ダムの風景　王泊ダム

温井ダムの上流にある王泊ダムは太田川３ダムのひとつ。
昭和１０年完成、昭和３２年再開発と、日本で初めて、本格的に嵩上げしたダムです。中国電力のホームページには歴史的電力遺産として工事中の様子も紹介されています。

右岸上流にある吊橋跡やインクラインの遺構は、旧ダムを物語っています。

現在の堤高は７４ｍ。10.5ｍかさ上げしたそうですから、写真の水位辺りが旧天端位置でしょうか。

狭い天端を発電所取水ゲート操作室と思われる建屋が跨ぐ、タイトなレイアウトです。

クレストゲートの工事中でしたが、天端は立ち入れました。

本当に狭い立地ですね。
直下には水路橋があり、滝本ダムのある滝山川発電所に送水しています。

太い送水管ですね。

一方右岸の維持放流の出ている先からは、旧ダム時代から存在する下山発電所に送水しています。新旧ダブルで活躍する王泊ダムです。