
インテリジェントクルーズコントロールの紹介は日産によると以下の通り。
「ドライバーがセットした車速で定速走行するか、またはセットした車速を上限として、車速に応じた車間距離を自動的に維持しながら走行することでドライバーへの運転負荷を低減。追従する車速の範囲を停止まで拡大しました。」
この機能を意識して、最近は週末の定番ドライブコースである、首都高の中央環状を流しながら確認してみた。
セット可能速度は、40~100キロとなっているが、実際には114キロが設定可能な最大速度となっている。日本の道路の法定最高速度は高速道路の100キロのはずであり、これを超えているのはメーカーとしての是非が問われるところだが、高速道路で14キロオーバーだったら現実的には捕まらないからという理由なのであろうか。
また、前のクルマとの車間距離の調整は3段階で、一番間隔が狭い設定にすると10数メートル程度で追尾してくれる。一番広い設定にしても数十メートルだろうか。設定速度が異なっても、この車間距離が劇的に異なるようなことはなかったように感じた。
最後に解除される条件だが、基本的には車両が停止したとき、またはブレーキを踏んだときである。
さて、直線でクルマが流れているときには、想定どおりの動きをしてくれたので、フムフムと納得していたのだが、解除の条件は改めて理解することとなった。
何が起こったか。
昔乗っていたR31には、クルーズコントロールは付いていたが、車間を保って走行するといった高度な機能はなかった。記憶が確かなら、設定した速度で走ってはくれるが、前にクルマが接近したときには、運転手がブレーキを踏む必要があり、その段階で設定は解除される。
この感覚でV37に乗っていると、ちょっとびっくりすることが起こった。
速度を最高の114キロに設定し、直線を走っていた。そのうち、ちょっと渋滞気味のジャンクションに差し掛かる。クルマの流れは遅くなり、V37も前のクルマの減速にあわせて、距離を保って減速する。時速10キロ程度のノロノロ運転がしばらく続くが、V37は勝手に前のクルマに追従してくれるのでブレーキを踏む必要がない。
この段階で、すっかり「なんだよ、こんな夜中に渋滞かよ」という気持ちが、クルーズコントロールが動作中であることをすっかり忘れさせていた。繰り返すが、V37のクルーズコントロールは、停止するまで有効なのである。
やがて渋滞が終わり、ジャンクションから各方面へのクルマが流れ始める。当方の進む方向へ行くクルマは少なく、突然前にクルマがいない状態になった。すると...V37は114キロまで加速しようとするのである。ジャンクションなので、きついカーブが続く中で、である。
ちょっとびっくりした。きついカーブで突然どんどん加速していくのである。一瞬クルーズコントロールが効いていることを忘れているので、そりゃあもう...びっくりした。まあ、ブレーキを少し踏めば加速は解除されたのだが。
というわけで、クルーズコントロールは知っていたが、「インテリジェント」クルーズコントロールが何かを体感した日であった。
Posted at 2016/01/17 00:13:55 | |
トラックバック(0) | クルマ