何笑ってんだコラ!お前なにコラ!タココラ!マニに穴空くの何度目だコラァ!
今回はタココラもといタコ足もといエキマニを作ります。毎度冒頭でふざけるので何度か紙食ったりしてます?と真顔で聞かれたことがあります。
というのも後輩が買ったこのS15シルビアですが、元々のオーナーは先輩でございまして。通勤から遊びまでという使い方で乗られていましたが、ハイブリッドに乗り換えて次のオーナーへ旅立ちました。
その後再び手放すとなって後輩が欲しいと手を上げた車です。元々このシルビアへかなり憧れがあった後輩なので買えた時はそれはそれは大喜びでした。前後ブレンボにビッグローター化、BBSのRS-GTを履かせて強化6速にGT2835タービンを組みサスはオーリンズです。
やらしい言い方をするとお金がかかっているで、ヨゴレな言い方をすると欲張りセットです。
しかし欲張りセットも経年劣化には勝てず…
何度もエキマニが割れて修理をしていますが、もう酸化して朽ちております。Tigでアークが発生すると母材がなくなります。最初は電圧が高すぎたと思いましたが違いました。
GT2835タービンキットと思いHKSのエキマニを見つけてくると、何故かついてたエキマニがワンオフのせいで位置が変わって付かないという事件もありました。その当時はアルミ溶接できる設備がなく泣く泣く諦めました。
そして時は来た!
オーナーが変わりましたがその間にガレージの設備は進化しました。あの時作れなかったシルビアの作業再び!
今回はこのシルビアをリフレッシュしていきます。
まずは割れたエキマニを摘出するためにタービンを外しますが、このGT2835はアクチュエーター改ゲート仕様です。アクチュエーターを外されてロッドは溶接されています。タービンのEXハウジングがアクチュエータータイプのままなので、アウトレットは当然アクチュエーター用です。
というよりタービンアウトレットがそのままフロントパイプになっているので作業性は終わっています。下のナットに工具が入らない。アホ〇ね!
ようやくタービンを外して…
軸のガタを見ますが問題なしです。
エキマニを確認すると見事に穴が…いやもうフランジ取れそうな勢いやないか…
今回のエキマニ製作についてですが、今まではステンの板を発注。ホールソーを使ってボール盤で穴開けととても時間が掛かっていました。そもそもステンの板厚10mmに手加工は無謀でした。
それが以前からマフラーやパイピングの素材を注文していた業者さんがレーザーカットできますよと。しかもめっちゃ安い!図面下さいと言われ設計用のPCを久しぶりに立ち上げると青い画面で固まりました。
私は諦めが悪いので方眼紙を買ってきて手書きです。3Dプリンターや3Dスキャナーが当たり前となった令和で、方眼紙に定規と製図シャーペンを使って手書きです。業者さんもこいつの家はオールウェイズ3丁目の夕日か?と驚いているでしょう。
私はナウいモダンボーイなのでFAXではなくPDFにしてメールで図面を送りました。
レーザーカットをお願いしている間に集合部を作っておきます。
パイプを好みの角度で斜めに切ったら紙を巻いて切ったところをケガキます。
その紙をケガキ線の通りに切って型紙を作ります。
型紙を巻いてからマジックなどでなぞって。
あとは切って溶接すれば
はい出来上がり!
4気筒ですがトルク重視でマニを長くしたいのでわざと2本2本で広げました。そのせいでハの字になっています。ゲート仕様なので横にも穴を開けといてゲートを付けます。
現在、依頼を受けているエキマニ製作が4台です。まずはシルビアから取り掛かりましたが、便利なレーザーカットを覚えて注文しまくったせいでなかなか届きません。
次に控えているRB25用マニの集合部を作ろうかと思っていたら、別の後輩から連絡が来ました。
Q.パイプの展開図どうやって作ってるんすか?
A.いや、全部勘でこんな角度で何本合わせたいから、こんなもんって切ったら合うでそんな物はない。
そこに後輩が知りたい答えはありませんでした。
恐らく後輩は呆れ返っていたでしょう。しかし神奈川に遊びに行くとほぼ毎回顔を出してくれる可愛い後輩です。
ヨゴレというポジションは可愛い後輩達によって成り立つのです。
RB25のはちゃんと展開図書いて作ろう。そしてそれをちゃんと説明しよう。
私は手書きを始めましたが自分の字の汚さに泣きながら諦めてパワポを立ち上げました。
Googleスライドアプリ?うるせぇパワポの方が馬力あんだろが!
POOOOOOOOWER POINTやぞ!
とりあえず直径42.8mmで2本溶接したら50°になるパイプを作ってみましょう。
これくらいの太さならA4用紙に書いていけばそのまま型紙に出来ます。下の円はパイプ置いてなぞればいいですし。
溶接したら50°なので1本は25°に切ればいいですね。
コンターマシンがあればそのまま切れば楽ですが、大体の家庭はディスクグラインダー派だと思います。
なので今回はグラインダーで切断を前提に。
25°は分度器で書いてもいいですし計算して長さで書いてもいいです。
私は三角形計算でググると出てくるサイトに助けて貰いました。
お次は下の円を16等分します。めんどくさいので8等分でもいいですし、上か下の半分は書かなくてもいいです。左右対称ですから半分書けば折り曲げて切ればいいのです。
そして円の外周、16等分した線と円周が重なるところから上に書いた図へまっすぐ線を引きます。
お次は隣に円周の長さで縦線を2本引きます。
その間に円周の長さを16等分して線を引きます。
下の番号が左の円の番号を展開した場所になります。
右から1、2、3としてもいいですが今回は完成した型紙がわかりやすい形になるように、真ん中を1にして書いています。
左上の図から右の展開図へ線を伸ばしていきます。わかりやすく重なるところを点にしています。
左下の円周にある番号と展開図の番号が同じになるので、1番短いところは1番で1番長いところは9番です。
あとはその線をフリーハンドで結んで。
わかりやすく太くしました。
これで型紙が完成です。
ハサミで切ってパイプに巻き付けてマジックでなぞればグラインダーで切るだけだす。
3/24 おまけ追記
書いてたコレ
やっぱり間違えてたw
すまんのw
その通りにやってみた後輩から5本になったと報告がありましたw
そこでもう一度考えてみました。
3本重ねるなら120°残さないといけないから…
例の如く設計PCは壊れてたままなのでパワポでやります。
もう意地だよね。
ほら色々な多角形あるから図形あるから線引くの楽だし?
サイズ変更画面で寸法入力して
そもそも〇を3本くっつけるなら120°残して切ればいいから…
左下の赤色を残して切ればいい…はず…
緑と紫のとこを切るにしてもカット面は180°になるからオーバーラップするとこがあると考えて。
とりあえず12角形に線を引いたやつを重ねて
中心線になるところを決めてコピペ
120°分がこの線だから
そこに重なるとこに線を入れて
要らない線を消して
シートはA4サイズの210×297mmにして
拡大拡小なしにして印刷したら
原寸で印刷出来ました
たぶんこれで大丈夫なはず?自信はあんまないですw
追記:やっぱり微妙に合いませんでしたw
高専卒のとても賢い後輩に相談すると三角錐で考えて計算とか色々大変みたいで諦めました。
勘で切りましょう!
一方で勘と感覚で切った方は
溶接していきます。
集合部
裏側
表側
横に穴が空いてるのは、このRB25マニは上置きツインターボツインゲートとなるのでゲートパイプ用です。
フランジが届いて作り始めたら多分続き書きます。