アカデミー賞でのサムスン、「プロダクト・プレースメント」で広告効果大成功でしたね〜。CM飛ばして見る人が多いから番組本体で製品を自然に広告する手法だそうな。エレン・デジェネレスさん、普段はiPhone使いだっていうオチもありました 笑
前にも
ファイティング・ドリーで描いたんですが、彼女もインパクトあるお顔でもう一回登場です♪
サムスンの広告戦略、想定以上の大成功―アカデミー賞授賞式で
【2014年3月6日 ウォール・ストリート・ジャーナル】
韓国サムスン電子は、2日夜に行われたアカデミー賞授賞式の休憩時間に流される
宣伝に推定2000万ドル(20億3000万円)近くを投じた。しかし、授賞式の間の司
会者エレン・デジェネレスさんによる宣伝効果の方がはるかに大きかったかもしれな
い。
デジェネレスさんは授賞式の放送中にサムスン製の白いスマートフォンを出し、俳
優のブラッドレイ・クーパーさんに手渡すと、彼はブラッド・ピットさん、メリル・
ストリープさん、ケビン・スペイシーさん、それにジェニファー・ローレンスさんら
との「セルフィー(自分撮り)」を楽しんだ。
これは自然発生的なものに見えるかもしれないが、必ずしもそうではない。関係筋
によると、ABC放送の授賞式中継のスポンサーとして、サムスンと広告代理店のスタ
ーコム・メディアバストは、サムスンのスマホ「ギャラクシー」を授賞式に溶け込ま
せることを決めた。
サムスンは放送で使えるように自社のスマホをABCに提供した。スマホ紹介のうち
少なくとも1回は計画されたものだった。プレショー「レッド・カーペット」で、6人
の映画製作者の卵たちがサムスンのスマホをいじってディズニー・スタジオで遊んで
いた場面だ。
「セルフィー」の発端は少し違った。デジェネレスさんはこの日を前にして、授賞
式の間に「セルフィー」を撮りたいとABCに伝え、ABCはスポンサーであるサムスン
のデバイスを使うことを提案したという。リハーサルではサムスンの幹部らがギャラ
クシーの使い方を彼女に教えた。
WPP参加のブランドコンサルティング企業ランドーアソシエイツのマネジングディ
レクター、アレン・アダムソン氏は「サムスン・ブランドにとってはものすごく良い
宣伝になった」とし、「エレンのセルフィーは普通のコマーシャルよりずっとインパ
クトがある。これがネットを通じてうわさとして広がる効果はまるでマジック。信じ
られないほどだ」と述べた。
製品を番組の中に出す「プロダクト・プレースメント」という方法は、テレビ時代
の初期からテレビビジネスの一環として使われてきた。最近、デジタル・ビデオレコ
ーダーではコマーシャル(CM)を飛ばして視聴できることから、マーケティング業
界の人々がコマーシャルタイムという制約から抜け出そうとする中で、このテクニッ
クが再び人気を博するようになった。
ほとんどの人がライブ放送で視聴するアカデミー賞授賞式などのイベントでは、C
M飛ばしをする人は多くないかもしれない。広告主たちはしかし、広告枠購入とセッ
トになったプロダクト・プレースメントは製品を視聴者の記憶により印象深く残すこ
とができると話している。
広告代理店によると、テレビ業界は通常、こうしたプロダクト・プレースメントを
大手広告主のために取っておくという。サムスンは今年のアカデミー賞授賞式放送の
最大のスポンサーの1つで、5分間のコマーシャル枠を買った。
サムスンはABC放送との広告契約の金額などを明らかにしていないが、広告調査の
キャンター・メディアによると、今年の授賞式の広告料は30秒で約180万ドル
(約1億8300万円)と推定されている。つまり、サムスンは1800万ドルを支払った
可能性があるということだ。キャンターによると、2009年以来同社が同授賞式の広
告料として払った累計は2400万ドルだ。
事情を知る関係者は、プロダクト・プレースメントの費用はサムスンの広告契約の
中に含まれていると言う。
この宣伝の価値は、デジェネレスさんがセルフィーについてツイッターでつぶやい
たことでさらに高まった。このツイートは3日午後の時点で300万回近くリツイート
されている。彼女のつぶやきではサムスンという言葉は出てこないが、写真がサム
スン製品で撮られたことはテレビを見ていれば一目瞭然だ。
ソーシャルメディアのコンテンツを調べている会社コンテラによれば、サムスンは
一時ソーシャルメディア上で1分間に約900回も言及されていた。
しかし、完璧というわけでもなかった。多くの人はツイッターで、デジェネレスさ
んが当夜、サムスンのライバルである米アップルの「iPhone(アイフォーン)」で
つぶやいていたと書き込んでいるのだ。サムスンは彼女がアイフォーンを使っていた
ことへのコメントを拒否した。
授賞式の夜、宣伝をしていたブランドはサムスンだけではない。デジェネレスさん
は一部の招待客のためにロサンゼルスのビッグ・ママス・アンド・パパス・ピッツェ
リアにピザを注文した。ピザが入った箱にはコカ・コーラのロゴが付いていた。ただ
し、コカ・コーラは番組のスポンサーにはなっていない。(ライバルのペプシはスポ
ンサーだった)。
コカ・コーラのマーケティング・コミュニケーション担当副社長のウェンディ・ク
ラーク氏はツイッターで、「ママス・アンド・パパスには明日礼状を送る」と書いて
いる。
アハハハ〜! コレ可笑しい!
