
GW以来の旅。
行き先は紀伊半島に決めていました。
台風が気になっていたものの、前日に通過するため、当日には台風一過の好天を楽しめる、と楽観視していたのも事実。
ところが、熊野川増水により国道168号が冠水。
その他にも、各地で土砂災害による通行止めが多数発生し、悩んだ末に今回は断念することに決めました。
替わりにどこに行くか。
今回の台風による影響の少ない九州か、台風を追う形になるが未だ未踏の能登半島か。
考えた結果、広い九州は旅のテーマを絞り切れないため、プランの立てやすい能登半島に決定。
行き先が決まれば宿泊先の手配と、大急ぎで予定表の作成です。
すでに前日なので空きが少なく、辛うじて確保したホテルに合わせたプランになりました。

急いで作ったため練り込み不足ですが、大体いつもこんな感じでやっています。
ポイントは上の欄に書いてある赤い係数。
任意の係数を入力すると時間を算出する仕組みですが、今までの経験から…
ハイドラCP最優先で走るなら
0.85
まったりした旅がしたい時は
0.97
行き先が都市部か山間部かも考慮して、0.85~0.97 の範囲で設定しています。
実はコレ、0.85=走りっぱなしの時に、かなりの精度が出てるんです。
よってそれ以上の数字にすれば、必然的に余裕のある旅になるわけです。
ただ、一律 0.97で設定したGWの関東峠の旅に、正直厳しい部分があったのも事実。
時間に追われない旅がしたい。
最近そう考えていたこともあり、今回の旅以降は、最低でも
1.05以上にする事に決めました。
1日目 … 7月18日(土)
午前2時に起床。
台風11号が通過した直後のため、懸念事項であった明石海峡大橋の状況を出発前に確認。
どうやら通行止めはなさそうです。
午前3時前に出発し、午前5時前には淡路島北端のハイウェイオアシスを通過。
ただ…実は淡路島を走行中、大雨によって近畿地方の高速道路が軒並み通行止めになっている情報を得ていたんです。
まあ時間に余裕はあるし、しばらく一般道で行けばいいか…。
甘かったです。
高速道路から降りることすら出来ません。
垂水ジャンクションの手前で完全に足止めを喰らいました。
神戸淡路鳴門自動車道

全く動かなくなったのでスマホで状況を確認するも、規制解除の時刻は未定とのこと。
…そのまま約1時間。
午前6時を過ぎた頃から、周囲のトラックの何台かが隊列を離れて、がら空きの右車線を走り出しました。
どうやら山陽道方面の規制が解除されたようです。
既に予定表より1時間以上の遅れですが、今回の旅の係数 1.05を試す良い機会でもあります。
三方五湖

福井県に入り、三方五湖周遊道路より三方五湖を撮影。
名前の由来は5つの湖の総称とのことで、若狭湾国定公園に属する国指定の名勝だそうです。
ちなみに、これでも何枚か撮った写真の中でベストショットだったりします。
ここより上のポイントで撮影した写真には、被写体不明で出来の悪い水墨画みたいな光景が広がってました(^^;
越前岬

国道305号の海岸線ドライブは、交通量も少なく快適そのものでした。
写真は越前岬から、越前岬水仙ランドへと繋がる一般道。
電波を求めて高い場所へと移動したのですが、今回はここが圏外で獲れません。
岬CPは未だに神様バッジ不在?の超難関だし、今回の旅で上級は確定しているので、もうそれで良いやーと考えて早々に離脱。
まったりモードの旅の時に、電波でイライラするのは嫌なんですよね。
東尋坊タワー

東尋坊は以前にも訪れていますが、タワーには初めて登りました。
景色自体は悪くないのですが、残念ながら満足度はイマイチと言わざるを得ません。
肝心の東尋坊が殆ど見えないんですよ。

この日は風が強いし、登頂前はここで済ます事も考えていました。
しかし、あまりにも中途半端なので結局岩場まで歩くことに…と言っても、すぐに着くんですけどね。
東尋坊

君子危うきに近寄らず。
こんなに風が強くて波が高い日に、わざわざ海に近付こうとは思いません。
そういえば時間についてですが、東尋坊に到着する頃には、約30分遅れまで取り戻していました。
これならば、千里浜で(天気さえ改善すれば)サンセットドライブが楽しめるかもしれません。
海に近付かないって話?
君子は豹変す、とも言うじゃないですかあ。
さあ初日のハイライト、
千里浜なぎさドライブウェイに向けて、無料の自動車専用道路
のと里山海道を走ります!
えっ……?

…………えええええ?
千里浜なぎさドライブウェイ 入口付近

全長約8km、日本で唯一の砂浜を車で走れる観光道路です。
よく知りませんが、砂のきめ細かさが他所と違うらしく、こんな道路は世界でも3ヶ所しかないんだそうです。
一度も走ったことがないので、よく知りませんし感想とかもありませんが!
凡人が君子を気取ったため、罰が当たったのかもしれません。
和倉温泉総湯

初日がグダグダになるのは、どうも最近の旅のお約束になりつつあります(^^;
この日のゴールは和倉温泉。
ちょっと人が多かったですが、やっぱり温泉は良いですね。
2日目 … 7月19日(日)
いよいよ旅の本題、能登半島に本格的に突入します。
空は若干曇っていますが、風は昨日よりも穏やかに感じました。
白米の千枚田

みんカラのブログで、夕日と水面のコントラストが素晴らしい写真を見て以来、いつか訪れたい場所の一つでした。
この時期は写真の通り緑豊かな千枚田ですが、これはこれでなかなか見事ですね。
石川県道28号 大谷狼煙飯田線

堂ガ崎付近にて撮影。
この付近は特に良い景色が続きました。
何回も何回も車を停めて撮影していたので、なかなか先に進みません。
椿展望台

真ん中辺りに見える岩場が、上の写真近くの堂ガ崎です。
そこからラケット道路と呼ばれる曲がりくねった道が続き、登った所にこの展望台があります。
のどかでまったりした良い場所です。
この辺りは時間の流れがゆっくりしているようにすら感じました。
奥能登絶景海道

能登半島の感想を少し書いてみますが、高知県と似ている様でどこか違います。
とにかくのどかなんですよ。
スピードを上げたら楽しそうな道でも、ごく自然にゆっくりと走ってしまいます。
こういうのも空気感というのかな。
景色にしても「このポイントが凄い!」というより、能登半島全体で独特の世界を創り上げているように感じます。
聖域の岬

日本三大パワースポットとは?
「地殻エネルギーの放出地」 富士山
「磁場の変動地」 分杭峠(長野県)
そしてここ、石川県の聖域の岬が
「波動の融合地」なのだそうです。
大層な物言いですが、実際に気象学的、海洋学的にも極めて貴重な環境らしく、今回の旅で楽しみにしていた場所の一つでした。
スカイバードと呼ばれる、張り出した展望台の眼下に見えるのはランプの宿。
外国人にも人気の高級ローカルリゾートで、予約を取るのも困難だとか…。
ただ、聖域の岬には宿泊者にしか楽しめない要素も多く、知れば知るほど興味が出てしまいます。

スカイバードと岬先端までなら500円、青の洞窟にも行くなら1,500円を払って、このゲートを通過します。

青の洞窟に行けるチケットを買うとヘルメットが貸し出され、関係者のみ立ち入り可能なこのエリアに入れるようになります。
中央やや右下のトンネルが、青の洞窟への入り口です。
青の洞窟

カプリ島(イタリア)の青の洞窟のような青さはありませんが、未知のパワーが渦巻いてる空間…なのかもしれません。
聖域の岬付近で汲んだ水は、100年経っても腐らないという話もあるようです。
こういうのは信じた者の勝ちなので、全面的に信じようと思いますw
能登町から先は山間部のドライブになり、その後はのと里山海道で七尾市までワープしました。
石川県の高速道路(北陸自動車道以外)は無料化されているので、観光客としてはありがたい限りです。
ツインブリッジのと (中能登農道橋)

能登島に繋がるとても美しい斜張橋です。天気も良くなってきました。
能登島大橋

能登島の道の駅で暫く過ごした後は、能登島大橋を渡って、この日のスタート地点である和倉温泉を通過します。
山口県の角島大橋とそっくりとの噂でしたが、確かに良く似ています。

実際に走った感じも良く似ていますw
ちなみに開通は能登島大橋が1982年、角島大橋が2000年なので、こちらの方が早いみたいですね。
石川県道246号 庵鵜浦大田新線

富山湾と七尾南湾を望む観音崎の近くにて撮影。
こんなにのんびりした旅は、いつ以来だろうか。
この後は、富山県の雨晴海岸に行ったのですが、突然の豪雨で車を降りれず退散。
時間が余ったので高岡市で駅CPを獲りつつ、ゴール地点の金沢市を目指しました。
走行距離は400km弱。
ハイドラを始める以前の、純粋に旅をしていた頃を思い出す一日でした。
最終日 … 7月20日(月)
最終日に天気が回復。
…どころか、お天道様全開モードの暑さです。
白山白川郷ホワイトロード

旧名称は、白山スーパー林道ですね。
石川県と岐阜県を結ぶ全長33.3kmの有料道路です。
2015年4月1日より名称変更になったのですが、特筆すべきは通行料金。
以前は普通車で3,240円もしていたのに、なんと
1,600円に大幅値下げになっていました(※往復は2,600円)
冷静に考えると1,600円はそれほど安くはないのですが、実際に走ってみるとそれぐらいの価値を感じる道路だと思います。
ふくべ大滝

蛇谷渓谷には、蛇谷八景と評される大小8つの滝があり、その一つがふくべ大滝。
標高900m付近にある、落差86mの豪快な滝です。
雨上がりのこの日は水量も多く、垂直に流れ落ちる眺めは迫力あるものでした。
国見展望台

見所の多い道路なので、停まれる場所があれば取り敢えず停まります。
写真を拡大すると、白っぽい点が無数にあるのですが、これ全部トンボです。

それにしても凄い所を走ってますよね。
白川郷

岐阜県側に降りると、そこはもう世界遺産、白川郷。
写真は天守閣展望台より撮影。
夏ももちろん良いのですが、いつかライトアップされた幻想的な雪景色を見てみたいものです。
これにて観光終了。
…の前に、最後に福井県の永平寺に寄って帰ります。
もし空いてたら立ち寄り、混雑してたらUターンの予定で行ったのですが、即Uターンと相成りました(^^;
大鳴門橋

毎度の事ながら、この橋の通過を旅のゴールに感じています。
実際には家までまだ80km程あるのですが、600km以上の長距離運転の時って感覚が狂うんです。
あと500km~400kmは、まだまだ遠いなあ。
あと300km~200kmは、もうちょっとだな。
あと100kmは、着いたー!って感じです。

昨年12月に納車されたデミオも、早20,000kmを突破しました。
初年度は30,000km以内の予定でしたが、やや微妙なペースになりつつあります。
急遽行き先を変えて、しかも台風を追いかけて進んだ今回の旅。
最悪の天候を覚悟して出発した割りに、終わってみれば想像以上に楽しい旅になりました。
良い仕事をするためにも、こういう非日常でのリフレッシュはやはり大事です!(口実)
あと、今回行けなかった紀伊半島は、9月の連休に再度挑戦しようと思っています。
お盆の予定は未だ白紙です。ほぼ諦めています(^^;