またまたヒネリのないタイトルで、そのままの話です。
フィルムネタ続きますが、はまると集中的にはまる傾向があるもので...。
来月に引っ越しを控え、昔のネガをデジタル化してプリントを処分しようとスキャンを始めました。
(引っ越しでもっと他にやることあるだろうという話はありますが)
いざスキャンしようとすると保管状態が悪いためか結構な数のネガがカビている。
カビたネガをスキャンするとこんな感じになります。

*若干トリミング、AEで補正なし。
(1990年鈴鹿のF1日本GP見に行った時の駐車場で撮った写真、懐かしい...後ろの車は...)
なんとかならないものかとネットで検索すると。
こんなのが出てきた。
エタノールでカビを落として、現像タンクで水洗・ドライウェル(水滴防止)して乾かすという荒業。
現像タンクは持っている、ドライウェルもあったような気がする(10年前のものですが)費用はかなり安そうだしなんだか落ちそうな気がしますが...大量に処理するのはかなり手間がかかりそう。
乾かすのにフィルム吊るしていたりしたら家族の顰蹙を浴びるのは必至な気が...。
他に方法がないかなぁといろいろ見ていたらこんなのが出てきた。
フィルムクリーナーなるものがあり、これでカビも落ちそうで、水洗しなくてもなんとかなりそう...。
(スキャン後ネガがダメになってもいいかかという気でもある)
上記リンクだとフィルムクリーナーは富士フイルムのものを使用していますがこれが250mlなのにとても高い!(書く勇気がない...後述)。
調べていたらプロラボの堀内カラーブランドのものが業務用500mlで1,780円とお手頃価格であったのでこちらを入手。

拭き取りはちょっと高い(1,680円-100枚入り)ですが記事に出ていた「ペック・パッド」を購入。

ビッグカメラで「ペック・パッドどこですか?」とお店の人に聞いたら「何ですかそれ???」で、「なんか拭き取用の紙で...」などと説明したらえらく怪しまれましたが、フィルム関係小物の棚を探してくれて奥の方にあったものを購入。
フィルムを拭くには最高のモノらしいですが聞いたこともありませんでした。
世の中にはいろいろなものがあるんですねー。
なんだか白い板もあった方がいいらしいので100円ショップでA4の額縁を入手。

あとはやるだけだ!!!
(車のケミカルとか全然買わないし洗車もしないのにねぇ.....。)
額縁の板の上にネガフィルムを置き

堀内カラーのクリーナーをたらして指でゴシゴシしましたが.....。
(主に乳剤面)

ネットで見たイメージではもっときれいに落ちるかなという気がしていたんですが、頑固なカビはなかなか落ちない。
最後はクリーナーをドボドボたらしてしばらく漬け込み、指でゴシゴシやったらこうなりました。

カビもそれなりに落ちたましたが、なんだか他の色も落ちたような...。
板の上が粘ついていたので何かしらは溶けたような気がします。
(ネガって結構丈夫なことがわかりました...)
でも暗めに補正すると

まぁ見られるようになったので
こんなものかなぁと思い作業を進めました。
でも「富士のクリーナーを使えばもっときれいに落ちるのではないか?」という思いが消えません。
堀内カラーのクリーナーは匂いから判断するとエタノール系なので、無水エタノールは買ってきても変わらなそうな気がする....。
ということで買ってしまった。

これ1本(250ml)で高級ウィスキー1本分。(バカかもしれない...)
家族が寝静まった深夜、前日作業したネガに改めて富士のクリーナーを使用。
瓶から「どぼっ」と出て「思わずうわっ」と叫んだり(貧乏性なので)しながら試しました。
使用感は明らかに堀内カラーのものより、揮発性が高く、たらしてスグに擦らないと気化してしまう。
(同時に瓶に蓋を速くしないとどんどん気化しそうなのでこれも大変)
結果、

*スキャナAEなり無補正
とりあえず堀内カラーのクリーナーの拭きムラが消えたのと、若干カビが落ちたか...。
微妙といえば微妙な結果。
他のネガでも、これも’90年F1日本GPでの風景、特別出演B氏お許しください...。
未処理

堀内カラー クリーナーのみ

富士クリーナー使用

*これもスキャナなりAE無補正
この年の日本グランプリは、セナとプロストが1コーナーで接触リタイアの波乱の展開でベネトン勢が1位2位で鈴木亜久里が...ではなく、
まぁ富士のクリーナーを使用した方が若干キレイですし、確実に拭きムラはなくなっています。
でも富士のクリーナーをどぼどぼ使うほど劇的でもないので....。
○カビネガは、
1.ネガを並べて 堀内カラーのクリーナーをドボドボ、指でゴシゴシ
2.液が乾かないうちにペック・パッドでふき取り。
3.富士のクリーナーをペック・パッドにつけ擦り気味に拭く。
4.なにもつけていないペック・パッドで仕上げ拭き。
という作業工程に固まりました。
慣れてくるとネガ前処理はスムーズに行くようになりました。
フジのクリーナーは簡単に拭いても汚れが取れる。
プロ仕様なんでしょうが値段だけのことはあると思いました。
(私には過剰スペックのような気がしますが)
でもスキャン(若干画像補正入れて)24枚撮りで1時間、36枚撮りで1時間半。
結構大変です。
こんなことやっているより引っ越しに向けもっとやることがありそうですが....。
(今日もスキャンしながらこの記事書いてるし)