
おひさしぶりです。
仕事でバタバタしており、すっかりお留守。
それでも伊那サーへひやかしに行っていたりしてました。
クルマが無いのですっかりすねてます。先立つ物も・・・
今回は仕事でのハプニング。この月曜日のこと。
相変わらず都会とは縁の無い現場でウロウロ。
奥のえん堤まで道を付けろとのオーダーで現地の地形や地質を視察中、視界の隅に自然で無い物が。
カメラをズームしてみると・・・・
えらいこっちゃ!
発注者を通じて警察へ連絡。
市民の義務感からではありません。
なんかでてきたらイヤだし、もっと面倒。
でも少しおかしい。
スキーの板はそろっているし、ストックも横にある。
通常バックカントリーでルートを誤って滑落したりすれば、用具は散らばっているはず。こんなにそろっていることはまずあり得ない。
しかも入山している気配や足跡は無く、板の上にはゴミも見える???
しばらくすると県警から電話が(こんな奥地でも携帯が入るdoco××すごい!)
「O町警察署山岳救助のMです。待ち合わせ後現場まで案内していただけますか?」
「了解ですO谷温泉口信号で待ってます」
(心の声:降りていって、またここまで歩くんかい・・・・)
待ち合わせ後、林道の雪のあるところまで案内して、お巡りさんからのひと言。
「こんな山ん中で工事するんかい、国交省すごいですね」
(心の声:こっちだってこんなところで仕事したくね~。命あってのなんとやら」
県警のMさんとはこれで3回目の顔あわせ。
「POKIさんってあのPOKIさんでしたか。以前にも捜索のお手伝いをしていただきましたね、よろしくお願いします!」
(心の声:なんかな~俺の現場って)
それで現場検証

近くで見るとさらに不自然。
雪の中に埋もれていたのが融雪がすすんで出てきたようだが、まるでここで脱いだようにそろっている。
日本のグランドキャニオンのとなりの谷底なので、あまり枝振りの良い木はみあたらない。
迷い込むとすれば栂池から蓮華温泉へのバックカントリーコースからだが??
迷い込んで、ここから歩いて里へ下りたのか?
でもストックはもって行くだろう?
とりあえずビーコンで付近を捜索。
「もう電池、きれているかもね!」

3人で上流側からウロウロ。
と、おや?スキーの横の藪のなかにバックが。

緊急用のキットでした。
ビバーク用の用具一式。
遭難したなら絶対に手放してはいけない物。
通常はザックの中に入れてあるはず。
ザックは近辺に見当たらず、緊急キットがチャックも開けられず外にある??
持ち主はいずこへ???
しかもオレンジ色のツェルトには「北アルプス南部遭対協」??????
Mさんひと言「身内の犯行か!」
「俺たちは北部遭対協だけど、南部とも仕事をするし、関係者が行方不明なら真っ先に連絡が入っているはず」
無線で連絡をとるも、ここ2年の該当者無し。
とにかく慰留品を背負って降りて、
「ありがとうございました。詳細が判明したら連絡します」と言われて解散。
昨日、警察から電話がありました。
「山岳のMです。先日はごくろうさまでした。スキーの持ち主と緊急キットの経過が解ったので連絡しま~す。
スキーの持ち主は1月末に遭難され、救助された方の物です。
キットはヘリで救助のさい、ビバークする可能性があったので投下したものです。
その後ヘリで引き揚げたので、現場に留置されました。
これで心置きなく掘っていただいてもかまいません。
たぶん何も出てこないと思います。
何かありましたら、また連絡ください。
お騒がせいたしました。ご協力ありがとうございます」
なんかあったら困るんだけど。
当日の他の成果。
クマの毛皮(肉付き)30cm四方程度。

カモシカの角、片方(頭蓋骨の破片付き)
カモシカの角は若い方のお巡りさんの子供のおみやげ。

今日、クマの毛皮のあったあたりの雪をかまったら、生臭いニオイが。本体は発見できず、残念!・・・?
Posted at 2011/05/25 16:38:30 | |
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