
皆さんラ・ムーというスーパーをご存知でしょうか?
とにかく安く後輩達の改造車ライフを支えて来たスーパーです。
残念ながら私の近所にはなく行ったとこがなかったのですが、うちにいつも遊びに来る富田林BOYSの後輩達がいます。
その後輩達が推す激安スーパーなので社会見学も兼ねて行ってみました。
車椅子スペースの駐車場にはゾロ目と鏡ナンバーのカスタムされた軽トラとハイエースが止まっていました。しかも輩止めでもうすでに面白い。
後輩からの事前情報を頼りに惣菜コーナーを彷徨きます。弁当2個とミックスサンドとタケノコの磯辺揚げと1口カツを買ってかえりました。
弁当198円×2
ミックスサンド198円
タケノコの磯辺揚げ202円
1口カツ223円
合計千円ちょい
他にも33円の缶コーヒーや4個120円のコロッケなどもあります。
この連日物価高のニュースが流れる中でこの価格。発展途上国かなんかかな?と日本円で支払いが出来るか不安になりながらレジに並びました。
味は普通に食べれました。もちろんこの価格なので特別美味しいとかはないですが不満は全く出ないレベルです。
198円の弁当に感動出来る、これはもう丁寧な暮らしでしょう。今日から始める丁寧な暮らしと本を出し、SNSに丁寧な暮らし1日目とハッシュタグを付けて投稿しなければなりません。
自炊より安いので最近はラ・ムーに寄って帰っています。これで改造費にお金回せるね!
一方で丁寧ではない暮らしのIS-Fです。
フロント周りのレイアウト変更によりテスト走行をしてみるととてもよく冷えるようになりました。
しかし切りっぱなしのボンネットなど丁寧ではない暮らしな所も多々あります。とりあえずこのレイアウトで冷える事がわかったので時間がある時にカーボンで作り直します。
アルミ複合板1820×910は色を拘らなければ2,980円で黒色なら5,980円で買えました。
カーボンで同じサイズの板厚3mmなら3万ほどです。効果があるかテストとしてアルミ複合板で作り性能が合格すればカーボンで作り直しています。
現状ではリアのダウンフォースが強すぎてフロントが少し足りてない感じです。
そこで一旦リアディフューザーは撤去します。
そしてフロントにアンパネを作ります。
IS-Fの場合は元々フラットに近い形状に加えてアンダーカバーがしっかり付いているのでまさかと思いコンベックスを当てます。
アンダーカバーからフロントリップまで約880mmです。アルミ複合の横が910mmなのでアルミ複合板とアンダーカバーのセンターをマーキングします。
アルミ複合板にアンダーカバーを乗せてセンターを合わせたらそのままアンダーカバーの取付け穴からドリルを突っ込み穴を開けます。
あとはタイヤハウスの内側からタイヤの逃がしをけがいてカットします。あとは整流板を移植して全体的な形を整えれば…
過去一簡単に付きました。
フロント側はリップにナッターを入れて固定しています。整流板はボルトナットで付けました。
一旦フラットにして足りなければ膨らみを追加します。
幅も車体より少し出ているくらいで程よいです。
お次は外したリア周りを作り直します。
現状ではラジエーターを冷やす空気の導入口が少なく、窓を少し開けている時にファンが回り始めるとめちゃくちゃ空気が吸われて入ってきます。
そこで走行風を更に入れるための方法を考えます。
まずはコーナンで見つけたエアダクトです。
これをベースにカーボンでチョンマゲを作る案です。
しかしこの案はあまりにも抵抗がデカくなるので没となりました。
いい方法はないかと文献を漁っていると…
ファン・カーの中に地面の空気を吸って後方に排出する物を見つけました。
ダウンフォース目的だと電ファンでは全然容量が足りません。今回はラジエーター冷却目的なので今のファンを反対側から付けて底から吸う事にしました。
吸った空気を出すところを考えますがトランクのナンバーをバンパーへ移設する事にします。
しかしこれには材料が足りないので新たに発注して待っている間に前から計画していたカーボン化を進めます。
家でカーボンパーツを作る時に私が1番嫌いなこと、それは型作りです。ペヤング作ってる時に身体によくないよ、野菜も食べなさいと言ってくる奴ほど嫌いです。
量産する訳ではないので基本1品物ですが量産しないから型が要らないという訳にはいきません。32のボンネットとフェンダーを繋げてカウル化した時なんかは型制作で2週間以上掛かりました。
そんなめんどくさい型作りをサボれる物から作っていきます。手始めに窓ガラスをカーボンにしてみましょう。
まずは窓ガラスを外すためにバスターコールをしてゆやんを召喚しました。
シールを切って1箇所貫通させます。
お次はワイパーのゴムに付いてる針金みたいなやつに糸を巻き付けてこの穴へ通します。
あとは内側と外側から紐を交互に引っ張りあってシールを切っていきます。
糸は簡単に切れてしまうのでなるべく熱に強い丈夫な物がいいです。
ここでピアノ線やワイヤーを使う手もありますがボディに擦れると塗装がボロボロになります。
イッチニッ!イッチニッ!と運動会が始まったのかなと外を見ればおっさんがシャカシャカ動いている光景はなかなかです。
ようやく窓ガラスが外れて風通しが良くなりました。
外した窓ガラスはスクレーパーで綺麗にします。
ボディ側も残ったシールを剥がして綺麗にしたらいよいよカーボン化です。
窓に剥離用ワックスを塗りカーボンクロスを貼っていきます。
貼りこみや素材集めはこちらのサイトを参考にしました。アレンジはありますが基本的に同じようなやり方と道具です。
D'z Factoryさん
https://www.crazy-shift.com/upanel2.html
今回はブチルゴムの変わりにコーキングを使ってみました。
まずは漏れがないかチェックします。
問題なく真空引き出来たのでいよいよ液を入れていきます。
じわじわとゆっくり染み込んでいきます。
この光景を見ながら一安心してくるとR31にグレッディを貼りすぎてグレタさんが定着してしまった後輩、エコー君がやって来ました。
グレタさんはうちに来始めた当初はあまりにも不器用過ぎて頼むから触らないでくれと唯一言われてしまったくらい不器用でした。
そんな彼もわが家で色々な作業を見て手伝うことで、簡単な作業は任せれるくらいに彼は成長していました。
そして彼はハサミをカーボンに落として穴を開けました。
少し目を離した間にゆやんから渡されたハサミを落下させ見事に先端が直撃です。振り返ればブシュー!というエア漏れの音と共にガチ泣きしそうな顔のグレタさんと穴を探すゆやん。
地獄か???
穴は直ぐに見つかりブチルゴムで補修出来ました。
まぁ笑い事で済んだので良かったのですが、そんなギャグみたいなことある?とあまりにもツボってしまい寝る前も思い出して笑っていました。
他にも多々トラブルがありながらも無事注入が終わりました。
乾燥させますがなんかの祭壇みたいになっています。
翌日に完全に固まった事を確認してから剥がしていきます。
表面
裏面
切ってサイズがおかしくないか確認します。
重量は1140gでとても軽いです。
クリアを吹いても1200gくらいですね。
問題なかったのでシール剤を塗っていきます。
ズレないようにテープで固定して完成です。
車内はカーボンの編み込み隙間から点の光が漏れています。プラネタリウムみたいになっていると笑っているとロールスロイスみたいですねと言われました。
貧困層の私にはわからずググッてみると…
手作業で穴を開けて光ファイバーを通しているそうです。想像してた8008倍くらい丁寧な暮らしが出てきました。もう比べるのもおこがましいレベルです。
しかしせっかく知ったのでこれからは漏れた光をロールスロイスみたいやろ?とドヤって行くことにしました。ポジティブなので。
話を戻してカーボンを作った時の失敗点を反省会します。多々トラブルがありました…
まず液が途中で酸欠になってしまい追加でホースを繋ぐ羽目になりました。
追加のホースを刺す時に必ず空気が入りそれがとても抜けにくいです。
他にもダメなところが見つかったのでまとめます。
・余った生地をそのままにしてる→余りの方へ液が走りとても時間のロスになる。液の進むスピードが遅い。
・スパイラルチューブが少ない→液がバイパスされずに酸欠になる。スパイラルチューブの中は早く移動するので全体にバイパスを作ってあげる。
・液が少ない→浸透に時間がかかるのでケチらずに使う。キャッチタンクにガンガン入ってくるくらい液を全体に行き渡らせてから余分な液を吸い出す。そもそも浸透しないとお話にならない。
・穴が開く→エコー君にハサミを持たせない。
そして今回のがこんな感じでした。
赤色が生地で緑色がスパイラルチューブです。
改良版はこんなのです。
窓ではありませんが似たようなレイアウトにしたら上手く行きました。
やはり雑なのはよくないです。丁寧な暮らしです。
そしてやらかしてドアがぐちゃぐちゃになりました。
クソがYO!!!!