
昨年10月。
10連休を作って青森まで行きながら、台風2個同時接近という事態を受け、海を渡ることなく泣く泣く撤収。
これは帰りの船の欠航を危惧した為なのですが、結果的に
行っても大丈夫だったというのが、より一層の悔しさを引き立てました。
この時点で、GWの北海道リベンジを強く決意します。
時は進み今年2月。
GW周辺の仕事量も大体把握でき、会社のカレンダー通りの6連休ならおそらく可能。
しかし、6連休だと四国から自走で行くのはかなり厳しいです。
行きと帰りにメチャクチャ頑張ったとしても、現地で4日間。
これは流石に死ねるし、無事生還出来たとして、一体どれだけ観光出来るだろうか。
よって飛行機&レンタカーでの旅を決定し、往復の航空券、レンタカーの手配、各ホテルの予約を立て続けに行いました。
基本プランは、単純明快に
北海道(だいたい)一周。
ハイドラに関しては、今回は完全におまけです。
予定表以外のCPは基本スルー。
もし道路から駅CPが見えていても、わざわざ獲りには行きません。
「あ、あそこが駅か…ちょっと遠いな〜…取れるかな?取れないだろうな。うん、やっぱり取れんかった」
こんな感じでほぼスルーしました。
そして今になって、ついでに獲っとけばよかったと少し後悔も…(^^;
事前準備は万端。

6日間の予定表には
区間距離、
推定所要時間、
到着目安時刻、ナビ入力用の
電話番号を記載。
普段通りの安全運転を心掛けるとはいえ、一応お守り代わりに
レーダー探知機を用意(右端)

この機種にはFMトランスミッターが搭載されており、別途購入した32GBのmicroSDを挿して、
約4000曲のライブラリをレンタカーでも楽しめる優れ物。
そう、今回の旅には準備段階で既に結構な労力と金額が使われているため、絶対に失敗するわけにはいかないのです。
唯一の不安は、この旅のハイライトでもある知床横断道路が、出発時点で未開通であること。
例年通りならばGW前に冬季規制が解除されるようですが、どうやら今年は遅れています。
1日目 … 5月1日(木)
さて、巻き巻きのブログは、岡山空港から2時間のフライトも省略して、いきなり北海道からスタートです。
セッティングも済んだし出発…って、あれ?
音が出ない。
もう一度。
しかし、何回試しても
「ファイルが見つかりません」の文字が表示されます。
出発前に試した時は、ちゃんと読み込んだのに!と言ってみても、実際に読み込んでくれない事にはどうしようもない。
出発前にして、約4000曲のライブラリが全滅しました。
音楽なしです。
絶対に失敗出来ない旅で、いきなり痛恨の一撃です。
まあ、現地のFM放送を楽しむのも旅の一興ですよね。
ここは前向きに考えます。
でも前は見えません。(写真は
地球岬)

凄い霧です。
道中も、目的地でも、ほとんど何も見えません。
昭和新山

この辺りは霧もマシになり、写真を撮ろうと思って右折すると、問答無用で有料駐車場に吸い込まれましたw
実際は写真よりもかなり迫力がありますよ。行く価値アリ。
洞爺湖

予定していた有珠山ロープウェイは、霧と霞で景観が期待出来そうにないのでキャンセル。
湖岸を一周して、サイロ展望台、ビジターセンターに行きました。
洞爺湖の木刀が欲しかったけど、どう考えても帰りの飛行機で困りそうなので我慢。
洞爺湖を出発するとまたまた霧です。
霧で景色が楽しめず、霧で車の流れが異常に遅いため運転も楽しめず、音楽はない。
こうなると、もうハイドラしかありません。
補欠から一気にエースに繰り上げです。
そして次なる目的地、新日本三景の一つ「大沼」まで、あと約20kmといったところで…。
ハイドラの画面が消えました。
まあ、アプリが落ちるぐらいはそれほど珍しい事でもないので、再びアプリを起動…?
何回やっても
「タイムアウトです」「車両情報がみつかりません」と表示されます。
スマホ本体を再起動しても変わりません。
これはまさか。
連休やイベント恒例のサーバー落ち?
最後の希望が絶たれた瞬間でした。
これで北海道で楽しむ予定だった要素はほぼ全滅。
終わり。
終わっちゃいけません。
その後、ハイドラには復帰することが出来ました。
アプリが落ちた場所と、たまたま電波が入りにくい地域が重なっていたようです。
大沼に到着。

静かでとても良い所です。
荒ぶっていた心が癒されました。

この貨物列車は青函トンネルを通ってきたのかな。
心は癒されたとけど、なぜか頭痛が酷くなったため、海岸線を回るルートは取り止めて、ショートカットで函館のホテルに向かうことにします。
函館ウイニングホテル

このホテルを選んだのは、有名な
八幡坂の間近にあり、歩いてロープウェイ乗り場まで行けるからです。
「100万ドルの夜景」と称される函館山は、この旅の楽しみの一つでした。
その函館山なのですが、八幡坂の麓からでは霧に包まれて全く見えません。

嫌な予感がします。
というか
嫌な予感しかしません。
ホテルの方、ロープウェイ乗り場の警備員の方に聞いても「この霧では…」という返答。
麓から山頂の展望台が見えなければ、逆も見えないんだそうです。
赤レンガ倉庫群

山頂から夜景を撮ろうと思って買っておいた三脚を、ここで初めて使いました。

初日の走行距離
526km
明日も良い日でありますように(涙)
2日目 … 5月2日(金)
ウイニングホテルは完璧でした。
部屋の設備、スタッフの対応共に素晴らしく、ディナー&モーニングも絶品。
ホテルを出発後、8時オープンの一番乗りで
五稜郭タワーに登頂。

ここは期待よりもずっと素晴らしい眺めでした。
満開の桜もとても綺麗です。

GWの北海道はまだ寒いけど、再び桜が見れるというのは高ポイントですね。
五稜郭を出発した後は、海岸線を時計回りに札幌へと向かいます。
…が、またしても霧です。
そしてついには、
FMラジオの受信も出来なくなりました。
というか、
このク○レーダー機が音のないFM電波を間近で飛ばしやがるせいで、SEEKしてもこの音のない○ソレーダー機の電波ばかり優先で拾います。
全く役に立たないどころか、これではもはや妨害。
おまけに本業のレーダー探知機能も、レンタカー据付のユピテルのナビで十分だという喜劇。
もう蹴り飛ばして車で踏み潰そうかと思ったけど、ここは我慢。
家に帰って、犯人がレーダー機なのか、トランセンドのSDカードなのかを見極める必要があります。
とりあえずクソレーダー機は電源オフ。
するとラジオが入った。
無い方がマシというのは、こういう事を指すのだと実感。
その後、白神岬、弁慶岬を経ても、相変わらずの霧です。
ふと思います。
このまま6日間ともこんな天気なのだろうか…。
景色が見えないと、ここが北海道である意味は無いし…。
楽しみだった知床横断道路は未だ未開通だし…。
この旅は大失敗…。
ネガティブな感情に押しつぶされそうになったその時、事態は急展開を迎えます。
「本日、知床横断道路の規制が解除され、通行が可能になりました。」
ラジオから聞こえてきたその言葉。
先の見えない五里霧中を彷徨う中、一筋の、しかし眩いばかりの光が射しました。
神は我を救いたもうた…。
「ただし、当面15時30分までとなります。」
神威岬

ここまで来ると、だいぶ霧も晴れました。
ただ、天候はすっきりせず、凄い強風と寒さです。
駐車場から近いと思って上着を置いてきたことを、激しく後悔しました。
知床の件は、まあ早起きして出発すれば大丈夫でしょう(たぶん)
積丹岬

駐車場から遠い上に急坂を登り、今度は汗をかきました。
さっきの神威岬が寒かったので、バッチリ防寒対策をしたのが裏目に。
海も空も鮮やかすぎる青さです。

やっと旅らしくなって来ました。
この後、
小樽の運河にも行ったのですが駐車場がどこも満車で、パトカーが執拗に周回していて路駐も憚られたため、残念ながら写真は撮れませんでした。
小樽から札幌までの区間は雨でした。
なんとも天気の移り変わりの激しいことです。
札幌時計台

街中に突如ライトアップされた白い建物が現れ、思わず感嘆の声を上げそうになりました。
これをガッカリと呼べる人は、
高知のはりまや橋で真のガッカリを思い知るべきだと思います(^^;

2日目の走行距離
603km(累計 1,129km)
3日目 … 5月3日(土)
ホテルは値段なり?
必ずしもそうとは言い切れないのが難しいところですが、安いホテルはそれなりの理由があるみたいです。

深くは語りませんが。
札幌市内だけは積極的にハイドラCPを集めました。
札幌ドームやサッカースタジアム、塔などを回り、いよいよ北上を開始です。
国道12号(直線道路日本一)

29.2kmの直線道路です。
最初こそ喜んだものの、信号が多くて流れものんびりです。
というか、こんな警察用の狩場みたいな道で飛ばしたら、あっという間に捕まりそうです。
中間地点まで行ったけど、退屈過ぎるので高速道路に逃げました。(それでも約15km)
国道239号 霧立峠

ここは予想外に楽しかったです。
交通量はほぼ皆無で、写真のような景色が続き、とても気持ち良く走れました。
そういえばレンタカーについてまだ書いていなかったのですが、借りた車は
先代のスイフトです。
4WDでスタッドレス装着。排気量は不明…って調べとけという感じですが。
パワーはなくラインの自由度も低いのですが、ちゃんと走らせれば、ちゃんとしっかり走ります。
何気に良い車でした。
道道106号 稚内天塩線(サロベツ原野)

ここは本当に凄かった!
実際は緩いカーブと直線で繋がれているとはいえ、感覚的には直線道路日本一より長く思える直線です。
それに何より気持ちが良い!
そこそこのペースで走っていたのですが、凄まじい速さで追い付いて来た車に抜かれました。
離陸でもするん?ってぐらいの勢いでした。
稚内に着いてからは天候が悪化。
ノシャップ岬で夕日を待っていたら雨が降り出しました。
どうも今回の旅は要所要所でツキがないなあ。

3日目の走行距離
556km(累計 1,685km)
(後編に続く)