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塩見 智のブログ一覧

2012年05月24日 イイね!

FRのアルファってだけでお腹がなります

うれしいニュースが飛び込んできたので、とんでもなく久しぶりに「島下×塩見 自動車メールマガジン」号外として、ここに書いてみます。

アルファロメオとマツダの協業プログラムが発表されました。プレスリリースには「次期ロードスター(MX-5)」のFRアーキテクチャーをベースに、マツダおよびフィアット傘下のアルファロメオのオープン2シータースポーツカーの開発、生産に向けた協議を開始することで合意しました」とあります。

伝統あるアルファロメオと技術力のあるマツダの提携ということで、日本人にとってもイタリア人にとっても、ハッピーなニュースではないかと思います。ロードスターのアルファ版開発を皮切りに、次々と両者のいいとこどりをしたモデルが開発されることを願います。提携って両者に足りない部分を補完し合うのが目的ですから、マツダに足りないブランド力と、ブランド力しかないアルファロメオが提携するのは本当にナイスアイデアです。

かつて自動車メーカーはグローバルで少なくとも400万台は生産しないとやっていけないと言われ、国をまたいでいくつか「400万台クラブ」が誕生しました。その後、ホンダなんてちゃんと生き残っているじゃないか! と、400万台生産しなくてはやっていけないという説は覆されました。ただし、その後に自動車の燃費要求が急速に高まったため、すべてのメーカーに次世代技術開発という、むちゃくちゃコストのかかるお題が課せられました。一社ではやっていけないくらいコストのかかるお題だったようで、大小いくつもの提携が生まれました。資本を注入する包括的なものもあれば、技術提携に限ったものもあります。また「新400万台クラブ」が言われ始めるかもしれません。

アルファロメオは他のイタリアンブランド同様、フィアット傘下にあるので、売れなくてもすぐにお取り潰しなんて心配はないのですが、男性にとっては宝石ブランドのようにキラキラした響きを感じさせるそのブランド力を活用できているとは言いがたい状態です。また、長年にわたって北米進出を悲願としてきましたが、なかなか果たせず、クライスラーと組んだことでようやくその足がかりをつかんだといえますが、肝心の売れ筋商品がない。ジュリエッタはそのプラットフォームを活用し、ダッジ・ダートとして販売されますが、北米での商売に必須とされるSUVをもっていないので、北米でボロ儲けするに至っていません。そこで、マツダからスカイアクティブテクノロジーを搭載したCX-5を供給してもらうことができれば、CX-5はじめマツダ車は元々イタリアンコンプレックスの感じられるデザインですから、フロントに盾を付けるだけで出来上がりです。個人的にはロードスターのアルファ版よりもCX-5のアルファ版がLAやデトロイトを走るのを見てみたいと思います。

マツダはマツダで、5角形のグリルだろうと盾がついていようと、ロードスターを日本でたくさん生産できる可能性があるので、今回の話はグッドニュースに違いありません。次期ロードスターはものすごく軽量化したボディにスカイアクティブGエンジンを搭載した、初代以来のライトウェイトスポーツカーになると言われていますので、そのアルファ版はもう自動的に魅力的です。トヨタ86及びスバルBRZは次期ロードスターが出る前にたくさん売っておいたほうがいいでしょう。オリジナルではなくマツダのメカニカルツインとはいえ、まさか生きているうちにFRのアルファロメオを新車で購入できる可能性ができるとは思いませんでした。

本当は日本メーカーには純血を守ったまま世界で存在感を示してほしいと思いますが、そういうファンタジーに思いを馳せている場合ではありません。日本メーカーが、努力では得られないブランドと組めるだけでハッピーと思わなくてはならないでしょう。
Posted at 2012/05/24 03:45:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2011年12月13日 イイね!

島下君とメルマガ始めました

島下君とメルマガ始めましたどうも、忘れた頃にやってくるBagnole別館です。

carviewでも活躍し、年末恒例『間違いだらけのクルマ選び』の著者としても知られる島下泰久君とメールマガジンを始めました。その名も「島下泰久×塩見 智 自動車メールマガジン」。なんてひねった名前なんでしょう!

自動車関連のさまざまな出来事について、雑誌やweb媒体などのマスメディアに書き切れないことを、週一回、ふたりで書いていきたいと思っております。といっても、書き切れないのは忙しい島下君だけで、僕はいくらでも書く時間あるんですけど。

冗談はさておき、できる限り読者の皆さんが知りたい事柄を汲み取った内容にしたいと考えています。皆さんがクルマについて知りたいのは、新車情報なのか、不透明な自動車関連諸税についてなのか、エコ技術なのか、先進国でのクルマ離れについてなのか、中古車情報なのか、そのすべてなのか……。自動車産業界の空気を読みながら書いていくつもりですので、まずはぜひホームページをご覧になってみてください。なおページ内に「サンプルを見る」という部分がありますが、現時点で2回分、ダミーではなく、皆さんに読んでいただくつもりで書いたものがあります。お時間のある時に目を通していただけたら幸いです。

ホームページを通じ質問、問い合わせもどんどんください。個人的には、どのクルマを買うか本気で悩んでいる方(クルマ好きでも必要に迫られて買う人でも可)にいろいろ意見を言って、その方の次期愛車を本人と一緒に決めるクルマコンシェルジュ的相談を受けてみたいと思っています。

Posted at 2011/12/13 00:34:04 | コメント(3) | トラックバック(1) | お知らせ | 日記
2011年10月15日 イイね!

今年も赤ベコ目線でF1日本GP観戦

今年も赤ベコ目線でF1日本GP観戦今年もF1日本GPを観戦しに鈴鹿サーキットを訪れた。書けないでいるうちに韓国GPが開幕しちゃったので、慌ててのご報告。





◆金曜日
観客が昔のパ・リーグの球場くらいしかいなかったので、大丈夫かよF1! と心配したのだが、よく考えたら僕自身はいつも土曜日から観ていて、前回、金曜日にサーキットにいたのってもう何年も前。なので記憶なし。元々これくらいだったっけ?

パドックも例年より人が少ないように感じた。基本的に関係者とメディアしかいないので、例年そんなに人数は変わらないはずだが、ガラガラ。



いつも見かけるど派手な服装の黒人のおじさん(クロムハーツの人らしい)も、今年は見かけなかった。F1の少し前にもてぎで開かれたmotoGPなんて、ライダーが直前まで来るの嫌がったそうだから、鈴鹿のパドックの外国人の少なさも原発事故の影響がないとはいえまい。でも大林素子はいた。でかかった。

パドックの様子を皆さんご存知だろうか。パドックとはマシンがタイヤ交換にやってくるピットの裏側のことで、まぁ舞台裏。従ってだれでも入れるわけではない。が、完全にクローズされているわけでもなく、パスがあれば入れる。パスは主催者のほか、チームやサプライヤーが招待したい人に配る。



グランドスタンド脇に入り口。横向いて立ってるのが大林素子。



入ってすぐメインストレートの下をくぐるトンネル。



トンネルを抜けるともうひとつゲートがあり、ここでパスをPASMOみたいにかざして「ピッ」と音がすれば入場可能。

ここを入ると、すぐにこんな光景や……



こんな光景が広がる。



ちなみに、レッドブル・レーシングがレース直前に「我々は今回日本の食材を使わず全部欧州から持ってくる」と言った言わないの騒ぎになったが、モーターホーム(欧州以外だとモーターホームはやって来ないのでただのホーム<立派なプレハブ>なんだけど便宜上こう呼ぶ)には、日本茶「綾鷹」をはじめ、日本モノも結構あった。そもそもあの報道が広まったまさにその時、メカニックはファミマの弁当を食べていたらしい。どうしてあんなふうに報道されたのか。チャンピオンチームに対するやっかみか。

さらに知り合いパワーを使うことができれば、ピット内を通ってコース側にも出てこられる。



にこやかにパチリとやっているが、この角度以外から撮ろうとするとえらく怒られる。

◆土曜日
セバスチャン・ヴェッテルが神の走りでポールを獲得した土曜日。予選後、さらなる知り合いパワーを使ってメルセデス・ベンツが開いたディナーに潜入。ニコ・ロズベルグとミハエル・シューマッハーがご挨拶。ニコは近くで見るとえらくいい男。この時、ジャーナリストの赤井邦彦さんは「妊婦を運んだのはどっちだ?」とニコに質問。ニコは笑顔で「もちろん僕だよ」と答えていた。日本では放送されていないが、路上で産気づいた妊婦の前に偶然それぞれメルセデスに乗ったニコとミハエルが通りがかり、一刻も早く病院へ行きたい妊婦は果たしてどちらに乗せてってもらうのか? というストーリーのCMがあるのだ。



それにしても間近で見た皇帝の顎は切れそうなくらいシャープ。ちなみに皇帝の今年のレース以外の来日目的は「富士山を見ること」だったらしく、まずは家族と自転車3台を含む人数分の大荷物を搭載してプライベートジェットで静岡空港に着陸。麓へ向かったものの、曇りで見えなかったとか。残念。

◆日曜日
快晴。レースについては今更ここに記すことでもないが、7番手スタートの小林可夢偉がスタートに失敗し、ポールから出たセバスチャン・ヴェッテルはピット戦略でバトンとアロンソに抜かれて3位になったものの、シリーズチャンピオン決定。パチパチ。


(写真=レッドブル・レーシング)

こうして改めて見るとスタート時のヴェッテルのバトンへの幅寄せは反則だろう、これ。


(写真=レッドブル・レーシング)

決勝後のパドックは驚くほど素早く撤収が行われる。それはもうシステマチックで、拡げに拡げたピットとモーターホームがあれよあれよと片付いていく。





ただし1チーム、まったく片付けを始めないでドンチャン騒ぎしていたのが、チャンピオンを決めたレッドブル・レーシングだった。




日曜夜のグランドスタンドには、暗くなってもまだ帰らない観客でいっぱい。



どうせ周辺道路は大渋滞。スタンド前の大型ビジョンに流れるレースのハイライトシーンを見てから帰ろうということだろう。

発表によると、今年も鈴鹿は3日間とも去年を上回る観客が訪れ、決勝日は10万2000人がレースを楽しんだ。トヨタやホンダが出てなくたってこの人気。一日に10万人を超えるイベントなんてそうそうなく、一時期ほどではないとはいえ、F1はやっぱり巨大な規模のエンターテインメントだということを確認して、今年も無事観戦終了。

翌日、名古屋は熱田神宮の蓬莱軒でひつまぶしを食べながらヴェッテルの2連覇をささやかにお祝い。





Posted at 2011/10/15 03:41:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記
2011年09月21日 イイね!

翼と車輪の競演、未遂に終わる

翼と車輪の競演、未遂に終わるツインリンクもてぎではとりあえず最後の開催ということでやや盛り上がったインディ・ジャパン。テレビで観る限り、インディはロードコースよりオーバルコースでやるほうがよっぽど面白い。あの抜けないコースをワンメイクのマシンで走られたって、観ているほうもヌケない。ロードコースでのレースなら、マシンの性能もドライバーの腕もショーアップの度合いも観客の数もすべて大きく上回るF1を2週間ごとに観ているわけだし。

ものすごく久々に出てきて書きたかったのはインディのことではない。その決勝からわずか2日後の20日、もてぎ東コースパドックを訪れた。10月2日にツインリンクもてぎで開かれるMotoGP日本グランプリを前に、レッドブルがエアロバティックス・パイロットの室屋義秀とMotoGPライダーの青山博一を競演させるというのだ。タイトルは「Red Bull Wings vs Wheels」。S字コーナーとバックストレートでランデブー走行、いや片方は飛行する。

小雨の東パドックに着くと、バイクと青山は既にスタンバイを完了していたが、飛行機がいない。室屋のホームコースであるふくしまスカイパークから飛んでくるらしい。が、しばらくして「雲が出ているからと飛べない」と室屋から連絡。もちろん、面倒だから飛ばないのではない。エアロバティックス専用機は有視界飛行なので、5km以上の視界が確保できないと飛んではいけないのだ。というわけでイベント中止。青山なんて週末にスペインでのアラゴンGP走って即座にもてぎを目指し、室屋も翌日からの韓国でのデモフライトを前にもてぎを目指したというのに……残念。



夕方には室屋もクルマでもてぎに到着して残念会(写真)。

Posted at 2011/09/21 14:41:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記
2011年07月11日 イイね!

いでよ国民車

いでよ国民車さっきの「快進社創業100周年記念展」取材に際して少し過去の自動車産業を調べるうち、国産車メーカーにあることを期待したくなってきた(写真はイメージです。あとタイトルは、先日SDP主催のフェスでやくしまるえつこが「いでよスチャダラパー」って言ったのがカッコよかったので真似しました)。

震災と原発事故によって壊滅的な被害を受けた東日本。節電が大切なのはわかるが、この夏、急に電気を使うなと言われ、重苦しい空気が日本全体に蔓延する。暑いってだけで不快なのに、それに輪をかけるように、レベルの低い政治ショーを見せられてやる気を失っている人も多い。原発のストレステストは稼動しながらシミュレーションで実施されるのが常識らしいが、日本人はこの夏、実際にストレスをかけられて何をテストされているというのだろうか。

けれども、なんとか日陰に身を寄せてこの夏を乗り切るしかない。そして、涼しくなった頃、この国の誇りである自動車産業には、復興の立役者になってほしい。88年前の関東大震災後(前回の「日産のひとつのルーツ」参照)とはさまざまな事情が異なるかもしれないが、今回、被災地で多くのクルマが失われたのは事実。被災地の皆さんが今より少し元気になって、復興へのフライホイールを回し始めたら、必ずクルマ需要が発生する。求められるのは高級車ではなく、圧倒的に安く、ユーティリティの高いモデルのはずだ。魅力的なスタイルだったらなおよし。そんな復興のシンボルとなるような新国民車を、どこかのメーカーに出してほしい。

ナチスドイツのビートルにせよ、東ドイツのトラビにせよ、通産省の国民車構想にせよ、古今東西、これまでの国民車構想は、“民にもクルマを持たせてやろうという”という上から目線の国策だったが、たまにはメーカー発の国民車があってもいいのでは? 88年前の復興需要は自動車生産に一日の長があった外国メーカーにもっていかれたかもしれないが、それこそあの時とは事情が違う。国産メーカーのどこかが、あるいは複数メーカーが得意技術を持ち寄って、とにかく燃費がよく、運転しやすく、ユーティリティが高く、それでいてものすごく安いモデルを(できれば被災地で)生産してくれたら、そんなもん、尊敬せざるを得ないと思うのだが。

少しだけ勝手に想像してみると、安価という条件をクリアするため、高価なバッテリーは使えないから“新国民車”はEVやハイブリッドじゃないはずだ。ダイハツが2009年の東京モータショーに出展した2気筒直噴ターボエンジンはこの目的に最も近い。また巷で話題のマツダのスカイアクティブGエンジンだって相当魅力的だが、両方ともそんなに安くは出したくないだろう。であれば、エンジンはもう結構生産してきたどこかの軽の3気筒かコンパクトカーが用いる4気筒でいい。速くなくていいんだし。ただし、低燃費は必須だからとにかく車重が軽くなくてはダメ。そうなると、ヴィッツかフィットあたりの装備を徹底的に廃したグレードが現実的か。そう考えるととたんにつまらなくなるな……。いやいや、ベースはそうでも魅力的なスタイルをまとえばよいのだ。もしかしたら賃金が安い国でつくったモデルを輸入したほうが安く売れるかもしれないが、国内生産も条件のひとつだからマーチベースはダメ。

これ以上素人が考えてもしかたないので、メーカーによく考えてもらって、なんかすごいの出してほしい。というか、素人が思いつくくらいのこと、メーカーはとっくに検討しているとも思う。
Posted at 2011/07/11 17:48:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記
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