ダムの風景　豊稔池ダム

豊稔池ダムは昭和5年完成で、国の重要文化財です。
我が国に2ヶ所しかないマルティプルアーチダムです。他方の大倉ダムがダブルアーチに対し、豊稔池は5連アーチでバットレスダムの一種とも言われます。

よく見ると一番右岸（写真左）は吐いた先の側水路に一旦溜めてから90度曲げ中央に流す構造で、一方左岸は堤防のような減勢工で受けた後にやはり90度曲げ減勢池に落とす仕組みです。直下の洗掘を防ぐよう考えられた構造ですね。

ヨーロッパの古城の様な風景は印象的です。柱にある吐きはサイフォン式で、ユル抜きの際には豪快に吐くそうです。相当なパワーでしょうから減勢工が複雑なのもうなづけます。

しかしながらほとんど吐いていない時には開放された通路があって真下に寄ることが出来ます。

アーチのに入るとまるでギリシャの神殿（行ったことないけど(;´∀｀)

吐きは多彩で、サイフォン・提頂・土砂吐きに加え、底の部分にも放流バルブがあります。

説明看板には提頂部は自然越流4門と記載されていました。アーチ4個分ということでしょうね。

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手作り感満載のパンフもあって、地元の誇りとして大切にされている様子が伝わってきました。