2012年、初のTNP講座です。昨年のうちに大部分を書き溜めてきましたのでTNP講座の出番が減ってきていますが、今年もよろしくお願いいたします。
スポーツ走行のイメージが強かった CT200hですが、TNPを意識される方が増えているのは喜ばしいことです。が、エコも行き過ぎるとエゴ運転になりますのでご注意いただければと思います。
速すぎる流れに乗るのは交通違反なのでオススメしませんが、法定速度を下回らない程度に走って30オーバーというのが私の求めるスタイルですが、難しいですね(^^ゞ
さて、今日のお題です。
マイ低燃費ロードの意義
とかくTNPはストレスがたまると感じがちになりますが、自分の居住地付近にマイ低燃費ロードを見つけることはTNPのモチベーション維持に役立ちます。
悪コンディションで落とした燃費を挽回できるという利点もありますが、低燃費ロードを走行すると気分よく周回チャレンジができますし、その都度、TNP走行技術の向上に励むことができるからです。
平地のコースは難しい
信号や起伏の少ないコースが低燃費と思われがちですが、実は難しかったりします。
というのも、そのようなコースは流れが速いため煽られがちで気持ちよく走行できないケースが多いです。煽られやすい走行環境では、エンジン加速したのち、エンジン停止走行で30km/Lオーバーになるまで引っ張るという走法は無理です。
こういうコースで煽られにくいのは等速TNP走法なのですが、モーター走行時に無駄な電力を使わない繊細な足技、そして、規則正しく充放電のバランスを取るという熟練した技術、そして低燃費タイヤ装着が必須になります。
への字坂の周回コースを探す
ハイブリッド車に乗り換えたばかりの方が、HDNの燃費ランキングを見て100km/Lオーバーのとんでもない低燃費を見て驚くのは無理ないことですが、ハイブリッドの仕組みを理解してしまえば「なんだ!」ということに気づきます。下り傾斜では重力を生かすことでガソリン消費を限りなくゼロに近づけることができるからです。
への字坂とは、登り区間の傾斜が急で下り区間の傾斜がダラダラと長いルートを言いますが、低燃費なのは、こんな理由です。
例として、登り坂1km、下り坂3kmのコースを想定してください。下り区間は下り一辺倒でなくてもいいですが、HSI メータで 10%以下の弱モーターで速度維持ができる下りが長く続くことが条件です。
登り区間1km を 10km/L で燃料消費は 0.1Lです。下り区間 3km を 0.02Lで走行できたとすれば、トータルの燃費は 4km÷0.12L = 33.3km/L です。
こういうへの字坂ルートは、煽られづらいTNP走行が可能です。登り坂の燃費は足技にさほど影響を受けませんし、下り坂は重力の助けがあるので速度維持が容易だからです。
また、
緩やかに下っていくコースをいかに燃料を使わずに走るかを追及することがTNP向上の大きな鍵を握っているので、TNP初心者には絶好の練習コースになります。
上記の例で、下り区間を 0.02L でなく、0Lで走行できれば、40km/Lを出せることになります。
バックナンバー、No.11 CT200h TNP基礎講座
「地形を生かす」も参考にしてみてください。
への字坂ルートのプランニングは「ルートラボ」が役立ちます。
宮ヶ瀬の燃費競争ルートを描いてみました(スタートとゴール位置は実際と異なります)。
図をクリックするとルートラボにジャンプします。実際のコースをトレースすることができますよ。
※実は、TNP走行術が上がってくれば、平地の方が良い燃費が出せるようになります。
それは別の機会に解説したいと思います。
バックナンバーはこちら
No.24 CT200h TNP基礎講座 「暖房の影響について」
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CT200h TNP講座 | 日記
Posted at
2012/01/03 22:54:50