こんばんは、ナメです。今回は951総編集版でお送りします。
さて早いものでポルシェ君と出会ってから1年を迎えました!
ほんとあっという間でした。。。
というわけで、一年間の振り返りをインプレ形式でまとめてみました(笑)
戯言だと思って読んで下さい(笑)
944ターボとの出会い
(写真1)今では貴重なリトラクタブルヘッドライトを備える944ターボ
初めて見た時は、「ポルシェっぽくないな」と思った。正直、それまでのポルシェは911を連想させ、顔つきはカエル顔という認識だった。
好みで別れる所だが、スーパーカー譲りのリトラクタブルヘッドライト、前後に備わるブリスターフェンダーなど、その"いかにも"と言わんばかりの主張に私は完全に飲み込まれた。
写真でみるよりも実際はワイド&ロー。フェラーリのような見るものを圧倒させる迫力はないが、かと言って存在感がないわけではない。オーラがある。太陽を浴びてアイスブルーがより鮮やかさを増す。
どうやら私は944ターボの虜になったようだ。
(写真2)ブリスターフェンダーが存在を強調する
ドライバーを刺激する車内空間
(写真3)重厚なドア。まるで金庫の扉。
国産車から乗り換えた人なら、中に乗り込む前に感動を覚えるハズだ。ドアは硬く重たい。まるで金庫の扉のようだ。国産車が「ダンっ!」なら944ターボは「ドスン!」という感じ。「これがドイツ車なのか・・・」と感動を覚えた。
車内に入り込むと、何とも言えない香りがした。それが革の匂いなのか、なんなのかは分からないが、なんか昔っぽい匂いがして、それだけで楽しめた。
乗り込み姿勢はそれなりにキツイ。低い着座位置のため、慣れないと膝がつっかえてしまうだろう。コツは片足を先に入れてしまい、斜めになりながら入るとスンナリ。着座し、ドアを閉めると「ドスン」という音と共に逃げ場のなくなった空気が鼓膜を圧迫する。
(写真4)着座時のヘッドクリアランス。180cmの私の場合、2、3cmしかない。
遮音性は非常に高く、作りの良さをあらためて実感。ハンドルはドライバーに対し真っ直ぐに取り付けられている。86年のクルマが故、チルト機能などなくドライバーポジションは座席で調整する。このクルマには前オーナーのこだわりかレカロシートに変更されていたが、本来は電動シートが備わる。ハンドルに手を添え、正対してみるとクルマの先端こそ見えないが視界は良好。
サイドミラーもミラー角度は電動調整可能。サイドミラー越しに見えるブリスターフェンダーは何度みてもたまらない。いつも見ていたいから自然とブリスターフェンダーが映るように調整してしまう。ただ、右ミラーは死角をカバーしきれていない。ワイドミラー装着が定番だが、それだけでは危険だ。目視は必須。特に夜間の走行には気をつけるべき。
(写真5)ブリフェンが見えるように調整してしまう
さて、運転席から周りを見渡して見ると、必要最低限の装備しかない。エアコン、オーディオ、時計、各種開閉スイッチといった感じか。しかし、それらはうまく配置され、とても機能的な位置につけられている。そして何よりスイッチ類が過度に主張していない。国産車にありがちな安っぽさもなく、エアコンの温度のつまみが赤と青だったりはしない。これは結構ポイントだったりする。なぜ、エアコンのツマミが赤と青であるだけで、ショボく見えるのだろうか。不思議だ。
(写真6)エアコンの操作パネル。シンプルで使い勝手はいい。
万能スポーツカー
(写真7)ウーハーをおいても十分に広いラゲッジルーム。
スポーツカーに求められるもの、それはただストイックに走りだけを追求したものなのだろうか?
サーキットを走る人はそうかも知れないが、普通はそれだけではないハズ。これ幸いなことに944シリーズは荷物をふんだんに詰め込める。リアシートを倒せば、かなり広々とした空間を作り出すことが可能。彼女との旅行だって楽勝だし、いざという時の工具だって大量に詰め込める。ただ、さすがにキャンプ場に944では行きたくない。だって砂利が跳ねてボディが傷つくでしょ?(笑)
高速を使った長距離移動を想定しているためか、ガソリン容量も80Lとたっぷりめ。燃費も市街地走行こそ6~7km/Lだが、高速となれば10km/Lもたたきだす。なかなかの万能選手なのである。
市街地走行もなかなか
(写真8)書き連ねた給油帳。汚い字だ・・・
初めて944ターボのエンジンを掛けた時、ちょっとガッカリした。911さながらの爆音を期待していたからだ。今考えるとなんともアホだなと思う。爆音インテグラからの乗り換えで、きっと麻痺してたんだろう。
911伝統の水平対抗エンジンではなく、2.5LのSOHCエンジンな944ターボ。しかし、排気量がある分、それなりの重低音を奏でる。うるさい程ではなく、かといってこれ以上うるさくしようとも思わない。1年乗るといい感じにしっくりくるようになる。私は排気音こそBGMな変態だ。冬でも窓は開けて走る。気になるなら閉めれば、排気音は綺麗に消える。お好みでどうぞ。
さて、クラッチは国産ノーマルからすれば重たいらしい。前のインテグラは強化クラッチが入っており、かなりの手応えがあったが、それに比べればなんてことない。クラッチミートポイントがわかりやすいのと、低速トルクが太いので発進は楽勝。ただしシフトストロークは大きめだ。ただ、街乗りだったら2速ないし3速に放り込んで置けばこと足りるので、シフトは特に気にならない。
(写真9)シフトノブは球状でにぎりやすい。ただ、革がはがれやすい。
走り出して思うのはパワステがついていながらも、適度な重みを感じるハンドリング。路上の凹凸で怖い思いはしないが、轍は結構とられる印象。操ってる感があり、私はこの味付け嫌いじゃない。「ちゃんとハンドル握れよ?」と言われてるかのようだ。
1速2000rpmくらいで2速にシフトアップして加速してみると3000rpmまでは「ノソーっ」と加速。3000rpmを超えたあたりから本格的にブーストが効き、加速Gを感じる。そこからも踏んでいくと「シューシュシュシュ」とウエストゲートからの排気音と同時にどっかん加速開始。みるみるスピードメーターが回っていき、あっと言う間に3桁に届きそうになる。
(写真10)メーターは300km/hまで刻まれている。こういうところが刺さる。
絶対的な加速は他の国産車のほか外車でも上はいくらでもあるだろうが、特筆すべきは加速中の安心感というか、安定感が全く違う点だろう。よく地を這うようなと言われているが、まさにそれで、重心が低い恩恵をフルに受けている。
走る、止まる、曲がるがクルマの基本だが流石はポルシェ、ブレーキ、効きの良さも一級品。残念ながらこの944ターボにはABSはついていないが、街中ではフルブレーキングすることはないから問題ない。タッチも自然でガックンブレーキとは無縁の地。ただし、パッドのせいかホイールはブレーキダストで汚れやすい。
(写真11)走るたびにフクピカで拭いているためか、まだ綺麗なホイール
街乗りで気になることと言えば、クーリングファンの音がやかましい点だろうか。夏場はエアコンをつける関係でファンがさらに回るからエンジンルームがファンの演奏会。今のクルマの基準でいくと、壊れてるんじゃないかと思うだろう。それくらいやかましい。でも、それも時間とともに許せるようになってしまった。いやはや愛着が湧いてる証拠だ。
(写真12)猛暑日以外はサンルーフあけるだけでも涼しい。
高速も山もお手の物
(写真13)リアのアンダーカウルが空力に大きく作用する。
もはや説明がいらないくらいに高速は944ターボの独壇場だろう。速さだけじゃなく、移動による疲労感のなさや整流効果による高い安定性などは特に優れている。ただし、安心感が高いかわりに速度が出やすいので、そこは注意すべき。高速はポルシェのポテンシャルが解き放たれる場だ。
しかし、路面コンディションが優れていないときはターボを効かせてはいけない。簡単に駒のようにスピンしてしまうだろう。強烈なトルクに加え、50:50の重量配分、そして電子制御は皆無だ。安易に他のFRの挙動と同等に考えてはいけない。実際に経験した私だから、強く言っておく。
ワインディングもこれまたFunな場所にかわる。
ドライコンディションなら50:50の重量配分の恩恵をフルに感じられるだろう。コーナーはオンザレールに曲がっていく。テクニカルな視点であまり伝えられないが、フィーリングの面でいうと、"人馬一体"感というか、クルマと人が一体になった感覚がある。だから、コーナリング中でも怖い思いはしないし、逆に「まだまだ~!」というやる気さえ湧いてくる。
ただ、ロールがちょっと気になるときもある。特に切り返しの多い道では車体がふられる感覚があったりする。単純にドライビングスキルが足りないと言ったらそれまでだが、やっぱり 944ターボの醍醐味を味わうなら中速~高速コーナーがベストだと思った。
(写真14)ノーマルのリア足。奥にメッツのおじ様。お世話になります。
長く乗るためのコダワリ
(写真15)ボディカバーで汚れ、紫外線から車を守る。カバーは専用設計。
一年は乗ってこれたが、これから先もずっと長く乗って行きたい。そんな伴侶みたいな944ターボだから、日ごろからきちんとメンテナンスしておきたい。
ガレージ保管は車好きの夢だが現実はなかなか難しい。青空保管の人も多いのではないだろうか。しかし、青空保管には様々な天敵がいる。紫外線、ネコ、雨・・・。
それらを回避する上でボディカバーは有効だ。私が使用しているボディカバーはUSA製で944シリーズにベストフィットされるように専用設計されている。写真にもあるとおり、綺麗にボディにかけられる。
よくボディカバーは風に弱いと聞くが、私の場合ボディーカバーに穴を開け、補強した上でゴム製の紐で前、中、後の3箇所をとめている。結果、台風でもボディカバーは微動だにしていなかった。
しかし、その強固さが故、カバーかけは恐ろしく面倒だ。やり方は文章で伝えるのが難しいので省略するが、駐車場でひざまずく必要があると言えばわかるだろうか。
ただ、乗る機会も週1回なのでそれほど面倒には感じない。すべては愛車のためだと割り切れば苦じゃない。
(写真16)キルスイッチ。バッテリーの延命に一役買ってる存在。
保管の際はカバーの他、キルスイッチもオフにして帰る。乗らない間の放電を避けるためしか意味がないが、おかげでバッテリーは延命できている。
ただ、弊害としてはいちいちボンネットを開ける作業が発生すること、車内の時計がリセットされること、オーディオの設定もリセットされること。電子機器たっぷりな人ならきついが、バッテリーあがりを未然防止できるんだったら、かなり頼りになる存在。エンジンルームの点検も兼ねるというのがミソ。
(写真17)オイル交換はこまめに。
エンジンオイルは3000km or 半年サイクルで実施している。これは944シリーズ乗るような人から言わせれば当たり前だと思うが、エンジンオイルは小まめに換えるべし。前回は5W-40のSUNOCOだったが、今回はメッツさんのTOTALの15W-50をチョイス。換えたばかりだから、効果の実感は薄いがこれからに期待大。
最後に
(写真18)最も好きなアングル。ブリフェンがたまらない。
長くなってしまったが、最後にこれからについて。
ワインディングを走っていて楽しい反面、自分の腕のなさにちょっと悲しくなる場面もあった。無理はできないけれども、もう少しスムーズに駆け抜けたい気持ちはあった。シフトワークがへたくそということもあるが、やはりストロークの長さにギクシャクしている気がする。対策としてショートシフターの導入を検討していきたい。
さて、一年後は車検だ。車検でしっかりと整備させたい反面、費用面での不安が残る。どこまでやるかはショップと相談だが、予備整備も含め可能な限り対処したい。
現在、不安なのは燃料系。異音等はないが、記録簿の履歴からたどるに最近、燃料ポンプ、フィルターの交換暦がない。燃料系の不良は突然の不動を巻き起こしかねない。きっちり対処していくつもりだ。
次の一年ではより一層、944ターボの深みにはまっていくと思う。オフ会も可能な限り参加したい。
来年の今頃には変態的な951フリークになっているだろう(笑)
(インプレ?終)
ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
魅力たっぷりな、944ターボこれからも元気に走っていきますので、どうぞナメブログの応援宜しくお願いします!
では、また!!
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Posted at
2012/10/27 22:08:30