
仕事における多忙は嫌いではありません。
しかし、理不尽となると話は別ですね。
月の残業は100時間を余裕でオーバー。
通勤距離が長いため、自腹で会社近くのホテルに連泊。
そこまでやって、年末仕事納めの目標進捗率90%に対し、約30%という絶望的な有様でした。
下のスクリーンショットは、年末年始に作業したバックアップの一部。

自腹で高価なCADソフトを購入し、1円にもならない在宅ワーク。
去年の11月15日から今年の2月15日まで、仕事以外の記憶が殆どありません。
覚えているのは絶望と怒りの感情のみ。
1日目 … 2月22日(木)
前日17時に自宅を出発し、21時に愛媛県の八幡浜港に到着。

この「あけぼの丸」は、2017年12月に就航したばかりの新造船。
車輌甲板は大量のトラックで満車。

乗用車は自分だけという珍しい状況でした。
0時25分、大分県の臼杵港に到着。
鹿児島県に向けて、深夜の高速道路をひた走ります。

東九州自動車道の無料区間は、大部分が片側1車線の対面通行。
それでもセンターがコンクリブロックというだけで、精神的な負担が全く違います。
最初の目的地、鹿児島空港に到着しました。
今回の旅はいきなりの離島と、スタートにしてクライマックス。

様々なサイズのプロペラ機が離陸に向けて作業中。
航空機はANA以外に乗った事は無く、今回が初のJAL(JAC)です。
そういやプロペラ機も初めてだな…なんか怖くなってきた。
飛行機は未だに苦手です。主に離着陸ががが。
8時45分、奄美大島に到着。

やはりというか、降水確率80%の予報通りに雨。
晴れの予報は平気でハズすくせに、雨の的中率の高さは一体なんなのか。
愚痴っても仕方がないので、初上陸の奄美大島を楽しむとしましょう。
道の駅 奄美大島住用

鹿児島県には28の有人離島があり、離島唯一の道の駅が奄美大島に存在してしまいます。
ハイドラ的には「してしまう」としか言いようがありません。
ただ、ここは国内屈指の南国リゾート。
レンタカーのデミオを相棒に、時間が許す限りのドライブです。
マングローブ展望所 [
map]

道の駅から歩くこと約10分。
ありがたい事前情報の通り、間違って有料の施設に入ることなく展望台に到着しました。
奄美大島のマングローブ原生林は、国内で2番目の規模を誇るそうです。
ちなみに最大は、西表島の仲間川流域とのこと。
高知山展望台 [
map]

奄美南部の瀬戸内町を望む展望台。
大島海峡と加計呂麻島を見下ろす事が出来ます。
個人的な話ですが、ここは是が非にも快晴の絶景写真を撮りたい場所でした。
それを自慢しようという邪な企みは、見事に打ち砕かれたようです。
次は国道58号を来た方向に戻り、鹿児島県道85号で宇検村を経由。
そのまま県道79号で島の北側海岸線を走ります。

遠回りになるルートですが、交通量が少ないため所要時間は短い…かも。
そして道中にも見所がありました。
徳浜の断崖 [
map]

高さ約170メートルの断崖絶壁は、さすがに強烈なインパクト。
「鎌倉時代の大地震で出来た」と言い伝えられているそうですが、冷静に考えると恐ろしい。
戸円ふれあいパーク [
map]

予備知識なしで寄ったのですが、思いがけない見事な眺めでした。
天気が良ければ絶景間違いなしですよ。
宮古崎(ササント) [
map]

宮古崎は、通称ササント(笹の塔)と呼ばれる笹の草原地帯。
地元民おすすめの絶景スポットだそうです。
徒歩の片道1.47kmですが、苦労の先に絶景が待っています。
往復1時間の予定で訪れました。
降り続く雨の中、ようやく視界の開けた場所まで来ました…が。

うーん、なんか感じが違う。
ここまで来た以上、例え徒労に終わったとしても先端まで行きたい。
ただ、この先は道が険しく、草むらから頻繁に何かが動く音がするし、なにしろここはハブの生息地。
万が一の事態を考えて断念しました。
笠利崎灯台 [
map]

夢をかなえるカメさん。
願わくば、今日という1日を晴天でやり直したい。
あやまる岬観光公園 [
map]

エメラルドの海を望む絶景スポットですが、やはりここも思い描いていた色と違う。
最近思うことがあります。
旅ってゲームに例えると、基本的に運ゲーのクソゲーなんですよ。
経験値を積んで、装備やアイテムを揃えて、攻略法を予習してボスに挑む。
ところがボスの強さ(天候)がランダムで、運次第ではどう足掻いても勝てない。
これをクソゲーと言わずして何と言うか。
ただし、ハマった時は麻薬的な神ゲー。
だから止められない。
話を戻しましょう。

せっかくの奄美大島なのに、これにて終了の日帰りです。
なんともモッタイナイ。
この日の宿泊は、鹿児島空港に隣接の
かごしま空港ホテルでした。

5階の部屋から鹿児島空港を撮影。
鹿児島県は離島航路が多く、次々に着陸する飛行機を飽きること無く眺めていました。
2日目 … 2月23日(金)
午前6時にチェックアウト。

道の駅を巡りつつ、観光スポットを訪れる一日です。
鹿児島東西道路、田上IC~建部IC間のトンネルが軽い渋滞。

予定に遅れそうでちょっと焦ります。
出港5分前、鹿児島港の
桜島フェリー乗り場に到着。
今から乗船手続きをしていたら、とてもじゃないけど間に合いません。
まあ15分間隔だから良いか。

…って、まだ切符も買ってないのに車輌甲板に誘導されたのですが。
今回の旅で2回目の乗船は、僅か15分で桜島に到着。

下船後に支払いをするシステムでした。
確かに15分間隔ならどんどんと載せて、定刻すぐに出港する方が効率が良いですね。
「道の駅 桜島」のCP獲得後は観光タイム。
結論から先に言うと、初上陸の桜島がこれほど凄い場所だとは思っていませんでした。
湯之平展望所 [
map]

火口周辺警報(噴火警戒レベル3)が敷かれる現在、一般人が訪れられる最短地点。
写真の印象よりも実際は近く感じました。
もしもの場合はどうやって逃げようかと、本気で考えるぐらいの怖さがあります。

背後に広がる鹿児島市の展望も素晴らしい。
湯之平の直線道路にて撮影。

この後は、有村溶岩展望所、旅の里 火山展望台を巡りました。
黒神埋没鳥居 [
map]

この辺りは実際に溶岩流で埋め尽くされたわけで、怖さとはまた違った複雑な感情を覚えます。
桜島を離れた後は、道の駅巡りで北へ南へと奔走しました。
そしてついに…。
道の駅 錦江にしきの里

42県目のコンプリートは鹿児島県。
奄美大島はもちろん、その他の配置も悩ましい好敵手でした。
今年の目標は46県まで伸ばすことですが、なかなかどうして厳しそう。
次は南大隅町にある滝が目的地。
大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで一躍有名になったそうです。

アクセス路はほぼ写真の感じですが、一部に狭い箇所があるため、混雑時は少し苦労するかもしれません。
駐車場から1.2km、片道約20分の遊歩道を歩きます。

自然豊かな雄川渓谷沿いの遊歩道。
この水の透明度ですよ。

夏の避暑地としても良さそうです。
展望デッキが見えました。

そして一目で分かる美しさ。
雄川の滝 [
map]

あくまで個人的な感想ですが、文句なしに特A級の評価です。
注意が必要なのは、ナビ任せだと滝上の展望所に案内される例が見受けられること。
その滝上の展望所からは下に降りられないこと。
上記の [map] は
駐車場の入り口にリンクを貼りました。
興味がある方の参考になれば幸いです。
次は同じ南大隅町の絶景スポットを目指します。

この道であってる?
パノラマパーク西原台 [
map]

大好物のパノラマ状の絶景。
錦江湾越しに開聞岳まで一望出来ます。

アクセス路が分かり辛く道幅もやや狭いですが、ここも訪れる価値のあるスポットでした。
国道269号佐多街道に戻ると、次に向かうのは南。
大隅半島に来たからには、端っこまで行きたくなるのは仕方がない。人間だもの。
2014年12月以来の再訪ですが、近年になって整備に力を入れており、何やら色々と変わりつつあるそうです。
駐車場に到着すると、ガジュマルの木は健在。

本土最南端の電話ボックスは、どうやら撤去されてしまったようです。
この建物も以前はなかった気がする。

トンネルの謎の音楽がなくなったのは、ちょっとだけ寂しい。
相変わらず南国感が凄い。

自然の通行妨害も相変わらずでした。
新設のスロープは歩きやすくてイイね。

2018年1月16日に一般公開したばかりの新しい展望台が見えました。
ただ、現在はまだ仮オープンで平成30年■末に完成予定。

この案内板には書いていませんが、ネットで調べると9月を目指しているようです。
佐多岬 [
map]

久しぶりという事もあり、訪れるのを楽しみにしていました。
暑くもなく寒くもなく、天気の良さもあって爽快そのもの。
本当は日没まで居るつもりだったのですが、工事期間中は夜間閉鎖とのことで他の場所を探します。
道の駅 根占にてサンセットを撮影。

どこにしようか考えながら走ったのですが、偶然にしては良い場所を選べたかな。
久しぶりにパーフェクトな一日。
日没後、根占港近くの宿に直行。
3日目 … 2月24日(土)
ハイドラ関連で言えば目的CP数0個という、とてもゆったりした一日です。
ねじめ温泉ネッピー館

基本は立ち寄り湯ですが、宿泊が可能でレストランもあります。
リーズナブルな価格にして、広く清潔な和室と満足出来ました。
でも、ここに決めた一番の要因は立地。
すぐ近くに根占港ターミナルがあるので、朝の時間をゆっくり過ごせるのはやはりイイ。

今回の旅で3回目の乗船は、鹿児島湾南端を跨ぐ航路。
暫くして
フェリーなんきゅうが入港。

9時発の第1便に乗船。
2016年7月から、事前予約が可能になりました。
乗れない心配をする必要がなくなったのは有難いです。
対岸の山川港から乗船した前回とは逆に、根占港から指宿市を目指します。

今回もイルカが現れたのですが、並走がなく一瞬だけだったのは残念。
山川港に到着。

指宿と言えば砂むしが有名ですが、実は他にも有名な温泉があります。
ヘルシーランド たまて箱温泉 [
map]

写真撮影が厳禁のため、非常に残念ながら建物の外観のみ。
ここの絶景露天風呂は、
絶対的な自信を持っておすすめします。
露天風呂は男性なら偶数日が和風、奇数日が洋風と日替わり。
写真等で有名なのは和風で、やはり和風の人気が高いそうです。
西大山駅 [
map]

JRの日本最南端の駅。
この開聞岳を背景にした構図は有名ですね。
長崎鼻 [
map]

浦島太郎の竜宮伝説が残る、薩摩半島最南端の地。
2014年に来ているのですが、フェリーの都合で夜明け前になってしまい、景色を見ることが出来ませんでした。
余談ですが、この付近の商店の方々は商魂逞しく、気が付けば手にお土産の数々。

こんなユニークな看板も。
次に目指すのは、ここまでのブログで何回か登場している開聞岳。
麓に面白い場所があるそうなので行ってみます。
真っ直ぐ進むと公園の入園ゲート。

左に行く細道もありますが、まずは直進して公園に入ります。
開聞山麓自然公園 [
map]

トカラ馬は1952年にトカラ列島の宝島で確認され、翌年に鹿児島県の天然記念物に指定。
その後、頭数減少の対策として、開聞岳の麓で飼育と繁殖が行われているそうです。
山麓展望台からの眺めも素晴らしい。

奄美大島は残念でしたが、2日連続の快晴で救われました。
さて、先ほどの写真で分岐していた左の細道。
そこから少し走ると、色々な意味で話題の場所があります。
開聞トンネル [
map]

…正直、車で入るのに躊躇するのですが。
狭い上に意外と長いトンネル。

内部に照明はなく、採光用の穴が空いています。
トンネルなのに雨の日は濡れるという。
最初のトンネルを抜けると、ずっと来たかった場所が姿を現しました。

美しさと儚さを兼ね揃えたような、とても不思議な空間です。
ただ、調べてみると開聞トンネルは、実は国内最強クラスの心霊スポット。

夜だと絶対に入れない自信があります。
例え昼間であっても、トンネル内部にアップダウンや先の見えないコーナーがあるので、軽くクラクションを鳴らしながら進んだ方が良いかも?
瀬平自然公園 [
map]

開聞岳を海沿いに周回した後は、定番のポイントで写真撮影。
次はあの山に登ろう。

どうやら山頂付近まで車で行けるそうです。
大野岳 [
map]

この眺めは、また一段と素晴らし過ぎる。
長崎鼻の商店で
売りつけられた購入した、屋久島産の「たんかん」を持ってきました。

いつの日か訪れる屋久島に思いを馳せて食します。
下山後の指宿スカイラインは快走路。

その道中には幾つかのビュースポットがありました。
樋高展望台 [
map]

眼下に見えるのはJX喜入石油基地。
国内石油使用量の約2週間分相当(735万キロリットル)を貯蔵出来る、世界最大級の原油備蓄基地だそうです。
錦江台展望公園 スカイぱれっと [
map]

鹿児島市での最後のポイントは、錦江台展望公園から眺める桜島。
さあ帰ろう。
帰ってうどんを食べよう。
でも、ちょっと寄り道をして帰ろうと思います。
寄り道に利用するフェリーは、鹿児島市七ツ島の谷山港から出港。

「はいびすかす」という愛らしい船名の、真っ赤でお洒落なフェリーだそうです。

…貨物船?
2018-02 鹿児島の旅(??編)に続く。