松下政経塾の師匠、江口克彦氏曰く
「2人とも国家国民のことを考えて
いない。教えを忘れている」と。
もう一人は前原さん 笑
野田氏、前原氏が首相なんて…
【日刊スポーツ 2011年8月26日】
民主党代表選(27日告示、29日投開票)の主要候補、前原誠司前外相(49)と
野田佳彦財務相(54)は、ともに松下政経塾出身だ。
塾の創設に尽力し、2人に「松下イズム」をたたき込んだ、みんなの党の江口克彦参
院議員(71)は25日、日刊スポーツの取材に「2人とも国家国民のことを考えて
いない。教えを忘れている」と指摘。前原氏に至っては落第点を下した。初の政経塾
出身総理の可能性もあるが、師匠の胸の内は「大いに不安」と、複雑だ。
松下幸之助の側近で、政経塾設立に尽力した江口氏は、前原、野田100+ 件両氏を政
経塾で教えた経験を持つ。現在、主要候補に挙がる2人のいずれかが代表選を勝てば、
初の政経塾出身首相が誕生する可能性が出てくる。しかし、現在の2人に対する“師匠”
の評価は超辛口だった。
1期生の野田氏には江口氏自ら面接し、合格を与えた。「落ち着きがあるし話に筋が
通っていた。政治家として期待できると感じ、80点を与えた」と振り返る。
しかし現在の姿は「当時と比べると、質が低下している」と指摘。
「民主党に入ったことに尽きるが、やらなきゃいけないこともできないし、自分でも
やらなくなった。特に今は、財務省の操り人形だ」と話す。
塾でたたき込んだ松下幸之助の教えは「まず自分で考え、結論を持つ。
多くの人の話を聞き、自分の考えを合わせた上でベストの結論を導き、決断、実行する」
だった。
財務相としての姿は「自分で考えないままに、結論を出している。政経塾で、学び
きっていなかったということだ」と江口氏の目には映っている。
8期生の前原氏の評価はさらに厳しい。「野田に比べると、実力は落ちる。
政策も理念もなく、民主党株式会社に入り、代表に上り詰めようという思いばかりが
先行している」と指摘。
「最初は出ないと言ったのに、出ると言ったり、ご都合主義。国より自分のことだ
けを考えている」と代表選の出馬の経緯にもかみついた。
「国家国民への使命感がない。パフォーマンスだけで(政策のぶち上げ方が)菅
(直人首相)さんとダブるんです。
世論の支持が高いと言われるが、
「まんじゅうの中身より、
パッケージの美しさが支持につながっている」
と手厳しい。
現在、衆参に38人の塾出身議員がいる。江口氏は「政経塾出身議員が増え、本当は日本
が良くならないといけないのに、どんどん悪くなっている」と嘆いた。
自身が首相の要件と定めた10項目を100点満点で採点すると、
野田氏は44点、
前原氏に至っては落第点の30点だった。
「総理の器」としては野田氏に軍配を上げるが、「2人とも教え子だし、
人間的にはいいのですが、期待が大きすぎたのかな」とポツリ。
「2人とも伸び悩んだなあ。首相になることには、大いなる不安がありますよ」。
本当は喜びたいはずの師匠の思いは、複雑だ。【中山知子】
◆江口克彦(えぐち・かつひこ)1940年(昭15)2月1日、名古屋市生まれ。
慶大卒。松下電器産業(現パナソニック)に入社後、PHP総合研究所に異動し、
09年に退任するまで社長などを歴任。松下幸之助の下で23年間、側近として仕え、
67年から13年にわたり松下政経塾設立に尽力した。松下幸之助に関する著作も多い。
みんなの党の渡辺喜美代表に請われ、昨年の参院選比例代表に出馬し、初当選。現在、
党最高顧問を務める。
Posted at 2011/08/26 23:13:03 | |
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