
ロデオの対面ソファーはクッションも厚く幅も十分だけど、軽トラ並の直角シートなのがいまいちだった。
ちょうどMonotaRoで在庫処分のスライドレールが1本200円位であったので100均ショップのスノコと合わせ技でリクライニング機構を追加。
車速、エンジン回転数はもちろん、燃料噴射量、水温、油温その他もろもろの制御データーが簡単に取り出せる、はずなんだけど欧米ではODB-Ⅱという統一規格情報開示が20年も前から義務付けられているのに、ガラパコス島国日本では非公開のメーカー独自規格が横行していてデーターを利用した開発が難しい。あらゆる商売は情報格差により利益を生むけれど、そこを乗り越えて自由競争による全体利益拡大を目指してほしい。

ブナの森で眠りにつくためにキャンピングカーを買った。
北海道から九州まで旅を繰り返して到達した場所は自宅から1時間足らず。静かな里山の集落のはずれに人目を避けるように建つ平屋。美しい雑木林に囲まれ中央にシンボルツリーのブナがそびえる。
井戸に石油瞬間湯沸機を接続しロデオの給水口へ、石油温水熱源器を設置して床暖房にした。もともと洗濯機乾燥機に食器洗浄機まで備えるロデオでの生活は快適で、もはや自宅で過ごすのとなんら変わりない、むしろコンパクトにまとまっていることで家事ははかどり掃除も簡単で灯油は減らない。窓が多いから内と外の感覚があいまいになり息苦しさは感じない。開放的な景観が広大なリビングとなり満天の星空が巨大な天蓋になる。隣はすぐ他人の家が当たり前の市街地では内と外を明確に分けなければ落ち着かないから家を大きく豪華にすることを考えてしまうため銀行と不動産屋とハウスメーカーに大金を吸い取られてしまった。 キャンピングカーは狭い空間の中に家屋に近い機能を詰め込むため、多数の電気電子機器が搭載されている。電力は車のオルタネータと外部100Vをカーバッテリーとは別に搭載するサブバッテリーに充電して供給する。太陽光発電システムがもう少し普及すれば、ソーラーパネルから曇りでも充電できたり、リチウムイオン電池に急速充電することも可能になるだろうけれど、現在の技術水準では急速充電に不向きな鉛蓄電池に走行充電が主体となるため、特に滞在型の旅では電力供給が不足しがちになる。サブバッテリーが空になると明かりも水もガスも使えなくなり、只の箱と化したキャンピングカーはあらかじめ不便を想定したテントよりも惨めなもの。
キャンピングカーのかよわい心臓ともいえる電気を総合管理制御する専用品は市場に存在せず、汎用の単機能市販品を個別に流用しているため制御機器が多数必要となり購入費用が嵩み電力ロスが多く管理も大変で、スイッチを切り忘れたりするとバッテリー上がりに直結する。鉛蓄電池は過放電に弱く、一時的にでも空にすれば寿命を縮め、空のまま数日放置すれば使用不可となる。ユーザーは常にサブバッテリーの残容量を心配しなければならないけれど、残容量の正確な把握も困難なため、電気トラブルにより旅行計画の変更を余儀なくされることもある。
少ない電力を最大限生かすために、放電量と充電量をモニターするとともに累計から残容量を高精度に推計、運転中でもタッチパネルで簡単に機器のON/OFFが可能で、過充電なく最短時間で充電するよう最適化できる充電プログラムを備えた総合管理制御機器があれば、ユーザーは自宅に近い快適空間で旅に集中することができる。技術的には数個のFET(半導体スイッチ)、コイルとコンデンサによるDC昇降圧回路をUSB又はBluetooth通信対応ワンチップマイコンで制御し、スマートフォンやタブレット端末からモニター及び各種設定することで操作パネルが不要となりコストと車内空間を節約できる。外部AC100V入力からDCへの1次降圧は既存の定電圧装置(AC-DCコンバータ)を生かし、マイコン制御により2次降圧又は昇圧することで最適化充電とコスト低減を図る。
この制御装置は数世代前の技術で開発でき、材料費も小売ベースで数百円程度だけれど、キャンピングカーの販売台数は年間4,000台程度で車中泊仕様ワンボックス車等を含めても一万台程度、その1割が購入する大ヒット商品となったとしても@5,000円×1,000台=5百万円の利益にしかならず、企業に商品化は期待できない。誰も作ってくれないならDIYしかない。ついでに少し売れたら旅の費用くらいにはなるかも知れない。
これを見て誰かが作ってくれたら買う。開発労力を考えると割に合わないけれど、ロデオの快適化と高価なディープサイクルバッテリーを長持ちさせること、なによりモノづくりの幅を広げる楽しみのために、しばらく全ての休日と余暇を返上して取り組みたい。