ドアロックモーター 修理
1
日産のリコール隠しのドアロックアクチュエーターの故障です。
無償交換していた時期もあったようですが、とっくに過ぎています。
グリスが溶けだしてモーター内部に入り、コイルの軸をブラシの間に入り接点不良になるようです。
しかし、今回のパターンはモータに12Vをかけると最初はビュンと勢いよく回って遅くなるという現象でした。
コイルの軸側を磨いて再試行してみましたが、ダメでした。
もしかしたらブラシ側も磨けば大丈夫だったかもしれませんが、いっそのこと交換しようというわけです。
2
ばらしたモーターをよく観察するとローマ字表記で「マブチモーター」の文字が。
ググってみるとマブチモーターのHPが。
どうやら大手メーカーのようですね。
いろいろ調べるとほとんどの車種が同じモーターを使っているみたいです。
なので「マブチモーター ドアロック」で調べると事例やノーブランドの商品が出てきます。
右リアだけの故障だったので、1個でよかったのですが、1個買うなら4個買っちゃえってことで買いました。
3
購入した次の日に到着予定なのでモーターに付いているスプライン(ギア)を外しました。
これが大変。
スプラインを抜こうとしてもコイルの軸の方が抜けていくw
コイルの軸をまで抜いてそこからコイルの巻き線を切断。
モーターのコイルは鉄板を切りだして何枚も積み重ねて接着しているだけなのでその鉄板をニッパで1枚1枚めくっていきます。(会社でモーターを作る機械を作っていますので知っていましたw)
4
コイルの軸が取れてあとは軸からスプラインを抜くだけです。
3つ爪チャックがあったのでこれをバイス(万力)代わりにします。
強く締め付けてニッパでスプラインをテコの原理で持ち上げる!
動き始めるまでが固いですが、動いてしまえばOK!
無事に抜けました。
ニッパは無事ではありませんでした。
ちょっと刃先が変形しました。(当然のことw)
5
翌日の夕方にモーターが届いたので早速作業再開しました。
新しいモーターにスプラインを挿すとスカスカ。
これは予想していました。
古いモーターの軸が潰してありその状態で圧入されていたからです。
同じように新しいモーターの軸を潰すのが確実ですが、潰し方によってはモーターとスプラインの中心がずれてしまうので接着したほうがいいです。
6
接着というとボンドやアロンアルファなどをイメージすると思いますが、製造業の会社に勤めている私はロックタイトがすぐ思いつきました。
ロックタイトとはネジ緩み防止材や軸ハメアイ材の商品名みたいなものです。(詳しくは調べてみて下さい。)
今回は家に在庫していた高強度のネジロック材(赤)で接着しました。
スプラインの穴に1滴垂らしてモーターの軸に挿してスプラインを固定する位置まで挿します。
挿してすぐに位置を決めないと1分くらいで硬化してしまうので急がなきゃダメです。
私はドアロックアクチュエーターにモーターが付いてた場所に戻して位置決めしました。
7
硬化したことを確認するためにAC100V→DC12Vインバーターで直結して回し、スプラインを掴んでみました。
見事に固定されていました。
あとはアチュクエーターに戻して、組み立てるだけです。
アクチュエーターをばらした時に溶着されているところがあるはずですが、はんだゴテで溶着できるように外して下さい。
つわものはネジ止めできるように改造したようです。
8
実際にドアに組み付けてロック、アンロックしてみるとガチャ、ガチャと元気よく動いてくれました。
かかった時間は作業すべてで3時間くらいです。
ドアからアクチュエーターは外す時
アクチュエーターをバラす時
モーターからスプラインを外す時
が時間かかりました。
ドア1枚しかやっていませんが、後日、残り3枚やっちゃいたいと思います。
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