自分の子供を『高倉健の「健」と菅原文太の「太」をとって健太って言うんです』これは『傷だらけの天使』で修ことショーケンのセリフ。カッコイイ俳優は沢山いますけど、高倉健さんは別格。もちろん映画やTVでしか知りませんが、その姿勢、立ち振舞、言葉遣い、雰囲気…、とても実直な方なんでしょうね。ご冥福をお祈りします。
高倉健さん死去 83歳「幸福の黄色いハンカチ」
【2014年11月18日 朝日新聞】
任俠(にんきょう)映画の「健さん」として一時代を築き、「幸福(しあわせ)の
黄色いハンカチ」「鉄道員(ぽっぽや)」などで寡黙で一本気な「日本の男」を演じ
続けた俳優で、文化勲章受章者の高倉健(たかくら・けん、本名小田剛一〈おだ・ご
ういち〉)さんが10日、悪性リンパ腫のため、東京都内の病院で死去した。83歳
だった。葬儀は近親者で営まれた。最後の主演作「あなたへ」(2012年)まで生
涯に205本の映画に出演した。
福岡県生まれ。東映の第2期ニューフェースとしてデビューし、1956年、映画
「電光空手打ち」「流星空手打ち」の連作で主演を務めた。
61年、石井輝男監督「花と嵐とギャング」の無鉄砲なチンピラ役で注目を浴び、
ギャング映画に相次いで主演。65年に石井監督と組んだ「網走番外地」シリーズは、
本人が歌う主題歌とともに大ヒットした。
前後して始まった任俠路線の「日本俠客伝」「昭和残俠伝」も人気シリーズとなり、
看板スターの地位を確立。渡世の仁義に命をかけて悪に切り込むヒーロー像は、若者
の熱い支持を得た。唐獅子(からじし)牡丹(ぼたん)を背負った「健さん」の決め
ぜりふ「死んでもらいます」や「義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ……」という
主題歌の歌詞は、流行語にもなった。
76年に東映から独立。「君よ憤怒の河を渉(わた)れ」「八甲田山」などの大作
に次々と主演し、アウトローのイメージを払拭(ふっしょく)していった。山田洋次
監督の「幸福の黄色いハンカチ」では不器用な男の一途さを好演。78年、日本アカ
デミー賞最優秀主演男優賞、キネマ旬報主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞など
を受賞した。
その後も、映画を中心に活躍。「野性の証明」「動乱」「海峡」「南極物語」など
の大作に主演する一方、「居酒屋兆治」「あ・うん」などで武骨な男の哀愁や優しさ
をにじませる演技を見せ、ファン層を広げた。
私生活を表に出すのを嫌った。59年に人気歌手の故江利チエミさんと結婚し、
12年後に離婚。その後は独身を通した。律義で飾らない人柄で知られ、交友関係は
幅広かった。一方、自ら「放浪癖がある」と語ったように孤独を好む一面も。長期間、
海外に一人旅に出ることも多く、行方不明騒ぎや死亡説が流れ、反論会見を開いた
こともあった。
Posted at 2014/11/19 05:51:48 | |
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