来た、見た、乗った^^

会場の豊田市フォレスタヒルズ・ホテル
午後の部に行って来ました。
受付で試乗車のMTかATの選択をし、同意書と誓約書にサインをして入場パスを受け取り
会場へ・・・
50人位のゲストだと思います。

会場のバンケットルームでまず迎えてくれるのが、ソウルレッドプレミアムメタリック
抜群の存在感でカッコいいです。
雑誌やWebで見るより、彫が深く、造形的に凄く凝っています。

その奥にホワイトではなくセラミックメタリック
ホテルの照明の下ではまんま白ですが、外に出て自然の光では薄いグレーになります。

パワープラントフレームとかサスペンションとかエンジンの雰囲気など、
ロードスター伝統の型式を継承。
いつの時代でも、コストがが掛かろうとも、スポーツカーとして変えてはいけない方程式を
ちゃんと守っていますね。
「スポーツカーは裸にあり・・・」なんちゃって^^;

今回はプレゼンの前に試乗する事となりました。
「先入観のない状態でとりあえず乗ってください」との事でしたが、本当は天気の関係です^^;
でも逆に言えば、実際に乗った後に疑問点を質問できるので、これもいいのかなと思いました。
最初の人達はパラパラ雨だったのでオープンでしたが、
私の番は雨がしっかり降り出して来たのでクローズドでの試乗となりました。
ついでにトップの開閉について
幌はメチャメチャ軽くて楽チンでした。
開けるには、座ったままフロント上部の1箇所のロックを外し、後に投げます。
そしてアルミ板が入っているトップ部分を、下に押すとロックが掛かるのでこれで終了です。
アルミ部分が、トノカバーになっているので本当にこれで完了です。
閉めるには、まずセンターコンソール上部ロック解除スイッチを引きます。
するとガチャとロックが解除され、スプリングのように少し跳ね上がります。
あとは座わったまま、片手でボールを投げるように前方に投げ出します。
そしてロックして終了。
開閉タイムはオープンもクローズドも、5秒前後だと思います。
信号待ちの間の開閉なんで楽勝です。(五十肩の人は不可^^;)
ハッキリ言って、これ知ちゃうと電動トップなんて笑っちゃいますよ。遅くて、重くて・・・^^

私が乗ったのはファブリックシートの6MT 1番軽く、お安いモデルです。
でもチープ感はまったくありません。
むしろスタッフの話では「1t を切るモデルなので走り重視の人はこのモデル」、
「さすがに今の時代に、走りモデルでも鉄チンホイールにエアコン無しで発売する訳にはいかない」と言ってました。このモデルが一番軽量なので、チューニングのベースモデルになるのではないかのと思います。
最近のマツダは、グレードの違いをあからさまに出さないですね。メーカーの良心を感じます。

スタッフの方が写真撮ってくれました^^
これは普段絶対に撮らないアングルですね^^

車のどの位置に人が乗っているのかがわかります。50:50の重量配分
しかし、幌ちっちゃいな~

皆が見ているので、エンストしないように緊張のスタート^^;

フェンダーがパンと張り、ボディラインがうねっているのがわかります。
そしてその台形のボディに、低く小さなこれまたパンと張った幌が乗っかって、
もの凄くかっこいいです。

駐車場に仮説コースをパイロンで作り、2周しました。
20Km制限なので、本当に乗るだけって感じです。
でも裏のストレートで2速で踏み込んで40Km位出しました。
しかしあまりスピード出すと、すぐ終わっちゃう事に気付きスピードダウン^^;
パイロンでスラロームでもしちゃおうかとも思いましたが、大人なのでやめました^^;

無事ゴール
短い試乗でしたが、軽さは感じる事が出来ました。

外で見るとやはり綺麗な塊レッドですね。黒いホイールも似合っています。
全長は過去のロードスター中、最短でデミオより短いそうです。
全員の試乗が終わったのでホテルに戻り、

コーヒーとクッキーで一息。(クッキーめちゃ美味)後半の部に入ります。
なお、本日の写真及び内容はSNSでの投稿は全てオープンとアナウンスがありました。

ノーズの低さはアッパレ!
あるスタッフの第一印象「あ~ぁ、$%さん、#※&%$”~」だったんですって・・・
でも時が経つにつれ「あ〜凄いデザインだ~」と解るようになったとか・・・

スポーツカーは小さな丸いテールが似合うと個人的には思っています。

「エンジンカバーを付けずに、アルミヘッドを磨く楽しみを残しておきました」との事です。
私、22年間磨いています^^; アルミのカムカバーはNAのDNAを感じます。
エキマニも美しい4−2−1 お見事!

山本主査と・・・
この写真は本当に嬉しいです! AKBと写真撮るより嬉しいです^^(本当に!)

本日出席の開発スタッフの面々。
エンジン・サウンド関係の方もいてその道のプロの集団ですね。

山本主査のプレゼン
NAロードスターの「だれもが、しあわせになる。」というコンセプトからかじまり、
NDのいろいろな技術的な話をして頂きました。その話の途中に、
「NA、NB、NCと有るけど、NAは今乗っても楽しい。それを忘れてはいけない」など、
いたるところにNAをリスペクトしている様子が伺われました。
これはスポーツカーにとって、軽さがいかに重要かを言いたかったのだと思います。
そして「我々は大きくなる辛さも知っている」とも・・・
主査の「ライトウエイトスポーツに帰るんだ」という強い意思表示のもと、
軽量化に対して厳しい数値目標を決め、それに向けて全員で真剣に向き合い努力した結果
完成したのがNDロードスターという事です。
この話を聞いて、NDロードスターは本当にNAに原点回帰したんだなと感激しました!

商品企画室のエンジニアのプレゼン
F・ウインドウの面積拡大の話や、ドライバーポジションを車の中心に持っていき、
なおかつ着座位置も下げた。ただ下げただけでは見切りが悪くなるので、
ボンネットも下げフェンダーアーチが視界に入るようになり、タイヤ位置を把握しやすくした。
自分を中心に車が動く事になり、快適なドライビングが可能となったなど
主に実用面での話をしてくれました。
地味だけど、大変重要な項目です。

イケメン、カラーリストのプレゼン
カラーは当面この7色でスタートするそうです。これはこの日に初めて公式発表されました。
セラミックメタリック、クリスタルホワイトマイカ、アークティックホワイトと白系が3色も有るのですが、
彼曰く「各々、色味が違い、榊原郁恵と柏原芳恵くらい違う。
クリスタルホワイトマイカは、セレブになった気持ちになれる色^^」なんて言ってました^^
イケメンで、もちろん聡明な人なんでしょうが、ユーモアも併せ持ち魅力的な人でした。
この時、話しの流れで色の人気投票をする事になったのですが、その結果、
赤が一番人気で、2位セラミックメタリック 3位がブルーリフレックスマイカでした。
ブラックは0票でした^^;

開発スタッフの方達のプレゼンが終わり、質疑応答の時間になり、
私も軽量化について質問させていただきました。
事前に用意した訳ではなく、試乗した印象で軽さが際立っていたので「それを伝えなきゃ」という
衝動に駆られ、ついつい手を挙げてしまいました^^;
よって意味不明な抽象的な質問になってしまい、申し訳なかったと反省していますが、
山本主査からは、「ロードスターにとって軽量化がいかに重要なのか」の話をして頂きました。
その他、いろいろgoodな質問が出ましたが、覚えているいくつかを掻い摘んで・・・
・発売時のグレードは3種類で、今日のレッド車が革シート、BOSEで一番高いグレード。
私が試乗したセラミックメタルが一番安いグレードで、マツコネの代わりにラジオが付いている。
しかしグレードによる外観の違いはない。幌も全グレード布製で同じ。
・今後Vspのようなモデル投入も否定はしませんでした。
・ホイールは軽量化の為に4穴にしたのでは無く、車重が軽いから4穴にできたそうです。
・雑誌で騒がれている2 Lモデルの日本発売は無い。
なぜか「2 L は、我々が目指したNDロードスターの本来の姿ではないから」(要約)
この件に関しては、かなり熱く語っていたので間違いないと思われます。
ただし「グローバルMX-5カップ」は日本でも開催するので、そのナンバーが付かない
レース専用車として2000ccのロードスターは発売するそうです。
2リッターはアメリカからの要望が強いともおっしゃっていました。
できれば出したくなさそうでした・・・
このように、いろいろな質問に対し、真剣にまた、明確にお答え頂きました。
主査って、頭の回転がメチャメチャ早く、迷いがないんです。スパッとお答えになります。

プレゼンや質疑応答も終わり、各自自由にロードスターを触ったり眺めたりする時間も有りました。
私は山本主査をはじめ数人のスタッフの方達と立ち話で、いろいろざっくばらんな話をしていただきました。
その中で、山本主査が「普通の作り方で普通に作る事が組織としていかに難しいかを感じた」と
おっしゃっていました。ドキッとしました。意味深長な言葉です。
この車を作り上げるのに、相当な御苦労が有った事を窺い知る言葉です。
それらを乗り越え、7年の長き開発期間を経てNDがコンセプト通り完成したのは、
ロードスターに対する情熱と、ブレない信念だったのではないでしょうか。
「この人の作った車なら乗ってみたい」と素直に思いました。
このような開発陣の熱き魂が入ったNDロードスターは、
間違いなく「本物のライトウエイトスポーツカー」だと思います。
今回 型式さえ違いますが、ロードスターという長年乗ってきた車の開発陣の方々と直接話が
出来て本当に良かったと思っています。
いつの時代でもロードスターに携わる人々は、ただ仕事で車を作っている人ではない事が
わかりました。

帰りしな、トラックに乗せられ帰還するND。
そりゃまだ堂々と走っては帰れないですからね^^

受付でいただいた本日のお土産。
車好きって、いくつになってもステッカー大好きなんですよね^^

ゴメンナサイ^^ マツダのイベントに来て、お土産にトヨタ博物館カレーと
意味不明トヨタ2000GT柿の種(310ブルじゃないの?)を買いました。
だってここ、まんまトヨタの施設ですから・・・^^;

やはり駐車場には、こだわりのロードスターが何台も揃っていました^^
また、長文ごめんなさい