毎度お馴染み、何故か気がついたら記事が長文になっているイワマン二等兵です。
今日は、ここで書く話題ではないかもしれませんが、ルパン三世の話題です。
まあ、独り言程度の内容なので、いつもの通り暇な方だけ読んでいただければ…
本日金曜ロードショーで新しいTVSPのルパン三世が放送されますね。
ルパン好きを自称しアニメのルパン三世はほとんどの作品を網羅し、
劇場版のvs複製人間とカリオストロの城に至っては、それこそ当時のVHSのテープが
擦り切れるほど観て、一時期は両作の台詞の8割程を暗記していました。
今でも思い入れの強い作品は視聴すれば次の台詞や展開を鮮明に思い出すことができ、
その気になれば暇なときに脳内で再生して時間を潰すことも可能です。
というわけで、今日も華麗に2時間盗まれて来ようかと思ってます。
40年以上も長く続く作品であり、その新作が今でもリリースされる…
ということは、とても恵まれたことではあるのですが、
個人的には「ルパン三世の新作」と聞いて素直に喜べない自分がいます。
別に声優陣一新に不満があるわけでもなく、(むしろ年齢を考えれば遅すぎるくらい)
一部辛口の人のように「クリカンのルパンなんか見れたもんじゃねーよ」とか
酷いことを言うわけではありません。
ルパン三世の声優が代わるのは今に始まったことではありませんでした。
ルパンも、不二子も五右ェ門も銭形警部も、過去何回も声優が代わっています。
唯一小林清志さんで変更が無いと言われる次元でさえ、
過去に1度だけ違う人が演じていたことがありました。
栗田さん演じるルパンも、正直もうちょっと頑張ってほしいとは思いますが、
山田ルパンの研究などよく頑張っておられますし、
むしろ「この台詞はクリカンルパンの方が決まるな」と思うこともあり、
まったく駄目と切り捨てているわけではありません。
正直、極端なギャップが無ければそれを理由に見ないということはないです。
じゃあなんでよ?と言われますと、いろいろと言いたい事はあるのですが、
一言でまとめるのなら「ルパン三世は20世紀の作品である」ということです。
ルパン三世は、それこそ金庫がダイヤルひとつのドデカイ黒々とした金庫や、
コンピューターが紙に穴開けただけの暗号テープ出しちゃったりするような時代に、
明晰な頭脳や超人的な運動能力などを駆使して、常識外の犯罪を華麗にやってのけるルパンと、
それを血眼になって追い続ける銭形警部がいて初めて成り立つ作品のような気がするのです。
つまりは、ルパン三世に一番大事なのは「その時代の雰囲気」だと思うのです。
今のように高度に発達した世の中が舞台では、
ルパン三世本来の魅力が半減しているように思えてなりません。
90年代の作品までは許せる…というか、「その時代に合わせたルパン」
ともいえる作品が多かったのですが、2000年を迎えてからここ10年ほどの作品には
そういった感じが見られないと思うのです。
言うなれば、21世紀に入り急速に発展したIT社会に、ルパン三世という作品は対応できなかった。
悪く言えば時代遅れなコンテンツになってしまったように感じられるのです。
「現代」という時代の雰囲気を、ルパン三世という作品で表現するのはもう限界だと思うのです。
そうなってきているから、展開がワンパターン化してきて、
見ていて「次はどんなことをするのだろう」というワクワク感がないのです。
ルパン三世という怪盗は、常に新しい発想を生み出さなければならないのです。
それで過去の威光(ネタ、アイディア)に頼るだけで、新しいものを作れなくなったのであれば、
ルパン三世という作品を作るのはもう辞めるべきではないでしょうか。
そんな風になってしまったものが多くなった(と、私が考える)ルパン三世を、
未だに毎年放送されるTVSPで見るのは、年老いたルパンが
「時代は変わったなぁ…オレも昔はよくやってたもんだが、今ではなぁ…」
などとぼやいているのを見ているような気分になるのです。
そのうち、現代の雰囲気を上手く生かしたルパンが確立されるか、
意外な発想でルパン四世や
ルパン八世のような、次の世代に移ったルパンが
作られない限り、この私のモヤモヤが収まることは無いでしょう。
本当に、どうにかならないのかねぇ…