。いい
思い出になった」と感極まった。
4年前、北京五輪出場を決めた70キロ級の雅恵さんのために開かれた祝
勝会。法美さんも母の和香子さんも焼き肉が一枚ものどを通らなかった。
最終選考会で優勝したのに、五輪出場がかなわなかった上野を思ってのこ
とだった。
「大丈夫だよ。ロンドンを目指すから」と上野は気丈に振る舞った。
柔道経験者の法美さんが北海道湧別(ゆうべつ)町のスポーツ少年団の
指導者になったことをきっかけに、三姉妹は柔道の道に入った。雅恵さん
が柔道を始めたころ、上野はまだ生まれたばかり。道場で和香子さんから
ミルクをもらい、歩行器をつけて、はしゃいだ。
地元・北海道の上野後援会で副会長を務める野沢稔さん(71)は「小
さなころから、はきはきと素直な子だった。三姉妹で一番細くて、大丈夫
かな、やっていけるかと思っていたが、高校でめきめき腕を上げた」と振
り返る。
父も思っていた。「ひょろっとして、なよっとして。優しい子で、強い
選手にしようという気持ちはなかった」と法美さん。それでも娘は強くなり、
4年前の約束を果たした。やっぱり、誇らしい。
ただ。保育園時代の写真を見ると、法美さんは複雑だ。「厳しい世界に
入れてしまった」と、胸が痛い。
道場をよちよち歩きしていた娘も29歳とベテランの域。ロンドンで有終
の美を、という思いは、父娘ともに感じていた。スタンドでビデオを回し
続けた法美さんは、その目にも、胸にも、輝く娘の晴れ姿を焼き付けた。
Posted at 2012/08/06 23:40:58 | |
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