
VS といっても、V37とマークXが、首都高速で激しいバトルをしたわけではない。
最近はクルマは手段であって、クルマそのものが趣味である人の人口は減りつつあり、例えば会社の50人の部門で見渡したときに、ドライブが好きで、クルマの話が10分以上続けられる人は3名くらいしかいない。寂しい限りだ。
そんな会社の中の数少ないクルマ好きと、一度ガラガラの夜の首都高を快適に走ってみようということになったのだ。お互いのクルマを見るのは初めてである。V37は2015年末に、マークXは2016年に購入したので、新しさもほぼ同じくらいだ。
家も近いので、コースは私がいつも使っている100キロ以上首都高を走って500円で済ませる大黒PAめぐりコースである。
板橋本町から入り中央環状で大井まで下りて、湾岸線で大黒PAまで行き、帰りは湾岸線を葛西JCTまで走り、中央環状を北上し、最後は川口線に入り、鹿浜橋で降りるコースである。
いつもは途中のPAに寄ることもないのだが、今回は互いのクルマ鑑賞もあるので、行きは大井PAで停車。相手のクルマを物色しながらしばらく過ごす。
大黒PAは3連休ということで、混雑を覚悟していたのだが、到着したAM1:00には、半分くらいのスペースが空いている状態で、騒がしいクルマもほぼいなかった。今回はR34が目立った。
マークXは2.5リッターの中で一番いいグレードなのかな。かたやV37はタイプPなので真ん中のグレード。以下は、この2台のクルマを見て、触っての素直な感想。
- マークXは上品な大人のセダンの筈なのだが、今回の同僚のクルマはエアローパーツが付いているので、マークXの方が、イカツイ外観のように思える。ホイールも18インチが標準のグレードだし。
- 前の席に座ったとき、室内空間は、マークXの方が高さがなく、前方が広いと感じる。全体的にはV37乗りとしては圧迫感が感じられる。
- 運転席の電装品は全体としてトヨタの方が華やかだけど、操作パネルにちょっと高級感が感じられない。華やかに感じられるのは、イルミの色が色とりどりだからかな。いずれにしてもマークXの方が高級な感じがする。V37は特徴としてマルチモニタが挙げられるが、下画面の色調はグレートーンで単調で、あまりデザインが華やかではない。なんだか象徴的で、昭和の頃から聞こえてくる「技術のニッサン」と「客受けする商品を開発するトヨタ」という話に改めて納得する。
- トランクはマークXの方がずっと広そうだ。
- 走行時の室内の音はマークXの方が快適か。静かさという意味ではあまり違わないのかもしれないが、V37はベンツのエンジン音がやはり気に入らない。ああ、早く国産エンジンをスカイラインセダンに。
- 18インチタイヤって、もっと路面の振動を拾うのかと思いきや、どっこいどっこいだった。ひょっとして静粛性を損なっているのはV37のランフラットタイヤか?
純粋に値段で考えるとV37の方が高いのかもしれないが、最上位グレードを保有している満足感というものは、それを上回るものがあるのかもしれないと思った。別に欲しい装備が付いているわけではないのだが、タイプSPを見ると、なまじフロントマスクでSPだけは違うとわかるので、羨ましい奴め、と思ってしまう。
でもやっぱり、いいところや悪いところがあっても、ニッサンが好き。そしてスカイラインが大好き、という結論になるのだった。
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V37 | 日記
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2017/07/16 22:00:20