アユーデンのブログ一覧

釣りに関しては数年振りに思った所で思ったように釣れる状況の三面川。

写真のように背掛かりの黄色い鮎がバンバン釣れました。

午前中、3時間の釣果
<
１日やると60越えてきます。一度オトリ缶に移さないと…💦
そんな状況の三面川でした😁


そして事件は最終日。
この日は、午前中釣りをして1時には帰路につく予定、
目標は30匹。
6時まで放水してたダムの濁りが入ってるので,このエリアの濁りは9時までです。よって少し遅い、8時半スタート。

まだ濁りがあるので オトリ店前の浅いちゃら瀬


連休最終日なので昨日と比べるとまばらだった



一時間5匹程釣れたところで今日の本命と決めていたオトリ店から１００m上流のうっすら中洲のある分流の頭。

写真中央に丁度人が写ってる位置に入りました。

苦戦しつつ１時間、 時間は11時、７～8匹釣った時、魔の数分が来ました。


上の写真はオトリ店前から上流を見た写真。

中央に人影あるその場所で釣りしてました。
写真左側は川の呼び方では右岸(うがん)を見て左岸(さがん)に背を向けて釣りをしてました。


背後(左岸側)で物凄い音
バシャバシャ!

え?(振り向きました)

左岸側にスプラッシュの中、真っ黒な塊が見えました。

熊だ…
直ぐに解りました

でもまだ中洲の向こう、熊までは３０mあります。
こちらには落ち度は無く(威嚇した。驚かせた等)熊は人のいない方向に行くのかな？
って心のどこかで思ってました。

しかし、その直後こちらに向かって猛突進!

「自分に、」では無いことを祈りつつ、熊に背を向けず下流方向に横走り(100m下流に３人いる)
(この時「背は向けるなよ！」って聞こえたような気がしたが誰も言ってないらしい)


走れば走るほど私の方向にブレずに向かって来る。

下流でも『熊だ』と大声で言っている。

ドドドッドドドッドドドッドドドッ…

凄いスピードだ。
まるで止まる気配が無い。

写真はイメージだがネット上でアングルが一番近いのを抜粋させてもらった。
ただ、胴体など見えずもっと正面だ



私が走るから止まらないのか?

とも思い、熊が中洲の中央くらいに来た所で私が止まって仁王立ちしてみた。
竿を両手で持ち、構える格好だ。

走ってくる熊は真正面なので、こんもりと丸っこい
真っ黒かと思ったが意外と茶色い。
口はパカッと開いてるので赤っぽい部分もあった。
目は黒いが。私と目が合っている事が判る。


その距離は10m無かったかもしれないが意外と冷静だった。


だんだん大きくなる熊を見ながら、本当に色々考えた。

その一瞬で、素早く順番に、
ではなく、同時に100以上考えたかもしれない。
人に話してるとき等状況を思い出す度、後から後から出てくる。

ここに書いたらきりがない

自分の人生はこういう終わり方か。。
今日熊に襲われるの全国で俺だけかな～
わかってるよ!(下流で熊だ!って叫んでるから)
誰も助けてくれないよな～
下流の人が羨ましい…
本当は熊じゃないかもしれない(現実逃避)
とか、くだらない事が多いが、
『ここに自分の家族が居なくて良かった』って浮かんだ事が冷静でいられたきっかけな気がする。
おそらく唯一の「良かった」である。


さて、突進続けて10mを切った熊は止まる気配が無い。。


やっぱりダメだ❗

再び走り始めた私。
念のため熊を見ながら走る。


先程の色々考えた一つに
『地上戦より水中戦のが軽症で済むかなぁ～』
があったからか？
熊からより遠くに逃げるため？
か記憶に無いが、宮本武蔵の如く横っ走りしてた私は無意識に右岸寄り(深くなる)に入りながら下流に走ってました。


その間も熊から目を離さず。

熊は私に向かって勢いそのまま、中洲から川に入水！

ザバァー！




そしたら熊は減速!
正面しか見せなかった熊の真っ黒な横が見えた。
軌道が変わった!!チャンス!!

そこから一心不乱に振り返らず逃げた。
そこで、走りながらもう一度左後ろを見た。

私の背後１m程上流に黒い塊がいる。
でも(熊の)後ろの方。頭は既に右後ろに通過してるようだ。

今度は右後ろから来る気がした。

今度は中洲側へ寄りながら走る!



その時、下流で見てた釣り人が
『行ったから大丈夫だー!走んなくて大丈夫だよ!』


それでも走るのは止められなかった。
走りながら熊がいるであろう右後ろを初めて見た。
右岸目掛けて泳いでいる。(走ってる？)

100m下流の釣り人に合流直前、熊が右岸にたどり着き、また凄い音をたてて川から上がって山に消えて行った。

これで初めてホッとした。

実際の現場の写真

青が熊、白の丸が私の立ち位置、黄色矢印は消えて行ったポイントです。


下流で見てた人はぶつかったように見えたようです。

合流直後
『熊も早いけどおたくも早かったねー』って言われて、動揺からか
『陸上部でした』ってよくわからんウソをついた。

今回、たまたま逃げ切れたのは川に助けられたとしか言いようがないです。
でも、最初から、又は熊を認識した時点で川深みに移動したとしたら助かったのか？
それとも、今回のように充分に熊を引き付けてからサッと川に入ったのが良かったのか？
それは解りません。
もし、後者が正解だとしたらそれを狙って行動するのは非常に難しいです。
当たり前ですが初めての経験で、もしも次回があるとしたら同じ行動がとれるかといえば自信はありません。。

熊が入水した瞬間「減速」と気のせいかもしれませんが、私には怯んだように見えました。
それから私の後ろ(上流側)に熊が来るまでの熊の行動は、私は見てないので解りません。
下流の人達は熊と私が完全にぶつかった様にみえたようです。




今回、熊が登場するまでの私に落ち度は無いし、会ってからもどうすることも出来なかった。これが腑に落ちません。(予防策が取れないため)
もし、予防策を取るとしたら村上市役所の言うとおり
「行かなきゃいいじゃん」
だけである。。

この日9/19日の熊の目撃情報はこの１時間後、私が遭遇した西興屋から1.5km上流の水明橋で小熊三頭。
やはり、左岸から右岸に消えて行ったという事です。
私に襲いかかって来た熊はこの小熊の親だったと仮定すると少し理由が解ります。






最後に一番腑に落ちないのが村上市役所です。
上でも最後少し触れましたが、
私も当然、村上警察にあったことを伝えました。警察から市役所に伝えるようです。
しかし、小熊の目撃情報しか上がって来ません。

翌日、村上市役所の環境課に電話。
既に当日に連絡は受けてるようです。
『なぜ危険な熊の情報は発信しないのですか?』と聞いても上手く交わされて答えてくれません。二日に渡り二回電話して『あのポイントは来週も県外ナンバーがいっぱい来ます。本当に危険だから言ってるんです❗』
と訴えましたが『折り返していいですか』と言ってそれっきり💢


なぜ隠蔽したがるのか?
目撃情報ではなく被害情報だからか？
この村上市で怪我人、死亡事故を出したくないだけなのに。
命拾いをして良かったのですが、、とても残念です💧

この記憶は薄れないと思うが、
備忘録として、説明文として、教訓としても残したく、少々長文になりました。

兎に角、生きてて良かったぁ～😂