ドラスタの弱点！ドライブシャフトオーバーホール＆補修

ドラッグスターの弱点である
ドライブシャフトのオーバーホールをしました。
私の個体も譲り受けた時点で
写真の通りシールが破損しひび割れバネが
どこかにいなくなっています(^^;)

ドライブシャフトはメンテナンスフリーと
思われていますが、違います。
ギヤオイル以外にもシール類やグリス
を定期的に交換しないとスプラインや
ドライブシャフトが破損して走行不能に
なります。
https://hotshotmc.com/work-blog/dragstar_trouble/

手順は難しくありません。

ジャッキアップしてリアドラムブレーキと
ドライブシャフト、アクスルシャフトの
合計7つを外しリアタイヤを外せます。

リアタイヤを外したら
ドライブシャフトのボルト4本と
サークリップを外せば分解できます。

下記YouTubeが参考になります。
https://www.youtube.com/watch?v=MK6LomqszM8

開けてみるとグリスは黒いタール状で
完全にダメになっていましたが
スプラインに錆びは無く無事でした。

しかし！！
写真の通りドライブシャフトに溝が(^^;)
この溝はシールのバネがシャフトに接触して
削られたものです(´;ω;｀)
※新品ではこの溝はありません！

新しいシールを付けても
溝によってシールが削られてしまうので
ドライブシャフトを補修します。

J-B Weldというエポキシ樹脂系の
接着剤を使い溝を埋めます。
パテ代わりにも使えて固まると
溶接並みの強度が出る優れモノです。

コツとしては赤の硬化剤の
割合を少し多めにすることと
2,3分程度よく混ぜることです。
そうしないと硬化不良を起こします。

溝に合わせてマスキングテープを付けて
ほんの少し厚く塗っておきます。

この接着剤は硬化しても痩せません。
厚塗りしすぎると削るのが大変なので
マスキングテープ分だけ厚く塗っておきます。

12時間程度経って硬化したら
ヤスリで削っていきます。
削るときはドライブシャフトを
極力つけないように力を入れず削ります。

指で触って段差がわからないように
なればOKです。

面精度はあまり求められない箇所ですので
ピカール等で磨くことはしませんでした。

完成です。
接着剤で埋めた溝はシールに隠れます。

綺麗になって気持ちがいいですね！
シリコングリスを塗っておくとシールを
入れやすいです。

ミッション側のスプラインのグリス交換と
ブッシュも交換しておきました。

乗り味は何も影響しないと思っていましたが、
ビックリΣ(￣□￣|||)
原理は良く分からないのですが
ミッションの入りがメチャクチャ
良くなっているじゃないですか！！

ドラッグスター乗りの皆さん！
長く乗るために是非ドライブシャフトの
オーバーホールをしてあげてください！
ご自身で作業が難しい場合はタイヤ交換等
タイヤを外すタイミングでやると工賃を
安く抑えられますよ！

◆交換部品
カバー ダスト　35C-46297-00
ブッシュ 4VR-22184-00
サークリップ(13H) 99009-18400
シール 1 5FB-46136-00
シール 2 5FB-46137-00