【復活への道1】ピストン交換
1
8月の終わり、バルブの故障修理に失敗、ピストンをぶっ壊してしまい、不動車になり早4ヶ月。
車屋にピストンを注文するもなんやらかんやらで中々届かず・・・
砕けたピストンを眺めては溜息をつき、汚れていく愛車を見ては溜息をつき・・・
なんだか頭頂部も薄くなった気がしてならない。
違うよぅ、これはつむじだよぅ・・・
2
もう11月も終わろうかという頃、ようやくピストンが(無駄に8個も)届いたとの連絡を受ける。
だが、一緒に頼んだガスケットキットが入っていないといわれる。
絶対忘れやがったな・・・
3
仕方が無いのでヘッドガスケットやオイルパンのガスケットは自分で手配。
・・・オイルパンガスケットはなんでか違うの届いちゃって使えなかったけど。
4
コンロッドは大丈夫そうなので、古いものを再使用することに。
(だってコレも8本セットで高いんだもん・・・)
しかし、この車のピストンピンは、サークリップみたいなのは無くってコンロッドに圧入されているのである。
原付しか知らない俺はてっきりクリップがついてると思っていたのびっくりしておもらし。
これはいわゆるせみフロー式というやつで、自動車ではよくあるらしい。
(ただ、普通はピストン側がキツくなっていてコンロッド側が自由というタイプの圧入らしい?)
とりあえず近所の車屋にいって、「これプレスで抜いてくれませんかー?」と聞いたところヤダだといわれる・・・けち。
じゃどうすればいいんだと聞くと、ピストンをグツグツに煮て、ハンマーでピンをぶったたくと抜けるらしい。ホントかぁ?
とりあえず、お鍋するときのカセットコンロにお湯を沸かして、ピストン煮込みを作る。
で、外に出して土台に乗せてでっかいハンマーでぶったく!!!
・・・んだけどゼンッゼンだめ。
いくらぶん殴ってもピン抜けない。指が痛くなると同時に近所の突き刺さるような視線が集まるばかり。
だめじゃないか!嘘つき!ばかま○こ!
やはりプレスを使うしかないのか。
だがそんなもん持っていないので、4輪がダメなら2輪とばかりに近所のバイク屋さんに無理言って、「ピストンピン抜いてこっちのピストンにいれてくれませんかね?」とお願いしてみた。
失敗しても文句は言わないということで受けてくれた。
アンタいい人だぜ!大丈夫さ、お前ならやれるぜきっと!
連絡を待つこと2時間ほど・・・電話が・・・着た!
・・・失敗したとの事;;
新しいピストンが早速一つ消滅した。
大丈夫、あと7個ある!
5
で、結局買ったよプレス機。
つか1万で買えるのな、プレス機って。
中国パワー恐るべし。
注文から1週間で到着。
50キロのダンボールが宅配便で到着。
配達の人に「これクッソ重いんですけど一体ナンすか?」と聞かれる。
「プレス機」ですと答えたが、なんでそんなもん買うのか理解してくれなかったようだ。
まあいい。
で、さっそく組み立て。
ただマンション住まいな俺様はこんなもん置く場所が無い。
仕方なく玄関に設置した。
玄関開けたら2秒でプレス。
カオス度急上昇。
6
で、新しいピストン(既に壊れてる)にプレスをかけてピストンピンを抜きに掛かる。
ドライヤーでコンロッドをガンガン暖めて、プレス機をさげていくと・・・
「ギャギャギャ!ゴゴゴ!」という轟音とともにピンが抜けていき、最後にコロンと落ちた。
良いじゃないか。
7
分離したコンロッドと新しい(壊れた)ピストン。
ここから、新しい(壊れてない)ピストンにピンを差し替える。
同じように土台にピストンを乗せ、コンロッドをドライヤーで暖めつつピンを慎重に圧入してゆく・・・!
ピンが押し込まれる度に「ギャギャギャ!」とすごい音がする!
割れるな・・・割れないでくれ・・・!頼む!!!!
あと2ミリ・・・1ミリ・・・
入った!!!!
8
圧入の終わったピストンは、最初動きが渋かった。
プレスで歪んじゃったかなー?と思ったものの、一度温度を上げてオイルをぬってみたところスムーズに首を振るように。
行けんじゃないの、これ。
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