電波法改正

ツーリングに参加する際、持っていると便利なトランシーバー。
最近は全然使っていませんが・・・。

このトランシーバー、正確には「特定小電力無線電話装置」という免許のいらない種類です。

先日会社から、「電波法の改正があり、アナログ無線機の使用は令和６年１１月３０日以降、使用できません。手持ちの機械があったら、使用できるものか確認するように」という連絡がありました。

総務省が電波法の改正をしており、アナログ方式の周波数を使用する350MHz帯、400MHz帯の簡易無線局の周波数帯の使用が使用できなくなる事と、アナログ電波を使用する特定小型トランシーバーでは、スプリアス規格という規格が新・旧とあり、旧スプリアス規格のトランシーバーが使用できなくなるとの事です。

つまり、「新スプリアス規格の特定小型トランシーバーなら今後も使える」という事です。

２００５年に改正され、本来なら２０２２年１２月１日からの施行が、コロナ禍の為に２０２４年１２月１日に延びたそうです。

ここら辺は各社ＨＰの受け売りなので、私自身、詳しいことは分かっていません。


総務省のＨＰに、無線機の番号を入力すると、スプリアス規格の新旧が分かるページがあり、そこで確認をしてみます。

先ずは手持ちのトランシーバーを用意しました。




おおう、いろんな種類持ってたのね。


最初はアルインコのトランシーバーを調べてみます。




本体後ろの番号を確認します。




ＨＰに上記番号を入力して、スプリアス規格の新旧を確認します。




ああ、この機種は古い規格の為、使えませんね。残念。




続いて、スタンダード。




同じように番号を確認。




ＨＰに上記番号を入力して、スプリアス規格の新旧を確認します。




おおっ、この機種は新しい規格なので、まだ使えますね。




最後はケンウッド。




何かマークからして、駄目な予感が・・・。




この機種はＨＰでは検索できませんでした。


そこで、メーカーＨＰで確認すると、古い規格だそうです。
当然使えませんね。


調べてみると、３台中２台が使えないものになっていました。

とは言え、１台だけ使えるのが残って良かったです。


今回の電波法改正では、使ってはいけない機種を使ってしまうと、１年以下の懲役もしくは１００万円以下の罰金、もしくはその両方。という洒落にならない罰則になってました。

実際のところ、気軽に使えるという理由で、免許不要のトランシーバーを使っている人が、総務省ＨＰの電波法改正のお知らせを見るとは思えませんよね。
私も会社の連絡が無ければ知りませんでした。


今回調べて分かったのは、無線機業界では周知の事実らしく、メーカーのＨＰ等ではずいぶん前から掲示されていました。

しかし、今までＯＫだったものが、ある時点で違法になる。という状況なら、役所も「掲示はしている、見てない方が悪い」という今までのスタンスは変えてほしいですね。

車系のネットニュースも「ツーリングのお供にトランシーバー！」とかの記事を載せるだけじゃなく、こういった（法的に影響のある）情報も発信してもらえると有り難いですね。