発進加速の方法について、まだ、これだと言い切れる自信はないのですが、プリウスでの経験も含めて大雑把に語ってみたいと思います。
ここ数週間、下記の方法等、いろいろと試行錯誤してきました。
(1)モーターで20~30km/hまで引っ張ったのちエンジンオンにて加速
エンジンがかからないようにソフトにアクセルを踏み込んでの発進です。
いわゆる「ふんわりアクセルeスタート」のような遅めの加速になります。
(2)最初からエンジンで加速
発進のタイミングでグイッとアクセルを踏み込みいきなりエンジンを回すような加速方法です。
(3)遅めの加速
エンジンで加速中、HSIを75%以下のレンジに保ちます。
(4)速めの加速
速いと言ってもかっ飛びではないです。エンジン回転数は2200回転程度(?)まで。
HSIは100%越え、時には150%もありです。平均的な他車より速いです。
プリウス20型での運転は、私のメインのスタイルは(2)+(4)でした。
しかし、CT200hになって、ずーっと「発進が重たい」と感じていました。
それはエコゾーン100%以内(ノーマルモードですが)を意識しすぎて(4)が実践できていなかったのかもしれません。
プリウス20型を運転していたときの加速感を試してみたら、重ったるさは感じなくなりました(^^
で、上記の加速方法によって燃費に違いがあるか???
私の現時点での回答は「違いはそれほどない!」です。
まさか?と思われる方が多数でしょうね。
私自身、こんなことを書くのは初めてです(^^;
加速方法には自分なりのこだわりを持ってきましたがそれを否定してみます。
その理由ですが、
・過去の講座で説明してきたTNPの原理の方が支配的なので、
それらを理解し実践していれば、加速方法による燃費の差はほんのわずか。
・道路環境に応じてドライバーの好みのスタイルで走るのが一番。
そのスタイルにてTNPのコツが養成・蓄積されていく。
・実際、プリウスの燃費競争の強豪の運転スタイルは千差万別。
それでも、10cc以下の僅差のレースが多々ある。
などです。
ただ、それぞれについて、メリットデメリットがありますので、ちょっとだけ臨機応変に対応できるとよいかと思います。
「モーター発進かエンジン発進か」
→ 成り行きでOKと思っています。
バッテリが貯まりすぎていれば勝手にモーター発進したがるし、
バッテリが減っていればエンジンがかかりやすくなります。
→ ただし、25km/h以下でしか進めない渋滞は絶対にモーターで。
「速めの加速のメリット・デメリット」
→ 目標速度に達するまでのガソリン消費は速めの加速の方が少ない。
市街地のように信号間が2~3百メートルと短い場合、エンジンの後の
モーター走行距離を稼ぐには速めの加速の方がいいかも(40km/h道路限定)
→ 加速中の予期せぬブレーキでのペナルティが大きい。
→ オーバースピードに注意。加速の目標速度をしっかり守る。
「遅めの加速のメリット・デメリット」
→ 目標速度到達までの時間が長いのでバッテリへの充電量が期待できる
→ 遅い車とレッテルを貼られるw
私は(2)=「最初からエンジン加速」と(4)=「やや速めの加速」が好きですが、60km/hのストップ&ゴー環境では(4)=「遅めの加速」を実践することもあります。
また、市街地では(1)=「モーター発進」が有効です。20型プリではすぐにバッテリが枯渇してしまうためやれませんでしたが、
CT200hでは逆にこれをやらないとペナルティが大きいです。先行車が加速したのでつられて加速するも、低速でアクセルオフしなくてはならない場合です。25km/h未満でエンジン加速が終了した場合、停車させるまでエンジンが回り続けてしまいます。
エンジンでの加速時はHSIを無視して適度に踏みましょう!
HSIをチェックするのは、モーター走行の時だけ!
これを実践すると少しはTNPのストレスから解消されるかも(笑)
バックナンバーはこちら
No.11 CT200h TNP基礎講座 「地形を生かす」
シリーズ一覧はこのカテゴリーで