2017年10月29日
一連の不祥事で地に堕ちた “技術の日産” というフレーズですが、自分が日産系のディーラーに入社した当時は “先進技術の日産” と言っていたと記憶しています。
後に “先進” が外れて現在と同じキャッチコピーになったんですが、自分が勤めていたディーラーのセールスマン達の間では、同時期にトヨタさんがCMで使っていたキャッチコピーと引っ掛けて “技術の日産、されど時代はトヨタ‼︎” が合言葉になってましたっけ(苦笑)
実際、その頃からトヨタさんとの販売台数の差が徐々に開き始め、90年代に入ると坂道を転がるように実績を落とし続けた結果、皆さん御存知のとうり20世紀末にはルノーの傘下に降る事になったんですが、その90年代に入って直ぐのCMでは “20世紀の残りは日産が面白くする” なんて、今思い返しても笑えないキャッチコピーを使っちゃってたんだよなぁ…
他にも、HB12型サニーの初期型が走行距離を重ねていくとEGRのリードバルブに不具合が生じて、キャブ側に必要以上の排気ガスが還元される事によってアイドリング不調や負荷がかかった時にエンストするトラブルが頻発したんですが、これを修理する時はこれまた当時のキャッチコピーの “あっ⁉︎、この瞬間が日産車だね‼︎” と声を掛け合うのがサービスマンの間のお約束でしたし…
とまぁ…
昔から一事が万事こんな調子でしたから、ここ最近の日産の威勢の良いCMを観る度に何か引っ掛かるモノを感じていたら、思ったとうり変な方向に向かって “やっちゃえ日産‼︎” になってしまいました(汗)
しかも今回は、“ぶっちぎれ” なんて威勢のいい台詞まで使っていたせいか、企業イメージが取り返しのつかないレベルまで下がっちゃってるし…
そもそもトヨタさんに “ぶっちぎられて” いる状況で “ぶっちぎれ” なんてよく言えるものだなと、呆れるを通り越してある意味感心すらしてたんですよね〜
ここは謙虚に “追いつけ追い越せ” 位にしておけば良かったのに…
だからと言ってそうすれば不正がバレなかった訳ではないでしょうけど…
その後の対応も、最初に不祥事を発表するタイミングが政治が混乱している時期だったというのも何だか姑息な手段を使った感が拭えませんし、再度の不正発覚の際に行なった謝罪会見の社長の頭の下げ方だって(自分が映像を観た限りでは)会釈程度のもので、申し訳ないという気持ちが伝わってくるようなものではなかったのも残念でなりません。
恐らくこの方は、日本中のディーラーマン達が本来なら下げなくてもいい頭を最敬礼で下げている事なんて想像すら出来ないんだと思います (>_<)
尤も…
外国の方が社長になった時に、日産は『NISSAN』という名の非国産メーカーになった訳ですからこんなビジネスライクな対応しか出来ないのも仕方のない事なんでしょうが、その昔 “技術の日産” の看板に憧れ傘下のディーラーに入社してそのまま15年近くお世話になった身としては、現状を見聞きする度に複雑な気分になるんですよね〜
まさかここまで落ちぶれていようとは思いも寄りませんでしたわ…(呆)
本当に情けないったらありません (−_−#)
ただそれでも…
自分の場合、今回の件以前に会社を辞めた際の経緯もありますんでもう2度と “NISSAN” と縁を結ぶ事はありませんが、それでも “頑張れ日産‼︎” とだけは言っておきたいと思います。
頼むよもう本当に…
Posted at 2017/10/29 08:46:33 | |
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2017年10月22日
もう随分と前の事になりますが、今月初め頃に何気なく本屋さんに立ち寄ったらカーオーディオマガジンの最新刊が並んでいました。
地方では雑誌の発売日は基本的に告知日の翌日になる上に、その日が週末にかかったりすると更に遅くなるんでつい買いそびれたりするんですが、それに加えて最近は “物忘れ” という老化現象を痛感する事が多くなったせいもあって全く油断がなりません(苦笑)
因みに今回も購入したのは10月も1週間が過ぎてしまった後でしたし…
早期完売率の高い特別付録付きだった事を考えると今回は本当に運が良かったようですが、あまりギリギリなのは精神衛生上よろしくないんで、今度からもう少しマメにチェックしたいと思う今日この頃です。
さて…
そのカーオーディオマガジンの表紙に、“ネィティブ再生” という見慣れない言葉が使ってありました。
巻頭特集に同じ文言を使用している事からハイレゾが再生出来る環境を指していると思われるんですが、そこに ネィティブという言葉を使う事に違和感を覚えるのは何故でしょうか(汗)
自分の解釈では ネィティブというのは “もともとそこにある” とか “土着の” という意味だと思っていて、それが “高解像度” を意味するハイレゾとはどうしても繋がらないんですよね。
組み合わせによって “自然の” という意味にもなるようですが、ハイレゾと言えども全くの原音ではありませんからこの使い方は間違っていると思うんですが…
もちろん編集者さんが意図する所は理解出来るんですが、どうしても無理矢理な感じが拭えません。
最近、選挙を控えて別の意味で盛り上がっている政治の世界が特に顕著だと思うんですが、カタカナを並べられるせいでいちいち辞書を繰らないと言いたい事が理解出来ないという風潮は如何なものかと思うんですが…
とはいえ…
こうした感覚優先の言葉遊び(笑)は、古えから日本人が最も得意とする分野ですから嘆いてみても仕方がないのかも知れません。
クリスマスやハロウィンの盛り上がりをみてもわかるように、本来の意味や目的を置き去りにして楽しいだけの一大イベントに仕立ててしまう国で暮らしているのに今更何をといったところでしょうか。
しかも、大なり小なり自分もそれに乗っかっている訳ですから物申す資格はなさそうですし…
もう少し気楽に生きる為に、取り敢えずはカタカナといえば “ナウなヤングはディスコでフィーバー” 程度のセンスから改善していきましょうか(笑)
その手始めとして、“辞書を繰る” んじゃなく “ネットで検索する” 事から身に付けたいと思います(爆)
Posted at 2017/10/22 08:15:48 | |
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