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・年内に１４台の４Cがやってくる

　発表からまもなく５ヶ月、発売日からも４ヶ月近くが経とうとしているが、未だに納車はない。もちろん展示車や試乗車もない。そんな中ようやく納車の予定が出たようだ。『予定』である。

　まず、年内に１４台の４Cがやってくる。そして、年明けより少しずつやってくるようだ。ただし、年明け分についてはまだ、船にも載っていないのでどうだろうか。

　『予定』と念押ししたのは、着いてから来た車が諸元と違い登録できなかったり、大げさだが途中で船が沈んだり.....

　まあ、いろいろなことが想定されるイタリアンメーカーだから、あくまで『予定』と受け取って欲しい。

・早々に生産を終了

　7月1日よりようやく発売となったアルファロメオ4C。ローンチエディションについては以前お話しした通り、前年の販売実績により配車されるので、目標に達しない販社は1台も来ない所もある。関東に多くの販売店を展開するチェッカーモータースはその１台も配車がない販社の1社でもある。

　さて、この快適装備のライトウェイトカーは比較的人気があるようで、ローンチエディションについてはほぼ完売状態である。したがって、キャンセルが出ない限りローンチエディションを購入することは難しいだろう。ディーラーは一見客の購入申し込みを断るのに大変苦労しているという。

　それでは、普通の４Cつまり、レギュラーモデルはどうかというとこれも比較的購入が難しいらしい。当初の計画では数をどんどん作る予定ではあったが、やはりカーボンで大量生産するのは難しく日産4台程度という。そして、この日本ではレギュラーモデルに関して、初期配車は当初の予定を大きく下回り160台程度だろうという。日本には現在約80店のディーラーがあるから単純に1店舗あたり2台の計算になる。しかも最初の初期ロッドは色も仕様も選べず、赤のスポーツパッケージ付のみと決まっている。ネット上では展示車もないのかという意見が多いようだが、そのような理由でその余裕もないようだ。

　ところで、今後何年間4Cを作るかということだが、現在4Cはマセラティの工場で生産されているが、そのマセラティは来年ないしは再来年から大型クーペのグラントゥーリズモとは別の中型クーペ、アルフィエーリの生産が予定されている。したがって、その生産ラインを作るため早々に生産を終了するという噂もある。ましてや生産効率の悪い利益の出ないこの車の生産を、マセラティ側が辞めたがっている事情もあるようだ。

　さて、私はローンチエディションの購入をどうしようかと考えたが、当初欲しかったクラブ・イタリア仕様は本国で30台程度の生産ということなので、ちょっと手元にくるのは難しいということと先の事情により生産がされない可能性もあるので、正規輸入のローンチエディションの購入を決断しサインをしてきた。まあ、1号車というわけにはいかないがそのうち我が家にもアルファロメオ4Cローンチエディションがやってくるだろう。

・発表されている重量と大きく違う

　先日のアルファ・ロメオのプレスカンファレンスには４Cの右ハンドルも用意されていた。

　さて、正規輸入車、発表された車両重量は１１００ｋｇ。現地で発表されている重量と大きく違う。もちろん乾燥重量とかいろいろ測り方が違うのだが、実際正規輸入車は重くなるという。

　実は安全基準をクリアできないため、一部に鉄板が入るのだという。

　本来軽いことに意義のある車だが、正規輸入車はその良さがスポイルされるため、並行輸入車がもてはやされる結果になるかもしれない。

　なお、ローンチエディションは現在、某ディーラーの晴海工場の外にポンと置かれている。

・価格変更

　発表前日になり、当初予定されていた価格が下記のように変更された。

ローンチ　￥７，９３８，０００－　から　￥８，９１０，０００－

レギュラー　￥６，８５８，０００－　から　￥７，８３０，０００－

オプション価格は変更なし。
円安による為替の悪化、欧州での小売価格との乖離を勘案しての
改定とのことです。

発売直前に価格改定という、うそみたいな話ですが、そこはイタリアンメーカーということか。

・２種類のヘッドライトが選べる

　いよいよのようである。ただし、皆さまご存じのとおり７月１日発売。配車は９月ころということだそうだ。

　北米では２種類のヘッドライトが選べるようだが、果たして日本はどのようにするか、５月２７日が楽しみである。