
【出発編からの続きです】
5/14(土)
イタリアンジョブ前日の千葉県は
予報によれば午後からは回復するとの事でしたが、
午前中は降り続ける雨が時に土砂降りにもなり、
これ本当に上がるの?
止んでも路面水浸しじゃないの??
と、仕事しながら(土曜日は勤務です)気が気じゃありませんでした。
数十分おきにウェザーニューズ確認したりしてね。
(笑)
で、
ホントに午後から嘘みたいな回復をしたんです。
元々雨降りでも気温自体は高かったのでしょう、
それが回復して陽が照りつけるようになったものだから湿度も合わさって
“蒸し暑いっ!!„
だからお師さんのガレージに着いての開口一番は
『お暑ぅございます』
だったんです。
(笑)
ところでこの午前中の荒天は、
これからアクアラインを渡る私達に2つの僥倖をもたらしました。
1つは時間、
この時期、土曜日のアクアライン上り方面は帰宅する行楽の車で大渋滞。
それらが解消する21~22時までは、交通情報睨みながら木更津で待機というのがいつものパターンなんです。
それが半日荒れ模様でしたので、早い時間からスムースに流れてルート上に渋滞を示す情報一切無し♪
2つ目は景色、
本来なら終日勤務のところ、2時間程早上がりさせてもらいましたので、日も伸びた今の時期、明るい内に結構進めるんじゃない?って目論んでいましたが、
独りで工場を開けていたお師さんが
「ちょっと出掛けてくる」(留守番頼む)
って居なくなっちゃったりして、
アクアラインの橋梁部へと差し掛かったのは、トンネルじゃなくてもそろそろスモールくらいは点灯した方が良いんじゃないかなって頃。
(曖昧な表現で申し訳ありません)
雨上がりは、
大気中の塵や埃が洗い流されて澄み渡るから遠くまでよく見えると言いますが正にその通り。
暗濃紺の海面に
まだ所々僅かに藍も残るが、橙の縁から薄紫、そして刻々と薄墨へと変わってゆく薄暮の空をバックに
大きくくっきりと富士のシルエット。
考えようによっては、良いタイミングで橋を渡れたんだな。
(こりゃ幸先イイや♪)
首都高から保土ヶ谷バイパス
横浜町田から東名へ、
普段の土曜日なら混雑するであろうこの時間も、
この日はスムースに流れていてストレスなく距離を稼いでいけます。
クリアな前方に
思わず床まで踏みたい衝動に駆られますが(笑)
やんわりと抑えて7分走り。
まだ、先は長いのだから。
久しぶりの東名、
目的ICの大垣か岐阜羽島には、空が白み始める午前4時頃に到着するのが理想なのでまだまだ時間はたっぷりあります。
格段に快適で魅力的になったSA巡りもしたかったのですが、
「もう休憩?せっかくノッてきたところなのに(このヘタレが)」
と、SAへのランプに向きを変えたがらないお嬢には逆らえず
ファーストストップは足柄。
ここへはまだ健常だった頃、
沼津までお昼ご飯を食べに行く途中に必ず立ち寄って、
併設されている入浴施設(足柄の湯だったかな?)で金時山眺めながらひとっ風呂浴びてリフレッシュしたものです。
もっとも夏場はすぐにまた汗だくになるんですけど···
(苦笑)
時刻は20:10
ここまでは私もお嬢も至って快調、
行こうとすればもっと先まで進めましたが、
余り遅い時間にならない内に、家で待つ家族に現在地と合わせて無事だよとの報告を入れておきたかったのです。
同じくしてそろそろ晩酌の時間かな?のお師さんにも報告、
時速100㎞/hは純正メーター読み5速3500rpmで、
水温79℃で安定、
油温67℃油圧4.5
踏むでも抜くでもないパーシャルスロットル時にA/F計の数値は12台後半ってのは、気持ち濃くないですか?
(レスポンスは悪くないですが)
「そのくらいが丁度良いんじゃないか」
まあ、濃いぶんにはマージンがありますから安心ですけどね。
で、ここまでに気付いたコトを幾つか
まずベンチレーター、
街中程度のスピードレンジじゃその効果をほとんど体感出来ない代物で、
夏場には三角窓の存在が心底羨ましく感じられるのですが、
100㎞/h超でリアクォーターを開けておけば十分なベンチレーション効果がありました。
走行中に開け閉めが非常に難しい(というかアブナイ)点を除けば、
空気抵抗を増やさずに外気導入できますし、
雨の日の曇り止めにも有効なんじゃないかな。
次はちょっと理解り辛いかもしれないけれど、右足に伝わるキャブレターからのキックバック、
今までバタフライの車では経験した事がありませんでしたから、これはスライドバルブに特有の現象なのでしょう。
とにかく常に微振動がスロットルを踏む右足に伝わってくるものですから、
この手の車を運転する時にはソールの薄い靴を履いているのも相まって、長時間のドライブでは痺れてくるんです。
(笑)
余談になりますが、
吹き戻しなんかさせようものなら
『下手クソな操作するんじゃないよっ!!(怒)』
とばかりに蹴り入れてくる。
(苦笑)
その微振動が、今回は昨年10月の女神湖往復の時に比べてかなり抑えられています。
違うとすれば今回の方が燃調が濃いという点なので、
薄めにセッティングするとまたあの振動に悩まされるのかも知れませんね。
足柄では旧車好きな若いカップル(若夫婦?)に声をかけてもらって、ひとしきり話し込みます。
これからどちらまで?
と訊ねられましたので、岐阜のイベントに日帰りで♪と
答えましたら驚いた顔してましたね。
(笑)
大丈夫なんですか?(多分車がという意味でしょう)
車は何ともないでしょうが、人間が大丈夫じゃないでしょうね、、。
足柄での滞在は小一時間程度、
若い二人に別れを告げ、再び本線に合流して西へと向かいます。
若者のクルマ離れが取り沙汰されて久しい昨今、
こうして若い世代が、お嬢のような本当の意味でのクルマらしい車に興味を持って食い付いてきてくれるというのは喜ばしいコトだな。
目を輝かせて次々疑問を投げかけてくる彼氏(旦那?)の隣で、
そんな彼の様子をにこやかに見守っていた彼女、
ひとつフォローし忘れてしまったが、
もし彼が今後、心底夢中になれる車を手に入れられたのであれば、多少の事は大目にみてあげて欲しい。
その代わりと言うのもなんだが、
浮気の心配は一切なくなるであろうから。
(ウチも家内は一切心配してないそうです)
足柄を出て程なく
新東名への分岐は迷わずそちらを選択します。
新東名が開通して間もなく私は病院のベッドの上へと、
その後も長いリハビリが続き、
実際に乗ったのは3年前の、やはりイタジョブへの往路が初めてだったのです。
お嬢のナビデータは2011年
当然新東名など無い時代のものですから、その時はサブ器として持って行った別のポータブルナビの指示に従ったところ、名古屋高速を経由するルートに導かれてとっても分かりづらかった。
今度は素直に新東名⇨東名⇨名神と行きたかったのでナビは使わずマップで確認という昔ながらの方法で
(笑)
なので東名分岐の浜松いなさJCT手前の浜松SAを目指します。
木更津を発つ時は蒸し暑く、オイルクーラーのマスキングは剥がしていましたが、日が落ちて更には標高も少し高くなったからでしょうか、
油温が70℃にも達しないのはメーターで確認していましたから、
足柄で停まった際にマスキングしておきましたので今度はほぼ理想的な80℃で安定しています♪
浜松PAへと到着したのは22:30を回った頃でしょうか、
どこか停めるのに良い場所はないかと周回するお嬢をガン見している人影があるなと思っていましたら案の定、
車を降りるやいなや話しかけられました。
しかも開口一番「ジュリエッタ・スプリントですよね」っとお詳しい。
(驚)
グリルやエンブレムでアルファロメオとは分かっても、
人気のある105系ジュリアシリーズ程メジャーでないジュリエッタ系を即答するとはと感心しましたが、3代目ジュリエッタのオーナーだと聞いて納得。
更にはこれから私達が向かう岐阜にお住まいで、イタジョブの存在も藤橋で開催している事もご存知だと言う。
かなりの間あれこれ車談義を寒風吹く駐車場でした後、
時間があったら当日藤橋まで来てねと東京出張からの帰路途中の彼等を見送ったのでした。
冷えた身体を温めようと建物の中に避難したのが写真のデータを見ると23:37
1時間近く話し込んでいたのか
(苦笑)
もうね、
立ち食いそばに毛の生えたようなイートインに土産物屋も兼ねた売店の他は自動販売機といったザ昭和なサービスエリアに慣れた世代からしたら、
これはもうショッピングモールとしか思えないんですよ。
(笑)
しかもこれ、
間もなく日付が変わろうとする深夜なんですけどね。
湯気の立つ飲み物で身体を温めつつ、ここで家族に本日最後の連絡を入れ、
おやすみの挨拶も済ませました。
駐車スペースも明るく、
コンビニ・飲食店・清潔なトイレと設備も整った(シャワーまであるんです)
ここで仮眠かな?とも考えたんですけれど、
時刻はまもなく午前1時、
4時過ぎくらいには目的ICに着いていたいとしますと仮眠する程の時間はありません。
(立ち寄る先々でプチMTGし過ぎましたね)
ここはもうお暇して先を急ぎ、
上郷で時間調整した方が良さそうです。
浜松いなさJCTから東名入り、
ここからは見知ったルートなので安心です(笑)
豊田上郷SA到着は1:50
かつて往復していた頃は結構大きなサービスエリアだと記憶していましたが、
新東名の最新版サービスエリアと比べてしまうとかなり見劣りしますね···
ここでちょっと時間調整して、
大垣ICを出たのが午前4時になろうかという頃。
検索して立ち寄った24時間営業のセルフスタンドは、奇しくも3年前コニーリオさんと待ち合わせした場所でした。
総給油量は41.78L
走行距離は447.5㎞でしたから
10.7㎞/Lという数値は、全行程が渋滞知らずの高速走行だった事を考慮すれば結構悪いですね、、。
(汗)
給油後は近くのコンビニでモーニングコーヒー、
走り終わって空が白み始めるこの時間って、昔から好きだったな♪
いやぁ~走った走った!!
さぁ!!寝るぞ~
って、今日は違うチガウ(笑)
ここからの行程はお頭パンフによれば約1時間半とのこと、
まだ寝静まっている街の静寂を乱さぬよう、スロットルは控え目に藤橋へと向けて出発です。
3年前も通った記憶のある風光明媚な堤防の上走ってトンネル抜けて♪
あの時は道々でスタッフとおぼしき車と合流したんだけれど、今回はまだ早すぎるのか、それらしき車は1台も走っていませんね。
これもまた見覚えのある山道、
こんな時間から走ってるFT86は、さしずめ朝練ってところなんでしょうか。
お頭パンフにはトバすなアオるなテイクオーバーするな!!ともありましたから遵守して付いて行ったつもりなんですが、
遠路はるばるこの地を走りに来た高齢車を思いやってか、
退避所に寄せて先を譲ってくれました。
流石は文化水準の高い県だけあって、
若者も思いやり精神に溢れてるんですねぇ。
ご厚意に甘えて気持ち良く山道を進んでおりましたが、何しろココに来るのはこれがまだたったの2回目、
入口見落として行き過ぎてたりはしてまいな??
そんな不安から、目についた路肩が広く取られたスペースにお嬢を滑り込ませ、スマホの地図アプリで現在地を確認しようとしましたが···圏外
車から降りて見渡してみます、
生憎の薄曇りではありますが、
新緑の淡い緑は長時間運転してきた眼に優しいし、空気も美味い。
道向こうの石仏に挨拶と断り入れて、煙草に火をつける
それにしても静かだな。
この時点で時刻は5:50
(行き過ぎてなければ)そろそろ誰かスタッフが通過してもよさそうなんだが···
しばらく待っても誰も通り過ぎず、
ならばと先に進んでみる事にしました。
ダムが出てきたら行き過ぎなんだから戻ればいいだけさ。
リスタートして間もなく、見覚えのある景色と藤橋城を示す案内標識が目に飛び込んできました、
何だ
ゴールは目前だったのか。
(苦笑)
さて、会場はどっちかな?
スローダウンしてキョロキョロと辺りを見渡し、うん
こっちだ♪
城前の駐車場にしずしずと乗り入れますと、
奥にポツンと小さなベージュのFIAT126と、ひとり座る折り畳みチェアから立ち上がる人影が。
誰だろ?
ブログに目を通してはいましたが、
やっぱり小さなFIATとは結びつかず、それがお頭だと気付くまで数秒を要しました。
(笑)
誘導してもらった場所へお嬢を停めて3年ぶりの再会を喜び、
持参したお土産渡して
到ちゃ~く!!
あとはお開きになるまで、まったりと過ごすだけ♪