
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
さて、新年の初ブログ。
2016年ラストにして、一つの区切りとなった旅について書こうと思います。
目指したのは長年の念願である沖縄県。
例年と同じく、仕事納めから大晦日にかけて旅をしてきました。
1日目 … 12月29日(木)
高松空港

空路が多いとは言えない高松空港。
しかしながら、嬉しい事に那覇空港への直通便があります。
上の写真はANA1621便
羽田空港からの到着便が遅れたため、10分遅延での出発となりました。

離陸後は約2時間の空の旅。
向かい風が強くて若干揺れはしたものの、無事に那覇空港へ到着。
レンタカーの手続きを済ませ、最初に向かったのは那覇の市街地。

国際通りは沖縄県随一の繁華街であり、日本でありながら異国情緒溢れる街に感じました。
まずは通過だけで、翌日レンタカー返却後に散策の予定。
首里城に到着。

首里城にて最初に訪れたのは守礼門。
「琉球は礼節を重んずる国である」という意味があり、琉球王国の国王自らが、ここで中国からの使節を出迎えたといわれています。
伝説の獣の像
シーサーには魔除けの意味があるそうです。

写真は瑞泉門、左側のシーサー。
公共の場のみならず、一般民家の門や屋根等、沖縄県の至る所で目にしますね。
御庭(うなー)から首里城正殿を撮影。

中央の道、浮道(うきみち)は限られた人だけが通行を許されたそうです。
訪問時には、真っ直ぐ正殿まで歩くと気持ち的に盛り上がるかも?
首里城は中国の宮廷建築と日本の建築様式を元にし、琉球王国の意匠で建築されています。
内部はさらに興味深い造り。
写真は国王が座る玉座、御差床(うさすか)

琉球王国の栄華を感じます。
実を言うと、人工物且つあからさまな観光地はそれほど好きではありません。
出発の10日前まで、首里城訪問は予定していませんでした。
しかし、一足先に沖縄を訪れた96くろさんのブログで興味をそそられ、急遽予定表を調整。
今では行って良かったと心から思えます。
直接肌で歴史や文化を感じる事も、旅の面白さだと再認識しました。
喜屋武岬

沖縄本島の最南端、喜屋武(きやん)岬に到着。
この一帯の断崖は、琉球石灰岩の海岸段丘で形成されているそうです。
沖縄戦で米軍に追いつめられた兵士が、自決するため身を投げたという悲しい歴史があります。

写真はレンタカーのデミオ。
1300のガソリンエンジンなのでディーゼル程のトルクはなく、安いグレードのため内装もややチープ。
ただ普通に走る分には、静かなこっちの方が質感が高い気がしないでもない…。
ひめゆりの塔

看護要員として戦場に動員され、亡くなっていった「ひめゆり学徒隊」の慰霊塔。
悲惨な戦争の歴史においても、ここはまた特別な場所に感じます。
沖縄戦の悲惨さと、今の沖縄が直面している問題について、もっと知る必要があるのかもしれません。
若干しんみりしつつも、せっかくの沖縄なので観光を続けます。
ニライカナイ橋

12月の日没は早い。
首里城の順番を繰り上げて訪問したため、やはり暗い時間の到着になってしまいました。
望んでいたエメラルドブルーの海ではありませんが、これはこれでなかなかキレイかも。
沖縄市のホテルで初日は終了。

途中で終了してしまったので、ログは沖縄市まで届いてないです。
2日目 … 12月30日(金)
万座毛

旅の朝は早く、夜明け前に到着してしまいました。
西海岸の恩納村にある景勝地で「万人が座れる毛(野原)」が名前の由来だそうです。
象の鼻のような奇岩が有名ですね。
宜野座村漢那ビーチ

沖縄のビーチは西海岸が優勢ですが、ここは東海岸の穴場的存在とのこと。
時間が早いこともあり、誰も居ない海岸を楽しめました。
日の出を拝めると良かったのですが、雲の多い一日のようでちょっと残念。
ここから先は国道329号〜331号で東海岸を北上します。
慶佐次湾のヒルギ林

沖縄本島では珍しいマングローブを観賞出来るスポット。
カヌーに乗ることができ、慶佐次川の下流10ヘクタールに生息する貴重な動植物を楽しめるそうです。
丁度、カヌーの講習をしていました。

興味はあるのですが、残念ながら時間がありません。
でも立派な遊歩道が整備されており、陸上から眺めることも出来ます。

ヒルギ科に代表されるマングローブは、海水と淡水の混ざり合う汽水で生息し、写真のような特異な根が特徴とのこと。
奄美大島が有名ですよね。
この後は沖縄を代表するワインディング、県道70号へと進みます。

この写真の公開はかなり迷ったのですが、情報として挙げておこうと思います。
おそらくご存じの方も多いであろう、高江ヘリパッド問題の抗議場所です。
この日は抗議団体と機動隊が睨み合っていたのですが、以前は座り込みによる工事車両の通行妨害が行われていました。
抗議方法としての是非をここに書くつもりはありません。
ただ、沖縄を訪れて県道70号を走る予定の方は、情勢と情報には十分に気を配ったほうが良さそうです。
ヤンバルクイナ生態展示学習施設

国指定の天然記念物「ヤンバルクイナに会える!」施設です。
ここも96くろさんの情報で予定に加えました。
すぐに寄って来てくれました。

野生の個体はとても警戒心が強いそうですが、卵から育てられたこの子(キョンキョン)は好奇心旺盛な性格。
やんばるの森を再現した広いゲージ。

1羽での飼育は可哀想に思うかもしれませんが、縄張り意識が強いため複数の飼育は出来ないそうです。
丸っこい容姿もそうですが、動きがまたカワイイ。

またね。
辺戸岬

沖縄本島最北端、辺戸岬に到着。
写真中央左の「日本祖国復帰闘争碑」は、アメリカの統治下から日本に返還され、沖縄県になった1972年に建立。
美しい岬であると共に、平和を祈る場所でもあります。
透明度の高い海が楽しめる場所ですが、吹き抜ける風が物凄くて歩くのも大変でした。
岬を後にすると、ここから先は国道58号を南下します。
というか、本当に風が強くて海が荒れています。

写真で伝えるのは難しいですが、波しぶきの高さでわかるかな?
これだけ荒れていてもこの透明度。

南国ならではの、エメラルドブルーの海が本当に美しい。
古宇利大橋南詰展望所

名護市の屋我地島と、今帰仁村の古宇利島を結ぶ1960mの橋。
古宇利島周辺の海は本島のトップクラスとのことで、多くの観光客が訪れています。
あまりにもキレイなので潜ってみました。
というのは冗談で、
美ら海水族館に立ち寄りました。

「チュらうみ」は沖縄弁で「清らしい海」という意味だそうです。
国営沖縄記念公園には、水族館以外にも様々な施設があり、一日中でも楽しめそうな場所でした。
お目当てはもちろん、世界最大級の水槽「黒潮の海」です。

間近で見るジンベエザメは圧巻の迫力。
大阪の海遊館も素晴らしい施設ですが、シンプルな構造の分、大水槽感は美ら海の方があるかもしれません。
この後はネオパークオキナワと、道の駅 許田を訪れてハイドラの目的は終了。
許田ICから高速道路に入り、完全トレースで那覇空港へと向かいました。
沖縄都市モノレール「ゆいレール」

レンタカー返却後に送迎車で空港に到着。
ただでさえ時間に余裕があるのに、予定の便に25分の遅延が発生していました。
ゆいレールで那覇の街に繰り出します。

那覇市は近代と独自の文化が融合した、他のどこにもない魅力的な街でした。
その後は空港に戻り、搭乗機ANA3749便(右端)を確認。

全日空の便ですが、機体も運行もソラシドエアです。
ソラシドエアはLCCではなく、金額も業務提携先の全日空と変わりません。
北海道のAIRDOと同じような感じですね。
出発の時間には既に薄暗く。

さらば沖縄本島。
また訪れるその時まで。
3日目 … 12月31日(土)
そういうわけで石垣島にやって来ました。

まさか石垣島まで来て、東横インに泊まるとは思わなかったです。
石垣島のホテル事情、特に繁忙期は厳しいようで、当初想定していたホテルが軒並み満室状態でした。
とは言え、東横インでも全く問題はなく、日本中どこでも基本的に同じという安心感があります。
ホテルを午前6時前にチェックアウトし、2016年最後の日に、最後の日の出を拝むべく出発しました。
国道 最西端 国道390

最西端は国道390号の起点で、とてもわかりやすい場所です。
国道 最南端 国道390

最南端は特に何もないこの場所ですが、ずっと欲しかったバッジだけに感激もひとしおでした。
サザンゲートブリッジ

八島公園のある人工島へと繋がる橋。
夕日がキレイな場所であると共に、元日には初日の出を見る人で賑わうそうです。
ここで見ようかと思ったのですが、時間に余裕があるので次を目指しましょう。
エメラルドの海を見る展望台

バンナ公園の北口と南口をつなぐ、バンナスカイラインの途中にある展望台です。
その名の通りに美しい海を眺められる展望台ですが、市街地の夜景もとてもキレイでした。

ただ、既に日の出時刻を過ぎているのに雲が多くて見えません。
出発前の天気予報だと雨も覚悟していたので、曇りであれば御の字といったところでしょうか。
バンナ岳の山頂を撮影。

とても気持ちの良い朝です。
これほどまでに「空気が違う」という感覚は初めての体験でした。
南の島の展望台

先の展望台から少し北に走ると、この場所に到着します。
聴こえてくるのは鳥の声。

喧騒とは無縁の光景。
時間を忘れ、ずっと眺めていられそうです。
後ろを振り返ると、何やら不思議な建造物がありました。

割れた卵の殻?
渡り鳥観察所

行ってみると観察所という名の展望台でした。
内部に螺旋階段があるのは確認できるのですが、真っ暗で入るのがちょっと怖い。
でもせっかく来たので登ってみます。

あー…やっぱり気持ちの落ち着く光景です。
先程の展望台が下に見えますね。
名蔵湾

風が殆どなく、とても穏やかで美しい水面でした。
石垣島でのレンタカーはヴィッツ。

軽を予約したつもりだったので驚いたのですが、とても使い勝手の良い車でした。
石垣島のレンタカー事情についても、少しだけ書いておきます。
早めの予約が無難なのはもちろんですが、レンタカーの事業所は十分にある印象です。
繁忙期であっても、どこかでは借りられるのではないかと思います。
注意する必要があるのは営業時間。
最終便で到着してしまうと、時間外に対応してくれるお店は殆どありません。
航空機のチケット購入後にこの事実に気付き、キャンセルからの再購入で余計な出費をしてしまいました。
御神崎

石垣島最西端、御神崎に到着しました。
予想外の青空に真っ白な灯台が映えます。
一方で足元の断崖は険しく、打ち寄せる波には大海原の荒々しさを感じます。

いつも思うのですが、岬を訪れると旅をしている実感が特に湧くんですよね。
川平湾

そして…やって来ました川平湾!
美しすぎるこの海を、写真で伝えきれないのが残念極まりない。
かと言って、この透明度を言葉にするのも難しいです。

朝日が反射すると、眩しいほどの水面でした。
反対側から川平湾を撮影。

ちなみに12月31日の石垣島ですが、この日の最高気温は24度。
虫達も元気いっぱいに飛び回っていました。
県道79号〜206号で北上。

本当に穏やかな島です。
風も空気も日差しも、その全てが気持ち良く、窓を全開で走り続けました。
平久保崎

石垣島最北端、平久保崎に到着。
はっきり言います。
ここ最高です。

沖縄に来てから数々の素晴らしい場所を訪れましたが、個人的にここは完全な別格。
これから先の旅が心配になる程の感銘度でした。
本当に名残惜しいのですが、石垣島の景色を撮影しながら南下します。

道路事情は思いのほか良いです。

牧場では牛さんと鳥さんが仲良く食事中。
玉取崎展望台

予定表の最後は、東側の海を一望できる展望台。
白波を境に、海の色が違うのがわかると思います。
エメラルドブルーの海は水深が浅く、海底は白い砂か珊瑚礁。
青い海は急激に水深が深くなるそうです。
これも南国ならではの光景ですよね。
宮良川のヒルギ林

時間が余ったので、空港からそれほど遠くないスポットを訪れました。
ここは石垣島のマングローブ。
国道390号を走っていれば必ず訪れる場所ですが、知らなければ通過してしまうと思います。

橋の上から撮影。
橋の下に降りてヒルギ林を撮影。

駐車場は橋の西側すぐに、4台ほど停められるスペースがあります。
見るだけであれば短時間で可能な、お手軽オススメスポットです。
新石垣空港

愛称は「南(ぱい)ぬ島 石垣空港」
2013年に開港した、新しくて大きな空港でした。

場所が場所だけに、また来るとは言い切れませんが、いつか必ずまた来たい島でした。
離島に魅せられる人達の気持ちがわかった気がします。
人気のある石垣島は離島としては施設が充実しており、例えば24時間営業のファミリーマートが5店舗もあります。
離島の入門に丁度良い島かも?

空港がテリトリーになっているようにも見えますが、たぶん気のせいです。
さらば天国の島。

素晴らしい島は、飛行機から眺めてもやはり素晴らしい。
那覇空港にて、飛行機乗り継ぎ後の一枚。

左上の飛行機、実は車輪を出して着陸姿勢に入っています。
後ろの客が「当たるんじゃないか?」なんて言うものだから、当たるわけがないのに内心ドキドキでした。
那覇空港よりテイクオフ。

地球は丸かった。
今回の収穫

ハイドラを始めた当初、最大の目標は県庁所在地の神様バッジでした。
やがて観光名所CPが追加され、目標もそちらに移行。
2012年から始めたハイドラですが、目標を達成したこの旅をもってエンディングです。
脳内でスタッフロールが流れています。
4年間、本当に楽しかったです。
ただ、これからも旅は続けるし、旅の間はハイドラを起動するだろうし、当然の如くCPをトレースするルートを走ると思います。
今までと何が違うの?と問われたら、違いを説明できる自信はありません(^^;