口も似ているかな〜、あっ失礼。ジブリの未来を背負う監督の一人、米林宏昌氏。アダ名は『麻呂』。そう、『借りぐらしのアリエッティ』の監督です。宮崎駿氏にカオナシのモデルと言われるだけあって、似顔絵描きたくなるお顔でした♪
宮崎駿監督引退 どうなる「ジブリ」
【2013年9月3日 東京新聞】
日本のアニメ映画界をけん引してきた宮崎駿監督(72)が、公開中の「風立ちぬ」を
最後に第一線を引くことになった。宮崎監督はこれまで11本の長編作品を手掛け、うち
ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した「千と千尋の神隠し」(2001年)など4本が、邦
画の歴代興行収入ベスト5にランク入りしているヒットメーカー。
監督率いるスタジオジブリ、そして映画界にどのような影響を及ぼすか注目される。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは今年6月、「風立ちぬ」の中間報告会見で
「この映画は宮さん(宮崎監督)の遺言なんですかねって聞いたら、かもしれないって
言われた」と話し、この作品が宮崎監督の「遺作」であることを示唆していたが、その
後の完成会見では「(これまでにも)何回も遺言状を書いているんじゃないんですか」
と否定していた。
今回の引退発表について、アニメ評論家の藤津亮太さんは「宮崎監督の長編製作スタ
イルは、企画・絵コンテだけでなく、各カットの原画にまで全てに自ら手を入れるとい
う過酷なもので、体力的には既に限界のところまできていた。ベネチアという世界に向
けて発信できる場所で、『風立ちぬ』という作品の立ち位置を明確に伝える意思があった
のではないか」と指摘する。
「風立ちぬ」は五年ぶりの新作で、旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者・
堀越二郎の半生を描いた作品。宮崎監督はこれまで、軍事マニアで戦争や兵器に憧れる
自分と、反戦思想を持つ自分の二面性について何度も語ってきたが、自伝的色彩の極めて
濃い、最後の作品にふさわしい内容となっている。
◇
さて、宮崎監督の引退でがぜん注目を集めるのが、スタジオジブリの今後だ。300人
の従業員を抱える同社は恒常的にヒット作を送り出すことが至上命令とされる。
宮崎監督とともにジブリ作品を製作し、11月に14年ぶりの新作「かぐや姫の物語」が
公開される高畑勲監督(77)は、宮崎監督よりも高齢のため、次にまた長編を撮るとい
うのは想定しづらい。
実は、宮崎監督の次を見据えた若い世代へのバトンタッチは以前から模索されていた。
昨年「おおかみこどもの雨と雪」をヒットさせた細田守さんが、「ハウルの動く城」の
監督に選ばれてスタジオジブリに出向しながら、諸事情で頓挫した話はアニメファンに
は有名だ。また、宮崎監督の長男の宮崎吾朗さんが「ゲド戦記」(06年)と「コクリコ
坂から」(11年)を、スタジオジブリのアニメーターを務めてきた米林宏昌さんが「借
りぐらしのアリエッティ」(10年)を手掛け、成果を上げている。
スタジオジブリの今後について、藤津さんは「創業以来、『宮崎アニメ』を作るか、
そうでないときは『宮崎監督が現場を任せてもいいと思った人』に任せてきたが、これ
でゼロベースになった」としたうえで、「米国のピクサー・アニメーション・スタジオ
が、配給契約を結んでいたディズニーの一部門になった例などをヒントに考えると、ジ
ブリの作品の価値とアニメ作りの苦労を知っている組織と連携を取りながら、次世代ス
タッフが製作に専念できる環境をつくるのではないか」と大胆に予測している。
Posted at 2013/09/10 05:21:44 | |
トラックバック(0) |
映画 | 日記